「キミと空とネコと」
やさしいkissをして

やさしいKissをして58

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え?オレも悪い?どうして?オレが悪いなんて思ってなかった。達樹のヤキモチに振り回されて怒ってるから?オレの頭の中はグルグルし出していた。オレはいつも達樹が悪いんだと思ってた。オレが達樹の事を信用しないのが悪いのだと。言わなくてもわかって欲しいと思うのはいけない事なのか?言わなくてもわかるだろ。

目の前のカクテルを見つめながら考える。

滝くんとカイさんはそんなオレをじっと見ていた。2人にはその答えがわかっているのだろうか…。

オレは達樹に悪い事をしているのか…。男を好きになって、付き合うなんて初めてだからわからない。いや、もし女の子相手でもオレならわからないと思う。経験値が低すぎるんだ。

「凪くんわからないんでしょ。どうしてボクが凪くんが悪いかもなんて言ったのか。」

「…。はい。わからないです。」

「やっぱりなぁ。凪くんは達樹くんの気持ちをどうわかってるの?ちゃんと気持ちを口に出してる?達樹が凪くんに対して不安に思ってることはないのかな?」

達樹がオレに不安に思ってる事?オレは達樹に対して不安に思ってる事?不安に思う事なんてありすぎる。そもそもこの付き合いがどこまで続くのかも不透明だし、今は好きだと言っていても先の事なんてわからない。達樹はもともと女の子と付き合ってたんだし、オレより女の子の子の方が好きになるかもしれない。考えてたら泣きたくなってきた。

「ああっ。ごめん凪くん。」

「うわっ。凪泣くな。」

気が付いたら涙が頬を伝っていた。

「何だよ。カイトこんなとこに…って、え?凪くん泣いてるじゃん。」

響夜さんまでやってきてオレの反対の隣に座った。カイさんと響夜さんに挟まれ、前には滝くんがいる。

「響夜、人聞きの悪い事言わないでよ。凪くんの話を聞いててアドバイスしようとしてたんだから。ね、滝くん。」

「そうですよ。凪がグルグル考え出してしばらく見てたらこうなったんです。」

「ふーーん。で、どんな話してたんだ?」

カイさんがオレの変わりにオレと達樹の話をしてくれた。

「なるほどね。ちょっとオレとカイトに会った事の軽いバージョンだな。」

「でしょ。お互いにちゃんと気持ちを伝えないと後悔するってこと。」

「?」

「オレもカイトと会えなかった時があって、その時になんでちゃんと心から気持ちを伝えなかったんだって死ぬほど後悔した。」

「ボクも響夜に気持ちを伝えられなくなる前にちゃんと伝えれば良かったって後悔したんだ。それからはお互いに気持ちを伝るようにしてるよ。相手が気持ちをわかってくれるって思うのはダメなんだ。ちゃんと自分の言葉で今の気持ちを伝えないと。」

「そうだぜ。伝えられる時にちゃんと伝えないと。」

「それと凪くんは『好き』って言い過ぎると気持ちが薄れていくような気がするっていうけど、ボクは『好き』って言えば言うほど気持ちは育っていくものだと思う。ボクは響夜に好きって言うたびに響夜の事がもっと好きになるもん。」

そう言ってカイさんは響夜さんを見つめる。

「オレもカイトに好きだって言うたびにカイトの事を愛しいと思うよ。」

オレは好きだと良い過ぎれば気持ちが薄れていくとばかり思ってて、達樹にも普段は余り言わなかった。達樹は毎日のように好きをくれていたのに…。

好きって言えば言うほどもっと好きになるなんて考えもしなかった。達樹はそう思ってたのかな?その時点で達樹とオレはすれ違っていた事になる。

「オレそんな風に考えた事なかった。達樹に悪い事してたんだ。」

達樹に申し訳なくて涙がポロポロと出てきた。

「どうしよう…。」

「そんなの簡単だろ。凪くんが達樹くんにこう思ってたって正直に話せばいい。そんで凪くんからキスでもして謝れば仲直りできるさ。達樹くんが怒ってるわけじゃないんだろ。」

「はい。達樹は怒ってないと思います。」

滝くんがおしぼりを渡してくれた。

「あの~~~~。凪居ますか?」

入り口の方で達樹の声が聞こえた。

「あれっ?達樹くんじゃない。どうしたの?凪くんと約束してたのかな?」

「そうじゃないんですけど、凪と連絡取れ無くてマンションに行ったら不在で、気になってここに来たら灯りがついてたのでもしかしているかなって思って。すいません。」

「わっ。すごカッコイイ。誰?」

「ユウ。だれかれとなく、カッコイイ人みたら言うのやめなさいって言ってるでしょう。ボクでは不満なんですか?」

「雪夜さんに不満なんてないよっ。勘違いしないでね。ボクは雪夜さんだけなんだから。」

必死で雪夜さんに縋りつくユウさんが可愛く見えた。

「あれって凪くんの彼氏?」

「はい。」

「へぇ。凪くんてメンクイなんだね。」

「オレは別に顔で選んだんじゃないですよ。」

そしてアキさんに案内されて達樹がやってくる。

「凪。ごめんな。こんなところまで来ちゃってって凪っ!!何かあった?なんで泣いてるのっ?誰に泣かされたんだ?」

目元をおしぼりで冷やしていたのにめざとくおしぼりをどけてオレの顔をまじまじと見るとまわりにいる人をぐるっと見回す。

「ああっ!!ハリアー!!」

「何だ?ハリアーって。」

達樹の視線は滝くんで止まっているのでみんなが滝くんを見る。

「え?ボクですか?ボクは凪に何もしてないですって。」

「凪だと。なんでお前が呼び捨てにしてるんだよっ。凪はオレんだからな。ぜーーーったいに渡さない。」

達樹がオレを抱きしめて滝くんに言うもんだから、滝くんは訳がわからずにオロオロしていた。

「バカッ!!達樹。ちゃんと話をしただろ。襲われた時に助けてくれたのが滝くんで、この前は危ないからって送ってくれただけだって!!滝くんごめん。こないだ送ってくれたのを達樹が見て、オレの好きなのは滝くんだって思ったらしくて、ライバルだと思ってたんだ。ハリアーはその時に滝くんが乗ってた車で滝くんの名前知らないからハリアーって呼んでるみたい。」

「そうなんですか。凪の相手と思われてたなんて光栄です。でも達樹さん安心して下さい。凪とは同じ年で仲のいい友達ですから。」

「ほんとだな。まあ、ハリアーが凪の事をいくら好きでも渡す気は一切ない。黎にも誰にもなっ。」

「凪くんはモテモテだね。さあ、恋人も迎えに来た事だし凪くんは帰ってちゃんと気持ちを伝え合いなよ。」

「でも片付けしてないし。」

「いいですよ。後はみんなで片付けますから。」

アキさんが来て帰っていいと言ってくれる。オレは1人ずつに挨拶してお言葉に甘えて帰る事にした。その場に居たみんなとアドレスを交換する。

オレの携帯はあっという間にメモリーが増えていく。

「凪くん今日はあんまり話が出来なかったから、今度はゆっくり休みの日にでも家に遊びにおいでね。もちろん彼氏も連れてきていいからね。」

聖夜さんが優しく頭をポンポン叩きながら言ってくれる。達樹と言えばそれにさえムッとした顔してて…。

「ちゃんと話し合わないとね。伝わるからって慢心してたらダメだよ。」

カイさんと響夜さんにお礼を言う。今日、カイさんと響夜さんの話が聞けてよかった。

「じゃ、すいません。お先に失礼します。」

達樹とオレは店を後にして通りに出た。路地裏に置いてある自転車のところまで行くと、達樹がオレを抱きしめてキスしてきた。

「んっ…。こらっ、達樹。路地裏とはいえ、誰が見てるかわからないのにこんなところでキスするな。」

「凪があんなところに居たのをみたらムカついたんだ。凪はオレのもんだろ。」

「もう。何だってそうヤキモチをやくかな。オレは達樹だけなのに。」

ヤキモチを焼いて怒る達樹が愛しくて、オレから達樹にキスをする。

ちょっと唇を触れさせて、それから達樹の目をみて深いキスをする。啄ばむようなキスがお互いを求めるように熱を帯びてくる。

その時何かがピカッて光った気がしたけど、車のヘッドライトかとさして気にも止めなかった。

「ここじゃ、これ以上はダメだ。後は家に帰ってから。」

「ここでもいいのに。」

「バカ達樹。そんな事言うなら家でもしないからなっ。」

「ああ、嘘だって凪。早く家に帰ろう。もう爆発しそうだ。」

「バカ。」

オレと達樹は自転車を引きながらオレのマンションへと向かう。時折軽くキスをしながら…。

迂闊だった。達樹とオレを見ていた人物がいたなんて…。

達樹とオレはそんな事を思いもしないで早く2人の時間を楽しみたくて家路を急いでいた。

♦♫♦・*:..。♦♫♦*゚¨゚゚・*:..。♦♫♦*゚¨゚゚・*:..。♦♫♦*゚¨゚・*:..。♦♫♦*♦♫♦・*:..。♦♫♦*゚¨゚゚・*:..。♦♫♦*゚
読んで頂きましてありがとうございます。最近調子がすぐれず、『やさしいKissをして』がUP出来ずに『キミ思』をUPさせたりとご迷惑をお掛けいたしております。こんな私ですのにたくさんの拍手やポチアリガトウ✾“ヽ(。◕‿◕。)ノ”です。
最近、画像のUPを覚えた私ですが、聖夜が響夜とカイトのために送った指輪はこれです。

VCARD12500_VanCleefArpels_New-York-wedding-band-1.png
いろいろなマリッジリングを見てこれが一番似合うかなって思いました。フランスのブランドです。よくないですか?見ていてすごく楽しめました☆



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~ Comment ~

あらららら‥誰ですか、見てたのは! 

Rinさま、こんにちは!

達樹くんと凪くんの結ばれたのは読ませていただいてますが
読み逃げですみません‥あんまりはしゃいで超恥ずかしかったので‥
戻って来れませんでした‥(/_;)

周期的にコメコンプレックスに陥りますね(笑)
コメ特別枠なのに間があいちゃって‥ごめんなさい!

でも揉めますよね。
ヤキモチを妬かないひとっていないし、
ひとつに溶け合えない他者なんだから言葉で伝えないと
分かんないこともたーーーくさん、ありますし。

好きでなければヤキモチも妬かないし、
腹も立たないし、喧嘩もしないです。

こういうこともあってもいいと思います。
達樹くんはほんとうに凪くんが好き。
凪くんも‥大好きなのに‥
それでも元さや\(^o^)/

喜んだのもつかの間‥あれれれれれ‥
誰に見られたのかな‥怖い。

イヤな事に発展しなければいいのですが。
ではまた参りますm(__)m

PS
画像UPしているのですね。
猫のケーキ‥可愛かったぁ‥(≧∇≦)

Re: あらららら‥誰ですか、見てたのは! 

きゃーーーっルン♬♫♥(๑◕ܫ◕๑)♬♫ルンハル様こんにちは☆

体調大丈夫ですか?読み逃げなんて私もしちゃってるんです。気にしないで下さいませ(。◠‿◠。✿)ぅんぅん

一番の良き理解者でいてくださり、すっごい先輩だと思っております!!ハル様は『特別枠』なんですから。

達樹と凪を見守ってくださってて感謝です☆なんやかんやで付き合い出し、しょーもないことで喧嘩をする普通のカップルになっております。まあ、達樹のバカぼれっぷりが炸裂してそうですが…。少しスパイス投入で2人のイマイチ引っ付き合ってないのを強固に引っ付けたいなと…。ハル様の苦手な陵辱とかはないです。でもちょっと…。

画像載せてます(〃^∇^)o彡☆(゚m゚*)プッ最近表現だけでは伝わらないなって思って…。画像を載せる事で伝わるものもあるのかと…。ネコのケーキかわゆいでしょ。他にもあったんだけど、あれが一番色が綺麗に載ったので…。あんなケーキで結婚式出来たらいいなあって思いましたv(〃☯‿☯〃)vあぃ!

ハル様コメありがとうございました☆

ちょっとぶりです 

>迂闊だった。達樹とオレを見ていた人物がいたなんて…。

うわ~気になりますね~
誰が?何の目的で?

ちょっとぶりです。こんにちは。色々写真がアップされているので、びっくりです。
そんな技が~
でもイメージできて嬉しいです。
料理やメニューだけじゃなくカクテルとかも詳しいのですね。
私には絶対無理・・・

今はラブラブの2人が危機がくるようで、ドキドキしています。

Re: ちょっとぶりです 

蝶丸様こんばんは☆

よくお越しくださいました。ありがとです☆

みなさんがよく来てくださるので嬉しいですが、少しプレッシャーが…。面白いものが書けてるかかなりの不安です。だってみなさん目が肥えてるから…。私なりのしか書けないので最近は開き直ってますが(笑)

達樹と凪の繋がりが十分とは思えないので、スパイス落とします。はい。やっぱ、なんかを乗り越えないとね。

カクテルの写真綺麗でショ。カクテルも大好きです。この技が早くわかってれば料理も載せたのに…。写真UPおもしろいですよ。また、おいしいものがあれば載せますね☆

さて、達樹と凪を見ていたのは誰でしょうか?

蝶丸様コメありがとうございました☆
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