「キミと空とネコと」
やさしいkissをして

やさしいKissをして44

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水族館に着くとさっそく大きな水槽を2人で眺める。この水族館は大きな水槽の中に色々な魚が泳いでいて、目玉はジンべイサメだ。上から下へと水槽を降りていく。降りていくたびに魚の種類が変わる。海の中でもこうなのかな。

日頃食卓にのるようなアジとか泳いでて。泳いでるアジを見るのは始めてだと黎と笑いあう。

「先輩、ここの生き物達のお食事タイムって食べてるところを見れるみたいですよ。」

「え?マジでオレ、カマイルカの食べてるところ見たい!!」

「えと、14時からですね。ペンギンは14時45分です。もうそろそろですね。」

「黎早く行こう。」

館内の地図を見ながらイルカのブースへ行くとすでに人だかりだった。近くでは人が多くて見えないので、少し後から見る。

「わーすげーかわいい。」

「ほんとだ。イルカかわいいですね。」

「見てるだけで癒されるなー。イルカと一緒に泳ぎてー。」

「先輩子供になってますよ。」

「うるさい。いいだろ。こんなとこめったに来ないんだから。」

「この後はペンギンですね。先輩行く前にオレ、トイレ行って来ます。」

「おお。オレはここにいるから。」

黎がトイレに行き、オレはそこで人の流れを見るとは無しに見ていた。すると向こうから楽しそうなカップルが来るのが見えた。

「デートなんだろうな。水族館でデートなんていいよな。」

オレの目は自然にその楽しそうなカップルを追っていて顔がハッキリ見えた時に固まってしまった。。

だってそのカップルの男は達樹だったから。女の子は見た事ないけど、可愛くてフローラル系の香りの似合いそうなくるくる巻き髪の小さな女の子。達樹とその子はとても楽しそうに歩いてる。女の子が人にぶつかりそうになったら達樹がさりげなく肩を抱いて引き寄せてた。オレは声も出せずに二人を見ていて、視線に気が付いたのか達樹と目が合った。

「ッ…。」

なんて言って良いのかそれとも声をかけないほうがいいのか、突然の事に頭が回らず視線だけが達樹から目を離せない。胸がズキンと痛んですーーーっと温度が下がっていくのを感じる。

「先輩お待たせしました。」

黎がオレの傍に来てオレの様子が変なのに気が付き、オレの視線の先を目で追う。

「達樹さんじゃないですか。」

達樹と一緒にいた女の子が達樹に何か言って達樹の傍を離れた。

達樹はオレをみて驚いた顔をして視線をそらしたけど、黎の声が聞こえたのか再び視線をこちらに向けると不機嫌そうな顔をしてこっちに歩いて来た。

「達樹さんデートですか?可愛い子ですね。」

「そんなんじゃねーよ。」

「オレ達もデートなんです。ね、先輩。」

「ちょ、黎デートとか言うな。」

「へえ、凪の本命はやっぱり黎なのか?滝くんはどうした?」

「達樹。そんな風に言うな。黎にも滝くんにも失礼だろ。」

「先輩。オレは嬉しいですよ。先輩の事愛してますから。誰かさんと違ってオレはちゃんと自分の気持ちをごまかさずに言えます。」

「黎声が大きいよ。」

「平気です。オレは誰に何て思われようと構わない。自分にも先輩にも嘘を付きたくありませんから。自分の気持ちを言おうともせずに相手を責めるような言い方をするのは卑怯だと思います。」

「黎、落ち着けよ。何言ってんのかわかんねーよ。」

「黎お前凪に気持ちを…。」

「ええ、ちゃんと言いました。今は無理でも凪さんにオレの事を好きになってもらうつもりです。」

「今は無理…って…。」

「凪さんを追い詰めるような事はしません。凪さんの気持ちがオレに向くように一緒にいるつもりです。」

「凪の好きな人って誰なんだ。」

「そんなのオレにもまだわからないよ。」

「達樹さん誤解してるようだから教えてあげます。本当なら教えないほうがオレが有利なんですけど、それじゃ卑怯者だから。達樹さんが誤解した日。凪さんがアキさんの所に止まるから迎えに来なくて良いって言ったのは、オレと達樹さんが好き合っててそれの邪魔を凪さんはしてると思ったらしいです。だから2人の時間が過ごせるように嘘を付いたんです。滝くんは凪さんが襲われた時に助けてくれた人ですよ。」

「え?何?ちょっと待て。オレと黎が好き合ってるだあ?どこをどうしたらそうなるんだよ。凪の頭ん中はどうなってるんだ?それに凪が襲われたってなんだよ。」

「もう黎言わなくて良い事まで言うなよ。ややこしくなるだろ。達樹、彼女が帰って来たぞ。黎行こう。邪魔したら悪いから。」

「そうですね。達樹さんデートですもんね。凪さん行きましょう。そうだショップに行きましょうよ、イルカとかかわいいものあるかもしれない。」

彼女が達樹の腕に抱き付くのを目の端で見てしまい、それ以上は見たくなくて黎を引っ張ってその場から離れた。

「達樹さんはいったい何をしてるんだか。本気でオレが凪さんをもらうぞ。」

ブツブツと黎が何か言ってたけどオレの耳には言葉として届かなかった。

それからはオレの頭の中では達樹と彼女の姿がチラついて何も目に入らなかった。

「凪さん。凪さんってばっ!!」

「え?何だ?あれいつの間にオレの事『凪さん』になったの?」

「今更そこですか?達樹さんと居る時から意識して凪さんって呼んでたんですけどオレ。」

「ちっとも気が付かなかった。」

「オレといるのに何上の空になってるんですか?達樹さんと会ってからですね。」

「そうか?」

「達樹さんが女の子と居た事が気になりますか?」

「べ、別にそういうわけじゃ…。」

「でも頭の中は達樹さんの事でいっぱいなんでしょ?」

「……。」

「何も言わなくていいです。オレも聞きたくないですから。でも凪さん今日はオレとデートなんですからもう少しオレと居る事を意識してください。」

「ごめん。そうだよな。黎ごめん。」

「じゃ、罰としてキスしてください。」

「はあ?何言ってんだよ。何でキス?無理無理っ!!」

「頬でいいですから。」

「頬でいいとかそう言う事じゃない。キスなんて出来ないよ。」

「じゃあ、オレが凪さんにしてもいいですか?」

「そういう事じゃないって。ダメっ。絶対にダメだ。オレにキスしたら黎といるの止める。」

「それはオレが嫌だ。凪さんの傍にいれないなんて。わかりました。我慢します。」

「当たり前だ。恋人でもないのにキスなんて出来るかっ!!」

「じゃ、恋人になって凪さんにキスしてもらえるように頑張ります。」

「頑張らなくていい。」

「達樹さんには絶対渡しませんから。」

「何でそこで達樹が出て来るんだよ。」

「だって凪さんオレより達樹さんの事を意識してるでしょ?」

オレが達樹の事を意識してる?どうして達樹の事を意識するんだオレは。気になるから?どうして気になる?好きだから気になる。え?好き?オレ達樹の事を好きだから意識してるのか!?

顔がボッと赤くなって耳まで真っ赤になってる気がして顔がほてってきた。頭から湯気が出そうだ。

「どうしたんですか凪さん。」

「オレ達樹の事好きなのか?」

「それオレの前で言いますか?オレ凪さんの事好きなんですけど?」

「あ、悪い。オレは達樹の事が好き…?だから気になるのか?」

「あーあ。オレってばお人よしだ。凪さんに自分の気持ちに気がつかせちゃたよ。」

「これって恋愛って意味で好きなのか?」

「まだ自分の気持ちがわからないんですか?」

「だって達樹は男だし、オレも男だぞ。」

「オレも男だけど、凪さんの事好きですよ。ちゃんと男ってわかってて好きです。好きになったら男とか女とか関係ないじゃないですか。好きなんだから。」

「そうか。オレは達樹が好きなのか…。」

「何度も言わないでいいです。それでもオレは凪さんの事を好きな事に変わりありませんから。」

達樹の事が好きなんだって思ったら霧が晴れたような気がする。この頃わけもわからずにモヤモヤしてた気持ちは達樹が好きだったからなんだ。

自分の気持ちがハッキリしたけど、達樹との事をどうしたいのかは見えて来ない。やっと自分の気持ちに気が付いたところだ。それに黎の事もある。黎はオレが達樹を好きだと気が付いても変わらずに好きだと言ってくれている。黎はオレにオレは達樹に一方通行の恋をしている。

「いいですよ。時間を掛けましょう。あわてる事はないでしょ。ゆっくり考えてください。オレはいつまでも待ちますから。」

「黎ありがとう。すごく黎に甘えてると思うけど、これからどうすればいいのか今はまだわからない。」

「今まで通りにしててください。今まで待ってたんです。それに本当は告白するつもりさえなかったんだ。告白出来て凪さんの傍に居られるだけでも幸せなんです。」

「黎…。ごめん。ちゃんとどうすればいいのか。どうしたいのか考えるから。」

「凪さんの気持ちに正直になってください。オレの事を好きになって欲しいけどそれよりも凪さんが幸せになる事の方が大切だから。」

「ありがとう。」

オレは黎に甘えてる事に心でごめんを言う。これはオレがちゃんと考えないといけないんだ。嘘はついてはいけない。

オレと黎はイルカのグッズがたくさんおいてあるショップで時を過ごしていた。

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Re: タイトルなし 

鍵コメ様こんばんは☆

またまたやっちゃってましたね。いらんキーを叩いてるんですわ。なんせ独学のパソなのでブラインドタッチ?それなにさって感じで…。鍵コメさまに教えて頂いて読み直してもうひとつ間違いを見つけて直しました。ほんとにありがとうございます。

凪と達樹の恋が進みそうです。達樹はあの性格ですから大人しくはしてないと思いますよ。黎の傍に凪が居る事ですごく焦ってるはずですから。彼も凪と別れた後は頭ぐちゃぐちゃだって事と思います。

鍵コメ様いつも本当にありがとうございます☆

ショック療法?! 

達樹~、女の子と水族館ですか~?!あなたは凪が好きなんでしょ!理由は何であれ、フラフラしちゃメッ(笑)

でも凪にとっては良いきっかけ?天然クンには強い刺激を与えて分からせるのも有効かも(苦笑)

黎が気の毒だけど…でも黎は凪の幸せの為だったら何でもしそうな、そんなコですよね。あ~、頭撫でてあげたいっっ(笑)

アロマのお風呂に入って、凪はどんな答えを出すのかな…?

ちなみにワタシはお香が好きです♪アロマもディフューザーで香らせたりもしますが、浸りたいときはお香にしてます。お寺の香りも好きだったり(笑)日本人ですね~(^-^)

追い付いたっ♪ 

Rin様♪

ゆっくり読ませていただいて、追い付きました(^O^)
凪が自分の気持ちにやっと気付きましたね!
それでも変わらない黎。
行動が先に出る達樹。
これからどんな展開になってくのでしょう♪ワクワクo(^-^)o

Rin様のお話に出てくる男の子たちは、素直で可愛いくて放っとけない感じです。
時々出てくる料理の描写は、メモってたりします(笑)
読んでいて癒され、優しい気持ちになります。
kiri様のところに現れる、黒Rin様とのギャップも楽しんでおります(*^▽^)/★*☆♪

Re: ショック療法?! 

wakaさまこんばんは☆

達樹ねぇやっちゃいましたね。もともとモテル男ですから、凪との事でヤケになったのか…。凪には考えるきっかけになりましたが…。達樹怒られちゃいました(〃^∇^)o彡☆あははははっ達樹はさらに落ち込みそうです。

私もお香が大好きですよ。京都にいったらいつも行くお店でお香を買って帰ります。アロマはゆっくり癒されたい時と夜。お香は昼間とかはやく癒されたい時に使ってるかなー。芳香剤から、スプレーミストから部屋の中のいつもの香りはバラにしてます。小林製薬の世界香路のバラの香りが好きです。いろいろ試してこれリピしてます。ミストもあるのでいいですよ。

waka様kiri様のコメでも私にメッセージありがと。waka様と知りあえてほんとによかったと思います。コメで交流しあえるっていいですね。明日で37が最終回なので寂しいですが、お手製書籍を読み返します((´∀`*))ヶラヶラ

waka様、連日のコメありがとうございました☆

Re: 追い付いたっ♪ 

Cally様こんばんは☆

わー☆たくさん読んで下さったんですね。ありがとう☆

好きになったら黎みたいに相手の幸せを考えられるかといえば無理だろうなー(笑)

なんかすっごく激甘の褒め言葉をたくさんありがとうです。めちゃ(*゚ェ゚*a)゙テレチャゥナーです。

お料理のφ(亝v亝*)メモメモ♪だなんて…。おいしいのを選んで書いてるので大丈夫だとは思いますが。おいしいお料理は心も豊かにしてくれるのでお料理の魔法はすごいなーって思います。

ここでは黒† Rin †は降臨しませんねー。黒† Rin †はKiri様宅にあらわれます((´∀`*))ヶラヶラここで現れたらトンでもない事になりそうでしょ。
確かに私の作品とKiri様コメではかなりのギャップがありますね。こっちは冷静に書いてますけど、あちらにいくと私の37にトンでもない事をする奴がいるから黒† Rin †が出てしまう(笑)

優しい気持ちになって頂けるように頑張ります☆

Cally様コメありがとうございました☆

 

やれやれ・・・。
お馬鹿さんが3人(笑)。

でも、黎が一番?
何でもできるから。こういう子って、
「君に必要なのはぼく(俺)じゃない。君にはもっとふさわしい相手がいるよ。」
みたいなこと言われて、振られる確率が高いんですよね。

大丈夫かな―。
でも、きっちり振られて方が前に進める?

達樹は焦りMAXになるか。
きっと彼女、上の空になった達樹に怒るでしょうね(ププ)。

あ、私も今アロマブームしてます。お風呂に柑橘系入れるとすっきりするんです。
カモミールなんかもいいし。

凪は、どんな結論になるんでしょう。でも、湯あたりしないでね。

Re: タイトルなし 

ますみ様こんばんは☆

お馬鹿さんが3人… ((´∀`*))ヶラヶラ

ほんとにそうだ。その中でも黎は一番だね。いい子すぎるんだなー。相手の事を思いやりすぎてダメになっちゃうパターン?きっと、凪が誰かと幸せにならない限りは諦める事は出来ないんだと思います。

入浴剤に柑橘系では柚子しかした事ないなあ。バラばかりです。カモミールはでも好きだな。セットの入浴剤の中に入って使った事あります。癒されますよねー(♥ó㉨ò)(♥→㉨ฺ←)ウン

ちょい落ち込みの時はバラの入浴剤入りのお風呂とハーブティでリラックスタイムしてます。ハーブティも決まったお店のしか飲まなくて、そこのハーブティは値段が高くて…。ネットで買った事もあるのですがおいしくなくて。やっぱり見て買わないと当たりハズレがありますね。

ますみ様コメ(✿◕‿◕)ノアリヾ(◕‿◕✿)ガト(✿◕‿◕)σウ♪♡ ございました☆
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