「キミと空とネコと」
やさしいkissをして

やさしいKissをして48

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とうとう達樹に気持ちを打ち明けてしまってオレは身体中が真っ赤になってしまったのではないかと思った。今までした告白でもこんなに真っ赤になった事はない。こんなに心臓がドキドキ、バクバクしたことはないと思う。

やっとの思いで好きだと打ち明けたのに達樹は何も言わない。

「達樹?聞こえた?」

「もう一回言ってくれ。」

「…無理。嫌だ。恥ずかしすぎる。」

「凪、頼むよ。もう一回。」

「…好き。達樹が…。」

「もう一回。」

「もう言わない。何回言わせるつもりだ。恥ずかしいって言ってるだろ。もういいよっ。」

達樹がしつこいので抱いていた達樹の頭を突き離して距離を取る。好きな相手に好きという事がどんだけ恥ずかしいかわかってんのかコイツ。

「ごめん。だって信じられない。凪が好きでいてくれるなんて。」

「だーーーーっ!!もういいっ。恥ずかしいからもう言うなっ!!」

「真っ赤になって凪かわいい。」

「かわいいとか言うな。もう達樹なんか知らない。オレ帰る。」

カバンを持って玄関に行こうとして後から達樹に抱きしめられた。心臓がまたドキンと跳ね上がる。

「ごめん。凪。帰らないで。やっと凪がオレの方を向いてくれたのに。」

「達樹…。」

優しく抱きしめられて、ほわんとした気持ちで動けずにいると、達樹がクルッとオレの身体の向きを変えて正面を向かされた。

達樹の目が優しくて微笑んでいて、その顔を見ていられずに俯いてしまう。

「凪、オレを見て。」

「…む、無理…。」

どんな顔をしていいのかわからない。相変わらず耳まで真っ赤なのは身体が熱いからわかる。もう死ぬほどに恥ずかしいなんて、オレは乙女かよって心の中で自分に突っ込んだ時、達樹の顎を持たれて上を向かされた。

「凪、ありがとう。オレすごく嬉しい。オレほんとに凪が大好きだよ。」

達樹の整った顔が近づいてくる。思わずぎゅっと目を閉じると達樹はその目にキスを落とす。そして額に、頬に、それから唇にやさしくキスをしてくる。

ただ軽くあわせるだけのキス。それだけでも心が温かくいっぱいに好きと言う気持ちが溢れてくる。

目を開けると達樹が嬉しそうな顔をしていた。

「凪の唇にずっと触れたかったんだ。」

「バカ。」

「まだ足りない。」

そして又キスをする。今度は少し力を込めて。そして何度も何度も啄ばむようなキスをする。抱きしめられていた達樹の力が強くなり、身体がより密着する。

やさしいだけのキスが欲情を持つように深くなっていく。

啄ばむだけのキスが唇を下で舐められ、下唇を甘噛みされ、再び唇を塞がれて、息が出来なくて唇を開けた時に達樹の舌が滑り込んでくる。逃げようとするオレの舌を追いかけ絡め取られて吸い上げられたり、甘噛みされて息があがって立っていられなくてカクンと膝が折れて崩れそうになり達樹にもたれかかる。

「はぁ、はぁ。達樹…無理…。もう…。」

情ないけど、そんなにキスも経験がない。付き合った事さえロクになくてそういう事には淡白だった。

「凪、可愛すぎる。オレこそ無理。凪が欲しい。」

「む、無理だよ。早過ぎるって。やっとオレの気持ちが言えたトコなんだぞ。キスでこんななのに…。達樹の事は好きだけど、気持ちが付いていかないよ。」

達樹の事は好きだし、そうなるのはわかってるけど、怖い気持ちもある。どんどん進んでいくのも怖い。達樹が怖くなって自然に涙が滲んでくる。

「凪、そんな顔しないでくれよ。わかったから。がっついてごめん。嬉しくて早く凪をオレのものだと思いたくて焦った。」

「オレは達樹が好きだってちゃんと言っただろ。なのに何で焦るんだよ。達樹が怖いよ。」

言ったら涙がポロッて零れ落ちた。男と女が抱き合うんじゃないんだ。男と男が結ばれるんだぞ。未知の世界だから知識もなくて怖いんだ。

「ごめん。怖がらないで凪。」

こぼれた涙を救ってそこにキスを落とす。

怖くて少し震えた身体をぎゅって抱きしめてくれた。

「ああ、オレってダメだな。凪を怖がらせたいんじゃないんだ。急ぎすぎたな。凪がオレを好きって言ってくれた事で舞い上がった。ごめんな。」

「オレこそごめん。達樹がオレを求めてくれる気持ちは嬉しいと思うし、男だからわかるんだけど、抱き合う事がわからないから怖いんだ。今はただこうして抱きしめてくれるのがいい。オレ、そんなに経験があるわけじゃないし、もうちょっと待って欲しい。ごめん。」

「いいよ。無理やりに繋がりたいとは思わない。凪の気持ちが伴わないのなら意味がないからな。でもキスはゆるしてくれよ。」

「うん。キスなら…。」

「じゃ、さっそく。」

達樹がイタズラするようにちゅっとキスをする。オレもお返しにちゅってすると、それを合図に深いキスをする。達樹のオレに回した腕がぎゅっと力が入り、オレも達樹の首に両手を回す。

啄ばむキスから口の中の御互いの舌を絡めとるように重ねているうちに吐息がもれる。

「…んっ…はぁ…」

「凪あんまオレを煽るな。止まらなくなる。」

「…ん…煽ってない…んっ…」

達樹はキスが上手い。腰まで蕩けそうになる。キスしかしてないのに身体がビリビリとしてこれ以上はダメだと警告音がなる。

「も…ダメだ…達樹…な…。」

「凪…。ああっ。もうオレ蛇の生殺しだぞっ。」

「だって…。」

「だってとか可愛い事言うな。バカ。でもオレは凪の気持ちが追い付くのを待つって言ったしな。凪はこれ以上進むのが怖いんだろ。」

返事が出来ずに頭でコクンと頷く。

「だよな。男と女じゃないんだもんな。凪は怖い目にも合ってるし、なかなか受け入れられないのもあるんだろうな。」

「ごめん。達樹。でもいつかは達樹とそうなりたいとは思ってるよ。だから…。」

「わかってる。少しずつ慣れて行けばいい。今はこうして2人で過ごす時間を大切にして距離を近づけような。」

「ありがとう達樹。」

「凪が好きなんだから我慢出来るさ。でも1年まてとかは無しだぞ。そこまで理性が持てるかわかんないからな。」

「うん。多分大丈夫だろ。」

「多分かよ。怪しいなあ。」

お互いの顔をみて笑い、ちゅっと重ねるだけのキスをした。


♦♫♦・*:..。♦♫♦*゚¨゚゚・*:..。♦♫♦*゚¨゚゚・*:..。♦♫♦*゚¨゚・*:..。♦♫♦*♦♫♦・*:..。♦♫♦*゚¨゚゚・*:..。♦♫♦*
読んで下さいましてありがとうございます。少しだけ凪と達樹の関係が進みました。え?Rに行かないの?って思われたかと思うのですが、凪の性格からいってこのまま受け入れるかというと怖い気持ちやまだ無理って気持ちの方が強いと思ったので止めました。今は達樹に告白した事でいっぱいいっぱいの凪なので…。ごめんなさいm(*・´ω`・*)m 

今日の15時に『キミが思い出になる前に』をUPしますので、こちらも良ければ読んで見てくださいね☆


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~ Comment ~

まずは一歩!上等ですっ! 

よっしゃーーーっっっっ!!

私が最初から押してた達樹くんが‥‥
達樹くんが‥
私の達樹くんがっっっ!

‥やった!
やっちゃったよ‥Rinさまーーーっっっ(絶叫)

いやいやいや、分かってますよ。
これからきっと山あり谷ありなのでしょう。
されはもう‥Rinさまのお話ですから
覚悟はしておりますっ!
そう簡単では‥つまんないです。
近頃刺激が逆にほしいです(笑)

ふふふふふふ‥まだキスで結構っ!
Rinさま、ありがとうございます×100万回。

えへへへへへ‥私の達樹くんがやったよ‥
いつから私の達樹くん?
最初からですっ!絶対譲りませんよ!

お騒がせしてすみません、
また参りますm(__)m

Re: まずは一歩!上等ですっ! 

ハル様こんばんは☆

すごいっ!!ハル様喜んでくださってるヾ( 〃ω〃)ッ キャーーーッ♪

はい、達樹ちゃんと凪に心から真剣に告白しましたっ!!凪も恐る恐るではありますが受け入れて好きだと言えました。でも凪ですから(笑)これからどう達樹を受け入れるのか頭グルグルです。キスより先に進めなかった達樹はそうとう大変だっただろうと(笑)

しかも凪がいつ受け入れてくれるのか…。凪は恥ずかしくてたまらないようです(゚m゚*)プッ

でも受け入れる側もそれなりの覚悟がいるし、ましてや凪は初めての事ばかりで気持ちが追いついてないのでその成長を待たないといけない。早目に学んでもらうつもりですが…。でも達樹ですから凪がその気になるまできっと我慢してくれるでしょう。少しずつ教えていくのかもしれません。

私のお話だか山あり谷あり…。ううっ。どうしようかしら…。このままおわるのは確かに面白くないですよね。もうちょい何かを投入しますか。

まだ始まった2人ですもの。いろいろ悩んで頂きましょう(笑)

ハル様の達樹ですからきっと乗り越えてくれるはず。凪をしっかりと守ってくれるでしょう。

ハル様コメありがとうございました☆

とうとう♪ 

とうとう凪と達樹、kissしましたね~っっ!!きゃ~っっ!!萌える(笑)

エチも好きですが(笑)でもそれよりkissは重要←力説
いーんです、凪はすぐにエチ出来るようなコじゃないですから!!(達樹はえらい大変だけど…苦笑)

これから二人がどうなって行くか、目が離せません!

『キミが思い出に…』も読みましたよ~!!切ない感じで、これからの季節にピッタリかも♪

Re: とうとう♪ 

waka様こんばんは☆

ふふふっヾ( 〃ω〃)ッ キャーーーッ♪やっとキスしました。重要だとの力説嬉しいです☆

凪の今の精一杯がキスです。それ以上はまだ気持ちが追いついていってない…。そう達樹にはちょっと可哀想ですが、凪を好きになっちゃったんだから我慢しなさい(笑)って感じでしょうか。

すぐにエチにいく展開も考えましたが、凪ならそれは無理だろうと思いやめました。やっと男の人同士が好きになる事を学んだところなのに無理だろうと…。そっちよりも達樹と恋人になれた事が嬉しいとおもってる凪です。少しお子様過ぎ?いえいえピュアなのです。

『キミ思』も読んで下さってありがとです。こっちは不定期更新なので次はいつとは言えませんが、忘れられないうちにUPしますね。これからの季節にピッタリなんてwaka様詩人だわ(*`σェ´*)フムフム

waka様コメありがとうございました☆
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