「キミと空とネコと」
やさしいkissをして

やさしいKissをして2

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「あちぃーーーっ」

「……。」

オレは1人で大好きな小説家の新作を静かに読みたい。図書館でなく、青空で風が時折拭き抜けるこの大きな楠の木の下の木陰のベンチを1人で座って物語りに浸りたいのに邪魔をする奴が若干一名いる。それでもオレは相手にしたら負けだと10分こいつのブツブツ言う独り言に耐えた。耐えたんだっ!!わかっているここで「何だ」と声を掛ければアイツはさも嬉しそうに話出してオレはこの小説を読む事が出来なくなる。この場を去ろう。そうだ、それがベストアンサーだ。

オレは読みかけの小説にしおりを挟むとそのベンチから立ち去る。

「ええええええええっ。マジ?そりゃないんじゃねぇーの?オレって先輩だぜ。」

このウザイ人は覚えているだろうか?そうこの大学で唯一オレにしつこく構ってくる選択授業が一緒なだけのつながりの先輩だ。そう「小野田 達樹」だ。
暑ければ涼しい教室にでもカフェテリアでも図書室にでも行けばいいんだ。第一この人には友達がたくさんいてオレに構う必要性はどこにも見当たらない。だから余計にウザイ。

「暑ければ涼しいところへどうぞ。ほら、あっちでお友達が呼んでますよ。じゃ。」

事実、達樹先輩を待っているグループが男女あわせて10人はいようかって感じだ。

この時間の授業が教授の都合で休講となり、好きな小説で心を満たしたかったのに、集中する事が出来ず、中途半端で不快な気分で終ってしまった。達樹先輩がなぜああもオレに絡むのか誰か知ってる人がいたら教えて欲しいよ。

何か言いたげな表情をしている事は見なくてもわかってる。あの人はいつもそんな目をするから。でも何も言わない。


そもそも出会ったのだって偶然だ。たまたま同じ授業を取っていて、たまたまオレの隣しか席が空いてなくて隣同士で座った。その後、事もあろうか達樹先輩は熟睡を始めたのだ。大マジで!!絶対こいつとは知り合いになりたくないと思った。別にオレはそんなに勉学に励もうと思っているわけではないが授業は真面目に受けている。学費は親に払ってもらってるのだ。当たり前だと思う。なのにこの人はいきなり授業を聞く気も無い。嫌いな部類の人間にオレの中では認定されていた。

授業が終り席を立とうとすると何かが服に引っかかっていた。

「ねぇ、キミ今の授業ちゃんと聞いていたよね。ノートコピーさせて。」

はあああ?何この人!!オレは固まってしまった。

「この教授の授業って退屈なんだよね。だけどレポート多いでしょ。さすがにレポート丸写しは出来ないからしないけど、ノートのコピーはねぇいいと思うんだよね。だからコピーさせて?」

疑問符で投げかけられた。ますますこいつ大嫌いの部類に格上げ…。

「手、離してもらえませんか?オレ知らない人と口を聞かないんで。友達でもないのにノートなんて貸せません。もとより授業を真面目に受けたらいい事でしょう。答えは『NO!!』です。他の人に当たってください。」

オレは服を掴んでいる手を振りほどいて立ち去ろうとする。

「君子危うきに近寄らず」だ。

「ちょっと待ってよ。オレは小野田 達樹21歳3回生。8月5日生まれのしし座のB型。両親と妹の4人家族。趣味はアウトドア。」

何言ってんだこの人?思わず振り返ってしまったオレがいけなかった。

「達樹何1人自己紹介してんの?」

「この子にノートコピーさしてもらおうと思ったら知らない人には貸さないって言われたから自己紹介した。ねぇキミこれでオレの事知ったよね。知り合いだよね。ノート貸して?」

マジムカツク。自分のことしか考えてないのか!!友達がいるならそいつに借りればいいだろう。

「あれ、キミ「凪」くんだ。」

達樹とか言う奴の友達に名前を呼ばれていっそう不快な気分になる。そもそもオレは大学では目立たないように静かに過ごしている。なのに何で名前を呼ばれてるんだ?

「将也、この子知ってるの?」

「達樹知らねーのかよ。大学のマドンナ「池野 涼子」を即行振った奴じゃん。おまけに大学院のプリンス「伊集院 国重」まで振ったらしいぜ。」

ああ、そう言えば「付き合ってくれ」とか何人かに言われたけど、オレの何を知って付き合いたいなどと言うのか意味がわからない。全くの初対面で告白なんてないとオレは思ってる。オレだって好きな子が出来てつきあった事は今までにあったよ。人並にはね。だけど「理想と違う」とか「優しくない」とか「私の事ほんとに好きなの?」なんて言われちゃうととたんにダメなんだ。オレは人を愛せないのかも知れないな。

「そっか。凪って言うんだ。凪キレイでかわいいもんね。」

「オレ男なんでそれ嬉しくないです。じゃ、オレバイトあるんで失礼します。」

今度こそ離れようとした時に達樹先輩に抱きつかれた。

「ノートコピーーーー…」

マジウザイ。ムカツク。怒り頂点!!

「わかりました。ちょっと離れてください。ノート出せませんから。」

「わーーーい」

達樹先輩が離れた時にスタートダッシュをかけてオレは一目散に走り出した。

「誰がノート貸すかよ。」

人を避けつつオレは走る。もうさすがに追ってまではこないだろうと思って振り返った時、後ろから達樹先輩が追いかけてきているのに気がついた。

「マジないわ。何なのあの人?」

取り合えず建て物から出てキャンパスに出てどこかに隠れようと考えてた時、オレの抱えている爆弾が破裂した。

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読んで頂きましてありがとうございます。まだ始めなので人間がたくさん出てきてわかりにくいかと思います。今更ですが登場人物についてプロフィールもどきを作ります。(登場人物が増えるたびに更新していくつもりですが…)よろしければお立ち寄りくださいませ。
鍵コメ下さったK様ありがとうございます。いつも応援してくださって楽しみにしてくださっていただいている事すごく励みになります。K様のお好きなキャラが登場したらいいんですけど…。またお付き合いくださったら嬉しいです。一番に拍手コメありがとう✾“ヽ(。◕‿◕。)ノ”ございました☆

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~ Comment ~

 

Rinさま、こんにちは。

新連載‥青春って感じがいいですね。
夏の風が疾風のように横を通って行く感じ‥

これから色々辛いこともあるのだとしても‥
今はまだプロローグですよね。

救急車の子が凪くん?
先輩が達樹くん?
このふたりの間にいったい何が‥
他、色んな事が出入りするのでしょうか。
アキくんも出てきてるし(^v^)

これからの展開を楽しみにしています。
あ、ドリカムの「優しいキスをして」って歌がすごく好きなんですよ(^^♪

Re: タイトルなし 

ハル様こんばんは☆

青春ですか☆ちょっと遠いなぁ。
でもなんか学生時代物を書きたくて、ほんとは高校生が書きたいんですが、内容的に大学生になっちゃいました。青い高校生物も書きたいですねぇ。
爽やかな作品になるのでしょうか?あっ、でも痛いのとか考えてませんから、ハル様が怖がらないようにしますღ❤ღ´ェ`*)>
うーんと、登場人物はまだいます。凪のお相手は誰でしょうか?お楽しみです。

凪と達哉との関係も?ですね。ふふっ。プロフィールも増えていくかもです。てか3話に新しい男の子登場ですv(〃☯‿☯〃)vあぃ!

アキくんは大人になってるかも。このお話の中では…。可愛いだけの男の子からオーナーにしっかりなってますから☆

私もドリカムの「やさしいキスをして」好きですよ。それからこのタイトル取りました。仕事中に車運転してる時にFM802で流れててプロットが思い浮かんだんです。歌の内容とは関係なく、タイトルで浮かんだお話です。
いいタイトルですよね。

ハル様コメありがとうございました。
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