月と太陽がすれ違う時17（R18）

※注意‼性描写続いています。未成年の方、苦手な方は閲覧禁止です。大丈夫という方はお進み下さい。











日菜太の甘い声が響くたびに内壁が弛緩と締め付けを繰り返す。

小さな吐息を漏らす日菜太を煽るように日菜太の陰茎を扱きながら、流星は律動を繰り返す。

後ろからの律動には身体を強張らせても陰茎の刺激には抗えないようで甘い声が漏れる。

日菜太も圧迫感と快感の波に投げ出され、何がどうなっているのかもうわからない。ただ、流星の与える動きに翻弄されている。

初めての経験でどうすればいいのかなんてわからない。

気持ちいいというのではないが不思議な感覚に囚われていた。

流星が荒く息を吐きながら律動を繰り返す。

日菜太の甘い声と中の締め付けで流星もかなり限界を感じている。

しかし、日菜太の声をもう少し聴いていたいと言う気持ちと、身体の体温を感じていたいという気持ちが生まれていた。

無理やり身体を繋げているというのに…。

心の中で苦笑する。

そしてその気持ちに蓋をするようにギリギリまで引き抜くと最奥へと楔を打ち付ける。

「あーーーーーっ。」

白い喉仏を流星に見せ、日菜太の細い背中が仰け反る。

日菜太が再び白濁を放ち脱力するが、流星はまだ達っていない。

力の抜けた日菜太の腰を抱くと、そのままガンガンと腰を打ち付ける。

「あっ…あ、…も…無理…りゅ……せ…。」

日菜太の身体の事なんて考えていなかった。

自分の欲望を吐き出す事しか頭の中にはない。

それからどのくらい律動を繰り返したのか…。

乱暴なくらいに日菜太の身体を揺さぶり絶頂を迎えると、己の欲望を日菜太の中に放った。

「…くっ…。」

日菜太の中から自身を引き出すと日菜太の身体にかぶさるように沈み込み、拘束していた日菜太の両腕を離し荒い息を吐く。

日菜太の窪みからは流星の欲望がドロッと溢れていた。

「…っ。」

流星は驚きで身体を強張らせた。

日菜太が流星をぎゅっと抱きしめたからだ。

「お前…。」

「わかって…くれた？…俺、受け…止めた…よ…。りゅ…せ…事…。」

そのまま日菜太は意識を手放すように眠りに落ちていった。

抱きしめられていた手がポトリとシーツに落ちる。

「おいっ…。」

スースーと寝息をたてて眠っている日菜太の顔は涙でぐしゃぐしゃになって目元は赤くなっていた。

愛のないSEXを受け入れた日菜太。

流星を抱きしめていた日菜太の手はとても暖かかった。

何だかとても苦々しい気持ちになる。

欲望を放ったというのにスッキリしない。

後味の悪いSEX。

こんな事は初めてだ。

今までだって愛のないSEXをしてきたし、媚びる女に乱暴まがいの事をしたこともある。

それでもこんなに後味の悪い思いをした事はなかった。

流星は日菜太の身体に布団をかけると風呂場で冷たいシャワーを浴びる。

「あんなに酷い事をしたのに何であいつは俺を抱きしめた？俺を受け止めただと…。」

今度は熱いシャワーに切り替える。

「どうしてそこまで出来るんだ？」

流星にはわからない。

答えが出るわけでもなくしばらく熱いシャワーに打たれていた。

しばらくして寝室に戻ると情事の跡を記すように、独特の青臭い匂いがして、その匂いを消すためにドアを開け放つ。

さっきまでの行為が生々しく脳裏によみがえり、また苦々しい気持ちになる。

流星は熱いお湯を洗面器にくむと日菜太の身体を拭き始めた。

日菜太はよっぽど深いところで眠っているのか身体を拭いても目を覚ます事はなかった。

汚れているのは顔と腹部と臀部だけ。

愛撫のないSEXだったという証拠だ。

涙で濡れた顔を拭き、腹部を拭くと、中に吐き出した流星の欲望を掻き出す。

前に男を初めて抱いたときに中のものをちゃんと出しておかないと身体を壊すと教えられたので、丁寧に後処理をする。

何でそこまでするのかわからないが、これ以上日菜太を苦しませる事はしたくないと思った。

矛盾しているのはわかっている。

自分でも自分がわからない。

無言のまま身体を綺麗にするとシーツも取り替え日菜太にも新しい下着とスエットを着せる。

「日菜太…。」

その後に言葉は続かなかった。

ランキングに参加しています。ポチッと押してくだされば嬉しいです。いつもありがとうございます・:*(〃・ｪ・〃人)*:・


にほんブログ村

にほんブログ村