キミが思い出になる前に

キミが思い出になる前に44

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今日は修学旅行の日。

3泊4日で北海道のいろんな所を回る。

学年全体で行くから、ある程度のコースは決められているけど、自由時間もちゃんとある。

班単位で行動する事が多いから、必然と琢磨と敦也が傍に居てくれるのが心強い。それに同じ班のメンバーは男の子ばかりだし、ボクの事を嫌ってるわけではないようで、女の子がいない時は気軽に話し掛けて来てくれる。

「クラスでは無視するみたいにしてごめんな。」って言ってくれるだけで嬉しかった。やっぱり嫌われるのは悲しいから。

「ほんとにこいつら意気地のねー男どもだぜ。」

「琢磨、そんな風に言ったらダメだよ。みんな琢磨みたいに強いわけじゃないんだから。嫌われるのは誰だって嫌でしょ。嫌われてないってことだけでボクは嬉しいんだからいいんだ。」

「ほんとにカズサってよー。」

琢磨が大きな溜め息をつく。

「せっかくの旅行なんだからみんなで楽しまなくっちゃな。特にカズサはな。」

最後だからと言う言葉を飲み込んで敦也がボクを見ていた。

「そうだよ。まずは時計台に行こう。それから大通公園。ほんとはここは夜に来たかったな。イルミネーションがきれいなんだって。もっと後だったら雪祭りが見れたのにね。」

「カズサ色々調べてきたんだな。」

「後ね、フルーツケーキファクトリーに行きたいっ!!」

「おおっ。ケーキ!?」

「また食いもんにつられてる。」

「そこ有名なのか?」

「うん。そうみたい。中で食べれるし、タルト作りが目の前で見られるんだって。常時25種類のケーキが並ぶって書いてあるよ。」

「じゃ、まずそこに行こうぜ。」

「アホか。食いもんは後だ。時計台から行くぞ。」

「ちぇーっ。横田が仕切るのかよ。」

「オレ班長だから。聞けないならホテルに帰れ。」

「あーーー。ウソウソ。ちゃんという事聞くって。」

みんなの笑い声が響く。それだけでも少し心が軽くなる。

行きたい所はたくさんあるけど、班行動ばかりではないので自由な時間は限られている。

集合時間まで行けるところを回り、色んな物を食べて楽しい時間をみんなと過ごす。

明日は楽しみにしている旭山動物園が待っている。移動に時間がかかるので今日は札幌には宿泊せずに、旭川市のホテルに宿泊する。

良太とは同じクラスでも班が違うので余り顔を合わせる事がなくて、残念なようなほっとしたような複雑な気持ちだ。それが顔に出ていたのか、琢磨と敦也が心配してくれる。

「カズサしんどくないか?病みあがりでだいぶ歩き回ったからなあ。」

「ちゃんとメシ食わないとダメだぞ。明日もあるんだからな。」

「大丈夫だよ。楽しいから元気だって。」

食事は全員で食べるので、思い思いの私服で集まる。その中でもすぐに良太を見つけてしまうボクに苦笑してしまった。

食事の席は一応班ごとに決まっているのだけど、好きなもの同士が集まってくる。

ボク達の班は仲がいいので6人で集まっていた。

良太の班も男の子だけなんだけど、やっぱり良太の横には高田さんが座ってた。すごく可愛い服は良太に合わせたんだろうな。良太と高田さんのまわりだけ雰囲気が違うような気がする。当たり前か。恋人同士なんだから…。

ボクはそこから目を逸らしてみんなの会話だけを聞くようにする。良太だけを見れたならいいのに…。たとえボクを見てくれなくてもいいんだ。良太だけを目に焼き付けておきたかった。

次の日はみんなで旭山動物園に行く。
ペンギン散歩

集合時間だけが決められていて班行動になるから、合同で動いたりする班が多い。

ペンギンの散歩は12月下旬からなので見れなかったけど、冬季にしか開園しないホッキョクグマのダイブも見れたし、サル山、あざらし館、ペンギン館、オラウータン館、もうじゅう館、それにオオカミの森まで。見れた大急ぎでまわったけど…。

お土産のコーナーでは何を買おうかと見ていると、高田さんが良太に笑いながらお揃いのマグカップを持っているのを見てしまって少し凹む。

ポンポンと敦也に頭を叩かれ、琢磨がホッキョクグマのハンドパペットで「元気出せ」って笑わせてくれる。
ホッキョクグマパペット
ボクがホッキョクグマが気に入ったと話していたからかな。

すごくぬいぐるみがかわいくて癒された。家にあれば思い出して和むかな?
ホッキョクグマ

でも結局そのまま何も買わずにボクは店を出た。もうすぐ集合時間だからトイレに行っておこうと思って2人に声をかける。

他のみんなも待っててくれて6人で集合場所に行くとバスに乗り込む。次はいろんな滝を見てまわるんだって。

層雲峡流星の滝、銀河の滝どれもすごく荘厳で美しいって思った。落ち込んでしまいがちなボクの心にパワーをくれているようで感激して涙が出そうになったくらいだ。

日本ってほんとに美しい国だと思う。今度いつ来られるかわからないから余計に美しさが目に焼きついた。

その日は昨日と同じホテルに泊まる。

夕食を終えてお風呂に入って就寝時間が近くなった時に敦也がボクに袋を手渡してくれた。琢磨も同じように持っている。

「何?」

「修学旅行の記念に。」

袋を開けて見ると中からストラップが出てきた。

ストラップ

「オレ達3人お揃いなんだぜ。男同士でキモイとか言うなよ。」

「後藤の提案なんだ。せっかくの記念だからな。カズサにプレゼントだ。オレ達が友達って証?安いけどな。」

「ううん。3人でお揃いなんて嬉しい。これ見たら2人を思い出して頑張れそうだ。ありがとう。」

「うん。いいだろ。オレっていい奴だろカズサ。」

「自分で言うな。」

「琢磨はいい奴だよ。もちろん敦也もね。」

ボクは早速自分の携帯にストラップをつける。

ユラユラ揺れてトンボ玉がキラキラしてた。

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読んで下さいましてありがとうございます。寒くなって来ましたが皆様お風邪などひいておられませんか?12月で何かと忙しくなると思いますのでご自愛下さいませね☆

ところで、今回は修学旅行の設定で書いておりますが、私北海道に行った事がありません(苦笑)一応調べて書いておりますが、時間的に無理だろうとか、こんなんないしとか知ってらっしゃる方には不快な事もあるかと思いますが、お話ですので深く追求しないで頂けたらありがたいです。
流星の滝と銀河の滝は名前に惹かれました(笑)リンクしてますのでよろしければ文字から飛んで見てください。


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~ Comment ~

楽しめましたよ! 

写真がたくさんあって、目にも楽しい旅行ですね。

そう言えば以前、’白くまラーメン’と言うものを取り寄せた時、旭山動物園の写真が入っていました。


カズサ、旅行で少しは元気になったようですね。
北海道の大自然に触れて、パワーをもらって、いい笑顔です。
明日はトウモロコシとかたべるんでしょうか(私も食べ物好き)?

Re: 楽しめましたよ! 

ますみ様こんばんは☆

ほんとにいつもいつもありがとうございます。お返事が遅れてごめんなさい。4時やし…。今…。みんな寝てる頃に起きだした私です。不審者か(笑)

修学旅行を考えた時、どこにするかすごく迷ったんです。ほんとは私の大好きな京都にしようかとも思ったんですが、私の好きなところばかりに偏りそうだし、内緒にしておきたい所も書いちゃいそうだったので北海道にしました。ふと富良野が浮かんだんです。ラベンダー畑綺麗だなーって。でも時期的に無理なので富良野は外しました。

実際に私も写真とかTVでしか知らないので、資料を集めるのにすごく時間がかかってこれ1本書くのに4時間近くかかっちゃいました(笑)
でも、喜んでもらえたなら嬉しいです。

とうもろこしも考えましたが…。残念ながら出てきません(TωT)

ますみ様コメありがとうございました☆
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