貴方の腕の中で

貴方の腕の中で9

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「身体大丈夫なのか?」


彼が心配そうに尋ねてくる。



「あっ・・・。だ・・・大丈夫です。き、昨日はありがとうございました。」


わからないと思ってた人に逢えた。


すごい偶然に思わず返す言葉が掠れてどもってしまう。


顔は確実に真っ赤になってると思う。


だって、耳の後ろまで熱い。


「プッ・・・。オマエ茹蛸みたいに真っ赤だぞ。」


笑われてますます顔が赤くなる。プシューって空気が抜けちゃいそうだ。恥ずかしすぎる。


「すっ、すいませ、ん。ヒック・・・。ヒッ・・・ク・・・ッ。」


うっ、恥ずかしくて、うまく息が出来ずにとうとうしゃっくりまで出てきちゃった。


ボク、情けない・・・。


「おいおい、大丈夫か?」


「だい、ヒック、じょう・・・。ッ・・・。ぶ・・・。」


ううっ・・・。恥ずかしすぎでしょ。もう顔も見れない・・・。


「す・・・。いませ・・・。っ・・・。あ、ありが・・・。ヒック・・・。じゃ・・・。ヒック・・・。」



しゃっくりは止まらない。


止め方なんてわからないよ。


顔は真っ赤で最悪この上ない。


やっぱ、ボクはついてない・・・。


ボクはあわててもう一度お礼を何とか言うと頭を下げ踵を返してその場を離れようとした。


「おい、待てよ。命の恩人にそれだけなのか?」


「オマエを助けたおかげでこっちは今日、休日返上で仕事してるんだぜ。それで、終わりなんて酷くねぇか?」


彼の言葉に「エッ・・・。」と驚いてしまう。


しゃっくりも止まってしまった。


「ボクのせい・・・?」


「エエエッ・・・。」


「どうしよう・・・。ごめんなさい。ボクのせいで・・・。」


さっきまで真っ赤だった顔が、今度は真っ青になっていく。


どうしよう。


ボクのせいだ。







「ぷぷ-ッ笑・・・。くくくっ。おもしれぇ。真っ赤な顔が真っ青に・・・。ぶぶぶっ」


彼はおなかを曲げて笑っている。


ボクは唖然と彼の様子を見ていた。


「すまん・・・。オマエを困らすつもりはなかったんだ。で、でもオマエ百面相するから・・・。はっ、腹がいてぇ。」


彼は涙を流して笑っている。


ボクはだんだん腹が立ってきた。









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