「キミと空とネコと」
やさしいkissをして

やさしいKissをして15

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昨日ぼーっと半日を過ごしてせいか、今日は朝からだるい気分で大学に向かった。なんかねじが1つ取れてる感じ。いつものオレではなかったからか油断していた。

「おーーーっす、凪っ。おっはよっ!!」

あろう事か達樹に後から抱きつかれる。

「わあっ、何抱きついてんだ。離せ達樹。暑いしお前ウザイ。」

「ひっどいな凪、ウザイとか平気でいう?この可愛いオレに。」

「オレにとっては可愛くない。早く離れろ。マジで殴るぞ。」

「こえー。凪機嫌悪いの?」

「うっさい。ほっといてくれ。」

達樹を置き去りに先にすすむ。ほんとに朝から妙にテンションが高くてついていけない。

「待ってよ、凪。次同じ講義じゃん。一緒に行こうぜ。」

走り寄ってきて今度は肩を抱く。

「達樹っ!!暑いから触るな。同じ触るなら女のコを触ればいいだろ。野郎なんかの肩抱いてないで。」

「凪だからスキンシップしたいんじゃねーか。オレの気持ちわかんねぇ?」

「わかりません。わかりたくもありません。それにオレと行かなくてもお前にはたくさんダチいんだろ。そいつらと行ってくれ。オレにかまうな。わかったな。」

もう後は振り返りもせず教室に向かう。

「ちぇっ。あいかわらずガードが堅いな。ツンツン過ぎるよ凪。オレ少し凹んだわ。」

そんな達樹の独り言なんか気が付きもしない。

朝から達樹としゃべったことでイライラと心が乱れている。平常心を取り戻さねば。講義の内容が入って来ないだろう。

達樹は友達を見つけたのか同じ講義だったが目に付くようなところにはいなかった。オレはホッとして講義に集中する。

それからも達樹に会う事も無く講義を終え、バイト先に行こうとカバンを手にして教室を出た。

「なっぎくんっ。」

なんなんだよコイツは…。

オレが無視して歩き出すとあわてて走ってくる。

「だからあ、友達にその態度はないんじゃない?」

「勝手に友達にすんな。ただの知り合いだ。」

「またまた。凪は素直じゃないからな。甘えたいくせに。」

「だれが、だれに甘えたいんだ?暑さで頭がおかしくなったんじゃないか?」

「いつもツンツンだけど、今日はとくにトゲトゲだな。そんな凪もオレには自然にそう言えるってのが嬉しいけど。」

「達樹、お前はマゾか。」

「かもしんない。」

「バカ。」

達樹のバカな会話につい笑ってしまう。

「そうそう、凪はそうやって笑ってる方がだんぜんいいぜ。」

「あほか。男相手にそんな事言っても仕方ないだろ。女に言え。」

「んーーー。今は女はいらないな。凪がいればいい。」

「は?何言ってんだ。ほら、女の子が待ってるみたいだぞ。オレ睨まれてる。はよ行ってくれ。関係ないのに嫌われるのもしゃくに触る。」

「関係なくはないのに。鈍感だな凪は。」

「鈍感?鈍いって事?何に?」

「いいって。いいって。凪はお子様だからわからなくてもいいんです。じゃ、オレ行くわ。凪もバイトだろ。」

そう言って走り去って行く達樹が振り返ってオレを見る。

「ああ、ご飯、今度の水曜日に行くから。9時くらいなら空いてるだろ。9時に行くからな。」

「おいっ。勝手に決めるなよ。水曜日は…。」

オレの声は届かなかった。達樹は友達たちと話をしている。

「ま、いっか明日にでも他の曜日に変更してもらおう。水曜日は黎もいるから二重で気を使う。それだけは真っ平だ。

「おはようございます」

「凪くんおはよう。二日酔い大丈夫だった?」

「ええ、大丈夫です。楽しいお酒だったからかな?残りませんでした。」

「そう。よかった。又遊びにおいでよね。お酒飲むんじゃなくてもいいから。聖夜も会いたがってるし。」

「そうだ、聖夜さんによくお礼言っといて下さいね。あんなにたくさんのハーブティとポットまで頂いちゃって申し訳ないです。」

「いいのいいの。聖夜は自分のとこの製品を認められると嬉しいんだよ。凪くんの事も気にいってるみたいだし。」

「そうですか。じゃありがたく飲ませてもらいます。オレ着替えてきますね。」

「そうだね。その間に飲み物用意しとくよ。コーヒーでいい?」

「ありがとうございます。はいコーヒーでいいです。」

オレが着替えて戻るとコーヒーのいい香りがした。

「えっ、ミルで豆ひいたんですか?」

「たまには本格的に飲みたいと思って。でもサイフォンはさすがに無いけどね。」

「サイフォンで落とすと又違いますよね。」

「うーーん。サイフォン買おうか。エスプレッソマシーンは置いてるけど、普通のコーヒーがいいお客様もいるしなー。」

「アキさんサイフォンでコーヒーって難しいんじゃないですか?オレ達が飲む分にはいいけど、お客様に出すとなると。」

「だよね。サイフォンは見送りだね。」

「そうですよ。うちは料理で勝負です。」

「料理ではここらのイタリア店には負けてないと思うよ。」

「オレもそう思います。」

「ふふっ。みんなしてこのお店に肩入れしすぎだね。誰もがそう言うもの。」

「ですね。って隆耶さん来ませんけどどうしたんですか?」

「朝は二日酔いでへばってた。まだ休んでるんじゃないかな。二日酔いでも味は変わらないからあの人のプロ根性はすごいと思うよ。凪くん、陵耶さんにコーヒー持って行ってあげて。そろそろ起きないと夕方の仕込みの時間だ。」

「そうですね。苦いの持っていきます。」

「お願いね。で、今日も志希くんはギリギリのようだからボクも用意し始めるとするか。」

オレはコーヒーを持って仮眠室に行くと陵耶さんを起こす。この仮眠室はアキさんが泊まりの時に使ったり、休憩時間に陵耶さんが使ったりしている。

「陵耶さん、おきて下さい。そろそろ夕方の仕込みをしないとディナーに間に合いませんよ。」

「うう…もうそんな時間か…。頭いてぇ…。」

「薬飲んだんですか?二日酔いですって?」

「ああ、酒が残るようになっちまった。オレ、ほんとに歳だわ。薬ないんだよ。」

「オレひとっ走り薬局に行って来ます。陵耶さんがこんなじゃ料理の質が落ちそうですから。」

「んーー。違うとは言えない。ランチはなんとかうまくいったが、ディナーはな…。すまんが凪頼むよ。」

「了解です。陵耶さんは顔でも洗ってきてください。」

「ああ。すまん。」

オレは近所の薬局で液体の胃薬を購入する。きっとこれからもこんな事があるかも知れないと3本購入して店にもどった。

「うへぇ。マジィ。でも効きそうだなこのまずさじゃ。」

「オレに出来る事はどんどん回してください。あとしっかり水飲んで下さいよ。」

「へいへい。じゃ、頑張りますか。」

「はい、よろしくお願いします。」

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読んで下さってありがとうございました。更新の予約時間を間違えててUPが遅くなってしまいました。気が付いてよかった…。て、もう3時過ぎで3時間もUP遅れてます。ごめんなさいo*。_。)oペコッ
しかし、今回は何もなく面白みに欠ける回ですいません。次回は達樹がお店に来て黎と会うシーンがあります。どうなりますことやら…。



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