「キミと空とネコと」
やさしいkissをして

やさしいKissをして57

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響夜さんの出版祝いは、聖夜さんのプレゼントにより響夜さんとカイさんの指輪交換という結婚式みたいな感じになって、結婚祝いみたいになっていた。

響夜さんとカイさんはみんなに祝ってもらう事がとても嬉しいんだと喜んでいる。その様子を見守る聖夜さんも雪夜さんもニコニコととても嬉しそうだった。

陵耶さんはしばらく一緒に食べたり、飲んだりしていたけれど、やっぱり家が気になるからと先に帰って行った。黎は物怖じする性格ではないので、中に入り込んでいろんな人たちと会話を楽しんでいるようだ。

オレはと言うと、何だか中入り込むことも出来ずにカウンターで滝くんにカクテルを作ってもらって飲んでいた。

「カイくんはあっちに行かなくていいの?」

「どうだろ。別にいいんじゃないかな。最初に自己紹介はしたし、オレはここで滝くんと飲んでる方がいいかな。あんまり大勢の初めての人の中にいるのは得意じゃなくて…。その点、黎は物怖じせずに溶け込めて行けるのはスゴイと思う。」

「黎くんですか?そう言えばボクにもさっき話し掛けて来ました。とても良い人のような印象だったな。」

「ああ。黎はすごくいい子だよ。」

そんな話を滝くんと2人でしてながら時間を過ごしてた。

「隣に座ってもいいですか?」

声の方を振り返るとカイさんが1人で立っていた。

「どうぞ。でも主役なのにいいんですか?」

「主役は響夜だよ。ボクじゃないから。それに凪くんと話してみたかったんだ。」

そう言ってカイさんは優しく微笑む。ほんとに天使みたいに笑う人だなって思う。

「オレなんかと話したいだなんて…。」

「周りの人達はいつも話してる人ばかりだから。今日、凪くんを見てて『昔のボクみたいだな』って思ったんだ。」

「昔のカイさんですか?」

「そう。凪くんてさ、人と一線おいてるようなところがあるって感じたんだけど…。」

オレはビックリした。ちょっと話しただけでわかるもんなのか?それに達樹と付き会い出してからは、それもマシになってきていると思ってたのに。

「そう…ですか?マシになってきていると思ってるんですが…。」

「そうなんだ。でも今みんなの中に入ってこいって言われると難しいでしょ。」

「まあ、確かに。」

「ボクもね、響夜と出逢って付き合うまでは周りの人に一線引いてて、フリをしていたからわかるんだ。なんとなく。」

そしてカイさんは簡単に響夜さんとのなれ染めや、付き合うまでの話をしてくれた。簡単にだから話してない部分もたくさんあるのだろうけど、聞いただけでもいろいろな困難を乗り越えてきたんだってわかる。その中で傷ついた事も泣いた事も一度や二度ではない事も…。

それでも話しているカイさんはとても穏やかで優しい顔をしていた。

「今はとても幸せなんだ」と…。

コトッと滝くんがカイさんにカクテルを置いた。

p_aperol_soda.gif

「アペロールソーダです。イタリアのリキュールで最近よく出てきだしたものなんです。色が綺麗でしょう。オレンジでわったり、ワインで割ったりしてもおいしいのですが、今日はソーダで割ってレモンを絞っただけです。そのままでも甘みがありアルコール度も低いカクテルです。」

「ありがとう。滝くんは本当にカクテルに詳しいんだね。作り方もとてもさまになっててカッコイイと思うよ。」

「ありがとうございます。カイさんに言ってもらえると嬉しいです。」

「でも滝くん本当にバーテンさんみたいですごいよ。お店にいるみたいだ。」

「はい。そんな凪にはこれをどうぞ。」

ph2_2.jpg

「2011年のカクテルアワードでリキュール部門で最優秀を取ったカクテルです。Red shinee 太陽の恵みと名づけられたカクテルです。」

「綺麗な色。カシスだね。うん。おいしい。」

「凪はもうカクテルはダメですよ。陵耶さんに言われてますからね。今日は軽いものばかりでしたから3杯だしましたけど、もうソフトドリンクにして下さい。」

「チェッ。せっかくなのに。」

「凪くんはカクテルに弱いの?」

「そんなコトないと思うんですけどね。」

「凪。ダメです。カクテルが弱いコトはこの間わかったでしょう。」

「そうでした。滝くんの仰るとおりです。」

「1人で帰るんなら尚更です。ボクが送りましょうか?」

滝くんに送られて達樹が怒った事が頭によぎる。

「滅相もない。一人で帰れます」

「何なに?何かあったの?凪くんと滝くんて仲がいいね。」

「凪とオレは同じ年なんです。知り合ったのは最近なんですけど、仲良くさせてもらってます。」

「だから滝くんは凪って呼ぶんだ。」

「滝くん同じ年なのに敬語で話してきてタメで話すようにしてくれって言ったらいつの間にか呼び捨てでした。」

まあ、実際「凪さん」「凪くん」「凪」って変化していったんだけど…。

「で、何があったの?」

「酔っ払っちゃって絡まれて腕を振りほどけなかったんです。」

ちゃんと話すとあの時の怖さがぶり返しそうで簡単に話した。するとカイさんが少し悲しそうなというか、苦しそうな表情をする。

「カイさんどうしたんですか?気分悪い?」

「ううん。大丈夫。それってちょっとした暴力だよね。怖かったね凪くん。」

「大丈夫ですよ。アキさんも慰めてくれました。「ボクにも経験がある」って…。」

「そう。アキがそう言ったんだ。ボクにもわかるよ。その恐怖。でもそれだけで済んだならよかったよ。気をつけないといけないよ。自分の身は自分で守らないとね。」

「はい。今は自覚してるつもりです。」

「なら尚の事、凪は外での飲酒に気を付けて。飲む時は誰かと飲めよ。」

「滝くんに言われなくてもそうするよ。」

「滝くんは凪くんの彼氏みたいだね。」

「あ、凪にはちゃんと彼氏いますよ。ボクじゃないですから。」

「そうなんだ。じゃ、今頃やきもきしてるんじゃないの?もう遅いし…。」

「ああ、携帯見るの忘れてた!!」

軽く口ケンカして仕事終りに携帯を見ようと思っててすっかり忘れてた。

「うわっ。それヤバイんじゃないの?早く携帯見なよ。」

カイさんに言われてあわててロッカーに携帯を取りに行くと着信とメールが何通も入っていた。

「うわー。ヤバイよな。でももう1時前だし連絡したら悪いよな。」

携帯を見つつ戻ると2人が「どうだった?」って顔をする。

「着信とメールが入ってました。実は今日、口ケンカしちゃってて、そのまんまなんです。」

「あらら。早く仲直りしないと。」

「ですよね。」

「ボクも凪の彼氏に会いたかったなあ。今日来るのかと思ってた。」

「達樹はオレの友達だけどお店には関係ないから。」

「彼氏を『友達』だなんて言ったらダメだよ。」

「え?でも恥ずかしいし。時々ウザくてオレが怒ってケンカになっちゃうんです。」

今日の口ケンカのいきさつを話す。今まであまり他の人と話す事がなかったのに、話掛けて来られるようになって達樹がすぐ誰だとか聞くのが嫌だと。信用されてないのかと思うと…。

「うーーん。でも凪くんも悪いかもね。」

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~ Comment ~

チョッと振りです(^-^; 

ずっと読みに来ていたのですが、コメ残せずスミマセンm(__)m

アキ、カイ、ユウの三天使が久々に揃って登場!その上杉野三兄弟に、滝クンまでっっ!!凪だけでもカワイイのに、イケメンがいっぱい居て♪店に間違って入ったら鼻血出るかも(笑)←イヤ入りたい!貧血になってもイイ♪

凪とカイは確かに似たところがありますよね。二人で色々話をしたら、恋愛ビギナーな凪にも良い勉強になりそう(^-^)カイはたくさん辛い思いして乗り越えたから…。

それにしても凪!達樹からの着信放っておいて(苦笑)心配性の達樹に拍車がかかるぞっっ(笑)

スマホ用のテンプレも変更されて、画像も導入♪カクテル綺麗で美味しそう(^-^)甘いお酒は基本飲まないんですが、カクテルは見ても楽しめてイイですね(^^)d
いつも日本酒が多いので色気無い(苦笑)でも好きなんです♪

キミが思い出に…も読んでます!切ない…(涙)


 

カクテルの写真、おいしそうですねー。
私も欲しい。

凪くんは、そろそろ自覚しないといけない時期なんでしょうか?
滝くんやカイさんに、色々教えてもらえそう。
でも、その前に電話しよーよ。 うん。

Re: チョッと振りです(^-^; 

waka様ღオッ⊹⊱✲(o☻ܫ☻o)✲⊰⊹ハヨーღゴザイマス.・・.†

お返事が遅くなってm(o・ω・o)mゴメンヨ

三大天使…すごいですねぁ。そう言われると。私も入りたいこんな店。見てるだけでいいわぁ。でも貧血は困るぅ( ̄m ̄〃)ぷぷっ!waka様倒れないでね(笑)動画取りまくりでニコ動にUP?((´∀`*))ヶラヶラ

カイトと凪は似ているって嬉しいなあ。なんとなく自分でも書いててそう思ったから、同じように思ってくださるのが嬉しい☆しかもwaka様『キミ空』完全制覇しておられて…。私なんてここどう話したっけ?とか読み直して書いてたりするのに(笑)

達樹は放置プレイです(笑)でも達樹の場合は自分から凪の所へ行こうとしてくれるので凪には合ってるかなって思うんですよ。黎なら凪から連絡来るまで待ってそうでしょ。その間モンモンとして(。・w・。 ) ププッ

カクテルは大好きです。まあ、まあ私もwaka様と同じで一番は日本酒の冷酒なんですけど(←酒飲み?てことはwaka様も?焼酎はダメです(゚m゚*)プッ)カクテルの本を昔買った事があるくらい。家飲みしてた。1人で(笑)ショットバーもたまにはいいけど、飲むのでお金がかかる(笑)

waka様は携帯で読んでるの?スマホじゃないからわからないけど、画像も見れるんや。でも私の話長いから携帯じゃ読みにくいのでは…。ちょっと心配です゚+。゚(。´・o・`。)゚+。゚

『キミ思』も読んで下さってありがとうです。『切ない』は私にとってとても褒め言葉です。♪+。:.゚((アリガ))ヾ(0*’Ⅴ’*●)ノシ((㌧♪))゚.:。+゚

waka様コメありがとうございました☆

Re: タイトルなし 

ますみ様こちらにもありがとうございます☆嬉しいなあ♡うんo(◕‿◕o)(o◕‿◕)oうん♡

カクテルの写真綺麗でしょ。おいしそう…。しかしカクテルは高い。ショットバーで飲むとビックリする。まあ私が飲み過ぎるからなんだけど…。友達と行く時は3杯までって決めてるんです。飲みすぎって怒られるから。でも1人のみは寂しいし…。でもね、イケメンのお兄さん達がいるバーがあってそこに行くのが楽しみなのぉ~~~!!この人とあの人がムフフ…って腐な妄想して楽しんだりしてる(゚m゚*)プッ創作意欲の湧く店です(笑)

達樹に電話…すっかり忘れてる凪ですが、達樹の方が我慢出来なくて来てくれると思うので大丈夫です。この2人はきっとどこまでも凪を達樹が追いかけるって構図になるんだと思います。達樹頑張れ((´∀`*))ヶラヶラ

ますみ様コメありがとうございました☆
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