「キミと空とネコと」
やさしいkissをして

やさしいKissをして28

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「凪さぁ、自分が他人にどう見られてるかなんて考えた事ないだろう。」

「失礼な事言いますね。ありますよ。」

「じゃあ、他人の視線を気にした事は?」

「あります。何にも無い所でこけそうになった時とか、「見られて無いかな」とか思いますよ。オレでも!!」

「じゃなくてだな…。はぁ。」

「凪さんが魅力的なので何だか見てしまうんですよ。遠巻きにね。声を掛けるには一枚バリアが貼られてるのではばかられるんです。それがなければ凪さんと親しくなりたいって男が寄ってくるって事ですよ。そんな店に行ったらすぐに人気者になっちゃいますね。あ、お気分を悪くなさらないで下さい。それだけあなたが魅力的だという事をいいたかったんです。失礼しました。」

滝くんが頭を下げてテーブルから離れる。

「滝くんの言ってる事の意味がイマイチわからないんだけど、オレが魅力的って…。滝くん疲れてるのかなあ?」

「だから凪はニブちんだって言うんだ。滝くんの言ってた事は当たってるよ。この店に入ってから凪に視線を向けてた奴がいたのは確かだ。まあオレがいるから声は掛けて来ないけどな。」

「変わった人がいるもんですね。物好きっていうか…。オレ見て何が楽しいんでしょうね。」

「ハァ。凪は人を好きになる事があるのかねぇ。」

「ありますよ。今はそんな人欲しいとも思わないし、1人の方がいいから見てないだけです。そんな人に知りあってないのかもしれないし。今は1人がいいです。」

「まあそんな事よりも黎と達樹くんがケンカしないように2人を会わせたらどうだ。凪が間に入ってさ。」

「2人をですか?」

「ああ。あの2人は1度ちゃんと会って話した方がいいと思うぞ。凪の大切な数少ない友達なんだしさ。学校も同じだ。学校でこないだみたいな事になったら凪も嫌だろう?」

「確かに嫌です。オレが間に入ってか…。その方がいいですよね。あ、すいませーんテキーラ・サンライズお願いします。」

「バカッ。滝くんテキーラ・サンライズやめてチョコレート プランターズパンチにしてくれる?」

「はい。チョコレート プランターズパンチをお持ちしたらよろしいのですね。」

「ああ、頼むよ。」

「ちょっと陵耶さん何勝手に注文変えてるんですか?」

「お前がテキーラサンライズなんて注文するからだろ。あれだってアルコール度25以上あんだぞ。」

「ええええっ。色がきれいだから飲みたかったのに。」

「いいの、凪はチョコレート プランターズパンチでいい。」

2人で言いあってると滝くんがそれを持って来てくれた。

「お待たせしました。チョコレート プランターズパンチです。」

それは赤色でストローと反対側にはオレンジの輪切りにしたものにレッドチェリーが添えてあった。

「陵耶さん、これって完璧に女の子が好きそうですよね。」

「ああ、飲みやすいし、甘いからな。綺麗な色のカクテルが飲みたかったんだろ。これも赤くて綺麗じゃないか。」

「確かに綺麗な色ですけど…。オレ女の子扱いだし。」

「凪はカクテルのペースが早過ぎるんだ。このままの調子じゃ足にくるぞ。もうそれで終りだ。カクテルは何杯ものむもんじゃないの。もっとゆっくり味わって飲めねぇかなあ。」

「わ、ほんとにこれ甘い。飲みやすいです。」

「モーツアルトブラックチョコレートが入ってるしジュースやグレナデンシロップがラムが入っててもアルコールを感じさせないからな。凪ジュースじゃないって。そんなに勢い良く飲むな。」

「これほんとにアルコール入ってますぅ?」

「あーあ。凪酔ってきてるよ。お前…。」

「はあ?オレ酔ってないですよぉ。」

「酔ってるって。オレを目ウルウルさせて見るな。」

「ウルウルなんてしてないですよぉ。陵耶さん見ないで誰見るんですかぁ。滝くん?他の人?」

「凪、小首を傾げるな。滝くんに迷惑だろう。滝くんを見るな。他の人も見るな。勘違いしちまうかもしれないだろ。」

「勘違い?じゃ何を見ろっていうんですかぁ。あ、トイレに行きたくなった。オレちょっとトイレに行って来る。」

「おいおい凪大丈夫か?」

「大丈夫ですよぉ。」

オレは陵耶さんの言葉に大丈夫と手を振ってトイレに入る。用をたして洗面所で手を洗い鏡を見ると確かに顔が少し赤くなっていた。

「これは酔ってるって思われてもしょうがないかぁ。顔洗って行こう。」

バシャバシャと顔を洗ってペーパータオルで拭く。少し頭がハッキリしたような気がするけど、ふあふあしてるのも確かでもう帰ろうと思った矢先。

「ねぇキミかわいいね。オレの好みなんだけど、この後2人で飲み直さない?」

ん?オレに言ってるのか?酔った頭は少し思考を遅らせる。

「返事が無いって肯定って受け取ってもいいのかな?」

知らない男が身体を寄せてくる。

「ちょっ、オレ男だし。誘う人間違えてますよ。」

「間違えてないよ。男のキミと飲もうって言ってる。オレの好みなんだキミって。」

そう言ってオレの腰を引き寄せる。

「何すんだよ。離せよ!!」

「そうやって嫌がるそぶりもくる。細い腰もオレ好み。」

何なんだよこいつ。酔ってるのか?そのわりに力が強くて手が引き離せない。

「だからオレは男だって。離せよっ!!」

「わかってるよ。男の子なのはここ見ればさ。」

そう言って、あろうことかそいつはオレの股間をぎゅって握ってきた。

「やめろってば!!手を離せ。嫌だって言ってるだろっ。離せって!!」

「離して欲しかったらオレに付き合えよ。とって食いはしないよ。一緒に飲んでその後は気持ちいい事してあげるからさ。」

オレはそいつに両手を頭の上で一つにされて握られ、壁に押し当てられているので逃げようにも逃げられず、やはり酔っているせいか思ったよりも思考もままならず、力も入らなくて…。オレの足の間にそいつの足が入ってきて膝で股間をグリグリとなでまわすようにする。力が入らない。

「やめろってば。大きな声出すぞ。」

「いいよ。出してみな。ここ店の奥だから大きな声も聞こえないと思うぜ。それに大声だして人が来て恥ずかしい思いをするのはお前だぞ。男に襲われてるなんてさ。」

何でオレなんかにこんな事するんだ?好みってなんだよっ!!頭の中で疑問は浮かぶけどそれよりも何とかしないと…。

「もう離せ。今なら何も無かった事にしといてやる。オレじゃなくて他の可愛い子を誘えよ。」

「離さない。その強気なところも気に入った。」

ますます身体を密着させてくる。男の息がオレにかかるほど近くて気持ち悪い。

「やめろって!!離せ。お前なんかと飲みになんか行かないっ!!」

そいつをギッと睨み付ける。

「少し大人しくしな。あんまり強情だと苛めたくなる。」

パシンという音がして右頬が熱くなった。

「痛いのやだろ?」

その男の目が欲望を孕んでるのがわかってオレは怖くなった。

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読んで下さいましてありがとうございます。最近、過去記事にも来てくださる方がいらして嬉しい限りです。過去記事のリコメはその記事にしておりますので読んでいただけたら嬉しいです☆"いつも皆様に感謝です。
ちょっと凪は怖い目に会ってますが…。これで自覚してくれるかしら?明日も続きます。よろしかったら読んで下さいませ。
今見たら100,000HIT超えてました。嬉しい☆(TωT)ウルウル みなさんのおかげです。本当に拙いお話ですのに…。ありがとうございます。お礼企画はこの間したばかりですので1のぞろ目になった時にしますね。それまでにどのカップルにするか考えなくちゃ。希望とか皆さんに聞いてもいいのかしら?悩んでおります(ΦωΦ+)ウーン


9/1の『キミ空』にコメくださったCally様、私のパソがおかしいのかコメが来てる事が今日わかりまして…。リコメが遅くなって申し訳ございません。『キミ空』117話でお返事返しておりますので読んでくだされば嬉しいです☆"

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~ Comment ~

どっちとカプ? 

凪って達樹と黎のどっちとくっ付くんだろ~
まだ見えないよね~
今日のことで、男同士の恋愛が自分にも振りかかってくるって自覚してくれればいいんだけど・・・

私的には、今のところ、達樹とカプになって欲しいな~


Rinさん、返信ありがとうございます。

Re: どっちとカプ? 

蝶丸様【✫◕‿◕b⌒❀ばんわぁ❀⌒d◕‿◕✫】

ふふっ。まだどっちとなのか見えて来ないですよねぇ。実は私自身も迷ってたりして(゚m゚*)プッ
だって思ってたよりも達樹って人気があるんだもん。みんな今の所達樹に共感っていうか好意を持ってる感じなのかなあ。黎の登場少ないしね。凪はあんなだし(。・w・。 ) ププッ聖夜とアキを傍で見たのに自覚しないというおおらかなんだかニブすぎるのか?

もうちょっと話を進めてから決めたいと思います。そんときには目次の所に凪と相手の名前が書かれるでしょう。今のトコ『まだナイショ』のままです。

メール受け取ってくださったんですね?こっちよりKiri様のところへ先に飛んだのでそちらのコメに蝶丸様にメール送りましたって書いちゃった。ありがとうございました☆
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