「キミと空とネコと」
やさしいkissをして

やさしいKissをして6

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「眠れなかった…。」

次の日の朝、眩しい太陽を恨めしく思いながら大学への道を歩く。

オレって寝不足ダメなんだよ。いつも最低でも3時間、平均6時間は睡眠摂らないと調子が悪い。今日もバイトだし昨日みたいなミスはしたくない。でも本業である学業をサボるのはお金を出してくれている親にも申し訳ないし、家にいたところで眠れそうにはなかった。勉強をしている方が気がまぎれると思ったんだ。

こんな日には頼むからそっとしておいて欲しいのに達樹がやってくる。

「おーい凪おっはよってすげー顔してんぞお前。何?昨日寝てないの?やりすぎ?」

「お前と一緒にするな。やってねぇ。静かにしてくれ。頭がガンガンするから。」

「ひっでぇな。オレだってちゃんとしてるっつうのっ。て悪い。頭痛いのか?」

心配そうに見てくる達樹の顔を見ると冷たくも出来ない。

そう会った当初は「達樹先輩」と敬語を使っていたが、あの足の件依頼、「達樹」と呼び、本人が嫌がるので敬語はなしでタメで話している。まあ、達樹を知れば知るほど溜め息がでるほどウザイ奴なのだが、なぜかオレは達樹を無碍に出来ない。本当に1人でいたいならちゃんとそう言えば達樹は寄ってくる事もしないだろうと思うのだが、そのままにしているオレがいた。何でだかは自分でもわからない。

達樹は見た目もいいし、普通に見てたら女が惚れるのも分かる。いい奴だしな。ウザイけど…。でも達樹自身も自分が見た目がいい事をわかっていてすぐに付き合ってる女を替えて行くから(達樹からアピールして付き合った事はないらしい。いつも女が告って来るんだと言っていた)オレ的にはそこは嫌だ。達樹の性格の良さからか、円満に分かれているので修羅場になった事はないらしいが…。

オレは好きな子と付きあった事はあるけど、なんでか振られるパターンで…。今は好きな子もいないし、一人で居る事の方が楽で恋愛はいいかなと思ってる。付き合い出したらバイトも出来なくなるし、彼女に金を使うようになるからいいかってのが本音かもしれない。女ってほんとに面倒だ。会わないと「好きじゃ無くなったの?」とか、電話とかメールしないと「もう飽きたの?」とか「冷たい」とか。んで、プレゼントは買わないと怒るし、どっかのブランドかなんか知らないけどすんごい値段のものとか平気で言ってきたり…。そうなってくるとオレも冷めちゃうんだけどな。そうなってくるとその気持ちが伝わるのか「もう別れよう」って言われるんだ。ちょっとショックだけど、落ち込む事は無かった。オレの好きになった子がそんな子なだっただけで、みんながみんなそんな女ではないとはわかってるけど…。

「おーい。凪大丈夫か?」

「あ、ああ。」

寝不足と太陽の眩しさ、朝ご飯も食べていない事もあって頭痛に加え、フラフラする気がする。

「おい、凪危ないって。」

歩き出そうとしてふらついたところを達樹が腕を掴んで支えてくれた。

「…ごめ…ありがと。大丈夫だから。ちょっとふらついただけだ。」

「ちっとも大丈夫じゃねぇだろっ。こっちに来い。」

達樹はオレを掴んでいる腕をひっぱり、それでもオレを労りながらあの楠の木の下のベンチに連れてくると座らせた。

「ここでちょっと待ってろ。」

少し怒ったような顔をして言われてオレはそこに座ったまま風を感じていた。

この楠の木の下は何故か涼しくて風がいつも気持ち良く吹いている。大きな楠の陰は太陽の温度を下げてくれる。

「凪、これ飲め。」

達樹がスポーツドリンクのペットボトルを差し出す。それはすごく冷たくて…。

「ありがとう。」

「奢ってやる。お前、朝メシも食って無いだろ。寝不足で何も食べてなくてこの炎天下にいちゃ脱水起こすぞ。だからフラフラしてんだ。」

「達樹は医者か。でもありがとう。」

達樹のくれたスポーツドリンクはすごく甘く感じて、部活の時も走ってはこれを水分補給してたなって思い出す。

「なっ、何すんだよッ!!達樹!!」

「うっさい。このまま横になっとけ。オレが特別に膝をかしてやるんだからありがたく思え。どうせこのまま授業受けても頭に入るわけないだろ。ノートなら心配するな。オレの友達に頼んでやる。」

飲み終えてぺットボトルのキャップを閉めたのを確認した達樹は、オレの身体をベンチに横にすると膝の上にオレの頭をおいたのだ。

「バカか。こんなことしたら大学でお前何言われるかわかんないんだぞ。オレだぞオレ。」

「別に何言われても構わないし。友達が気分悪いのを放っておくほうがどうかと思うけど?」

達樹の頭の中はどうなってるんだ?男同士でこんな姿見られたら何言われるかわかんないだろ。オレは別に1人だからいいけど、達樹は友達も多いし、今いる彼女も嫌がるんじゃないのか?

身を起こそうとするオレを達樹が押さえ込む。

「あのなあ、こうして組み合ってるほうがよっぽど怪しいと思われるぞ。お前は素直に横になってろ。なんならオレが子守唄でも歌ってやろうか?」

「そんなもんいらん。わかった。じゃ、すこし横にならせてもらう。」

「そうそう。最初から素直にそうしてればいいんだよ。ああ、気を使ってしゃべろうとしなくていい。オレは音楽聞いてるから。」

「何聞いてるの?」

「ん?いろいろ。セカオワとかアジカンとかミスチルとか。西野カナも入ってた。GreeenとかSUM41もある。」

「何だそのごちゃごちゃ感。」

「オレは何でも聞くんだ。聞かないでいいもん逃したくないだろ。レゲェもカントリーもヒップホップだってロックだってクラッシックだって聞く。音楽は無限大だ。」

「そっか。オレはあんま聞かない。いいの…あったら…そのうち……か…して…」

達樹からもれてくる音と心地よい風と安心感と寝不足からかオレは話してるうちに眠りに誘い込まれて行った。

「凪、無理すんなよ。もっと甘えろよオレに…。」

達樹が眠ったオレにそんな事を言っていたなんて知るはずもなくオレは気持ちいい眠りの中にいた。



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読んで下さってありがとうございます。始まりました新しいお話はいかがでしょうか?楽しんでもらえたら嬉しいです。毎日拍手とポチをありがとうございます。昔のお話にも拍手して頂いて嬉しい限りです。
達樹が聞いていた音楽は昨日TUTAYAで借りてきたものとか最近聞いてるのとかです(笑)セカオワは今FM802でもぶっちぎり1位で(先週の土曜日までは1位でした。もし昨日落ちてたらすいません)アルバムはもちろんみんな貸し出し中だったのですが他の物を探して見に行ったらちょうど店員さんが一枚直そうとされていまして思わず「セカオワですか?」「ええ」「借りてもいいですか?」「どうぞ。良かったですね。この時間に返って来る事めったにないんですよ。」って借りれた奇跡の一枚です。私も達樹と同じく何でも聞いていくタイプなので音楽は何でも大好きです。いい音楽があれば教えて下さいね☆最後まで読んで下さってありがとうございました(σ◕ฺ∀◕ฺ)σ (ω→ܫ←ω)


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