たとえこの世の終りが来ようとも

たとえこの世の終りが来ようとも18

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「おい。紫炎、こいつ殴ってもいいか?」

「バカ。何言ってんの。ダメに決まってるでしょ。」

「でも、オレ達傷だらけでヘトヘトなんだぞ。なのにこんなの見せつけられて平気でいられるかってんだよ。今まで聖蓮の事を放ったらかしにしてたくせによっ!!」

「それは2人の問題だからボク達が口を出すことじゃないでしょ。」

「オレのかわいい聖蓮を苦しめといて。クソッ。」

「でも聖蓮、幸せそうな顔してるよ。」

「くっ・・・。そうだな。オレ達じゃこんな幸せそうな顔させてやれないかもな。」

暁水と紫炎は竜王との闘いをやり過ごして傷だらけで戻ってきた。

聖蓮の様子が気になり聖蓮の部屋を覗くと一つの布団の中で凌駕に腕枕されて抱きしめられ、そんな凌駕に甘えるように腕の中で幸せそうに眠る聖蓮の姿があった。凌駕の腕は愛しいものを抱くように優しく聖蓮の身体を包んでいる。見ているこっちまで幸せにさせ、2人が愛し合っているのだとわかる。本人達がどう思っていようともだ。

「暁水、傷の手当しよ。」

「ああ、竜王が途中で消えてくれて助かったぜ。」

「でも、竜王はどうして闘いの途中で消えたんだろう。」

「オレあいつが消える時に言った言葉が気になる。」

「何て言ったの?」

「『食うのはもったいない。花嫁にするか』ってどういう事だ?」

「『食う』のが誰の事かだよね。もしかして聖蓮って事ないよね?」

「わからねぇ。だけど聖蓮の事を気に入ったとしたらやっかいだな。竜王にオレ達が勝てるかって言うと可能性は低いからな。」

「そうだね。はやく庄之助さんが帰って来てくれるといいんだけど。」

「ほんとだな。一体何してんだか。」

暁水と紫炎は自分達の部屋に戻り傷の手当をする。お互いに傷の手当をし合いこれからの事を話し合う。

「竜王がどう出てくるかだな。」

「封印が解けてたなんてね。だからチカラの強い異界の者が頻繁に出てくるようになってたんだ。」

「竜王の封印が解けた事を庄之助さんは知ってるんだろうか?」

「あの人の事だから気がついていると思うんだけど。」

「竜王が大人しくしているわけないし、もし聖蓮を狙ってるならかなりヤバイよな。」

「でもボク達だけだはどうしていいのか・・・。」

「だな。とにかく今は休もうぜ。オレかなり疲れてる。」

「そうだね。ボクもさすがに今日は疲れた。」

布団を出すと二人で抱き合って眠る。

「暁水、おやすみのキスして。」

「ああ。キスだけでいいのか?」

「うん。今日はキスだけでいい。暁水がちゃんと生きてる事を、温もりを確認したいだけ。」

「紫炎・・・。オレはオマエを置いて死なない。例え竜王と闘ってでもオマエの元へ帰ってくる。身体が消えても魂はオマエの元へとな。」

紫炎の目から涙が溢れる。

「そんな事言わないでよ暁水。魂だけなんてイヤだ。ボクはどこまでも暁水について行く。例え地獄の果てでも暁水とならかまわない。ボクは暁水しかいらない。」

そっと指で紫炎の涙を拭い唇を重ねる。

「ああ。オレも紫炎しかいらない。そうだな。紫炎が他の奴といるなんて考えるだけでも許せねぇ。悪いな紫炎。死ぬ時は一緒だ。」

「ああ暁水。愛してる。暁水の他の人なんて考えられないよ。死ぬ時は絶対に一緒だよ。それなら竜王と闘って死ぬ事だって怖くない。暁水が居なくなる事の方がずっとボクは怖いんだ。」

「オレもだ。闘いのたびに怖くなる。紫炎が居なくなったらオレは生きていけないくらいオマエの事を愛してる。」

2人の唇がいっそう深く重なる。熱を持ってしまった身体はキスで収まりそうにない。お互いに身体を絡ませ合うとお互いの熱を持ったものがこすれ合う。見詰め合う2人の目に欲情の焔が灯りお互いを求め合う。傷があるからいつものように愛し合えないもどかしさが余計に2人をその行為に没頭させた。竜王との闘いで死が近づいていると感じたためかもしれない。疲れているはずなのに求めあう身体は切なく甘い空気に満たされて果てていく。

心と身体が満たされた2人はそのままの姿で眠りにつく。紫炎は部屋の外で凌駕がその様子を見てしまった事にも気がつかずに・・・。

暁水は凌駕が見ている事に気がついていた。暁水は凌駕が聖蓮を愛している事がわかったので愛し方を教えるつもりであえて見せつけてやったのだ。まあ紫炎を抱きたかったのが一番の理由なのだが・・・。

「凌駕、頑張れよ。」

眠りに落ちる時に心の中で呟く。紫炎を抱きしめながら。愛しい人はこうやって愛するのだと。






暁水と紫炎が聖蓮たちの部屋を後にしてから程なく凌駕は物音に目を覚ます。聖蓮は穏やかな顔で眠っている。そっと聖蓮の頭を枕に置き凌駕は部屋を出た。あんな事のあった後だ。何かあってもおかしくはないと物音のする方へ静かに進む。恐怖心はあったが怪我をした聖蓮に相手をさせるわけにはいかない。異界の者でない事を祈りつつ進む。手のひらが汗でじっとりと濡れてくるのがわかる。息を殺してたどり着いた部屋からは切なげな声が聞こえてきた。尚もゆっくりと慎重に近づくと部屋のドアが少し開いていて中の様子が見えた。

「えっ。」

思わず声を出しそうになった口をあわてて手で押さえる。

目の前で2人の男が契りを結んでいる。切なげな声は紫炎のものだった。心の中で「嘘だろ」と呟くが目はそこから離せずにいた。


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いつも読んで下さってありがとうございます。今日は短めでごめんなさい。続けるとめちゃ長くなりそうでここで切っちゃいました。後、やっと掲載作品の目次を作りました。お暇な時にでも覗いてくだされば嬉しいです・:*(〃・ェ・〃人)*:・

鍵コメ下さったK様ありがとうございました。暁水と紫炎を気にしてくださってありがとうです。中々のサブキャラで私も好きなんです。暁水と紫炎はしっくりくる2人なのですぐにひっついてます。大人なので色気ムンムンです(笑)今日はたくさん登場させてみましたが気に入って頂けたら良いのですが・・・。暁水が私は好きです✿ฺ(pq◕ฺ∀◕ฺ*)キャ♬

今はまってるゲームが「ARMEN NOIR」なのですがこれ鬱ゲーらしいとある人のブログで読んで・・・。確かにうーーーんって思うENDもあるのですが割と好きですね。エルは純愛で好き。クリムソンは声がマッチしてて甘やかしてくれるのが好き。レインはめちゃ甘甘で好きなのです。ENDが33もあるのでまだ制覇できてません。音楽がいいんですよー。仕事中も気がつくと戦闘シーンの音楽が流れてきてます(笑)「AMNESIA」「AMNESIA LATER」も買ってるのですがこちらも鬱ゲーなのか・・・。絵で決めちゃうんですよねー。一番は相変わらず「薄桜鬼」なのですけど・・・。「カズキヨネ」さんの絵が好きーーー。やっぱゲームでもハピエンが好きなのですね。それも甘甘の(笑)






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