「キミと空とネコと」
やさしいkissをして

やさしいkissをして89

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リビングで3人集まって今後について話をする。

今、下條は怒りの頂点の中にいるだろうから迂闊な事は出来ない。

オレだけじゃなくて、周りのみんなにも何をするかわからない。

下條はそんな人間だ。

ましてや二重人格のもう一人の方は、もっと冷酷だ。

人を殺める事もいとわないかもしれない。

「まず、携帯は響夜とボクが対応するから預かったままにしておいてね。下條との連絡はメールでする事にするから、凪くんが持ってないとは思わないようにする。メールの内容については必要だと思う事は教えるけど、それ以外は言わないでおくね。凪くんの心に差しさわりがでそうだから。凪くんは穏やかに過ごして欲しいんだ。」

「そうだな。まず凪くんは安心して毎日を過ごして、ごはんを食べないとな。」

「響夜さん、カイトさんありがとうございます。」

「お礼なんていいってば。何とか連絡とかはごまかせても、最後は凪くんに下條に会ってもらわないといけない。それだけは覚悟しておいて欲しいんだ。あと、警察にもこれまでの事を話しておく事。」

「警察には言ってあるんですけど、動いてはくれませんでした。」

「それからは行ってないんだろ。その後の事も言っておかないと、いつまでも下條が近づいてくる事になる。凪くんに近寄らないようにさせるには警察の介入も必要だぞ。」

「わかりました。」

「前に言った警察は凪くんの家の近所だよな。さすがにそこに行くのはヤバいな。ここの近くの警察に行こう。オレが付き添うから大丈夫。」

「はい。お願いします。」

「凪くん顔から緊張が抜けて来たね。達樹くんと話せたのが良かったのかな?」

カイトさんの言葉にさっきの達樹との電話を思い出して赤くなる。

昨日まで下條に怯えていたのに、達樹の声に気分が浮上するなんて現金すぎるよな。

「いいんじゃないか。凪くんは笑ってた方がいいよ。」

「さあ出来る事は早くした方がいいよね。凪くんがしんどくなければ響夜と警察に行ってくる?」

「オレは大丈夫です。響夜さんさえよければ行きたいです。」

「よし、じゃ行こう。海人は下條からの携帯に気をつけてな。」

「まかせて。響夜こそ気を付けてね。」

そして響夜さんとオレは警察に行って事情を説明した。

その後、数日は何もなく過ごした。

相変わらず、達樹とは会えないけど響夜さんが買って来てくれた新しい携帯で毎日話をした。

アキさんや、聖夜さん、黎、滝くん、陵耶さんとも話をしてみんなに本気で怒られた。

オレって本当に友達に恵まれてる。

みんなに怒られて、そのたびに涙が出た。

こんなに心配させてたんだ。

みんなごめん。

オレが穏やかに過ごしている毎日の間も、響夜さんとカイトさんは下條とやり取りをしていて、とうとう下庄との最終対決の場が設けられた。

「いい凪くん。下條と会うのは凪くんだけだけど、響夜とボクも傍にいるからね。達樹くん達は顔を知られているから連絡はしてない。あの人達は知らせちゃうと絶対に来ちゃうでしょ。」

「はい。きっと来ると思います。みんなに危険な目にあって欲しくないので知らせないで下さい。響夜さんとカイトさんも危険な目にあわせたくないです。」

「大丈夫だよ。響夜はすごく強いからボクの事は心配しなくてもいいよ。ね、響夜。」

「もちろん。海人には指一本触れさせやしないから安心しな。」

「それならいいんですけど…。」

警察にも知らせたけど、事件になるとは思えないからとずっと見張る事は拒否されたが、その時間にパトロールはしてくれるらしい。

下條はいつものホテルで会うように指示したらしいんだけど、なんとか昼間のカフェで会うようにセッティングしてくれた。

「相手は何をしてくるかわからないし、二重人格のどちらかもわからないから気を付けて。下條から出来るだけ距離は取ってね。」

「はい。わかりました。会話がボク達にもわかるように携帯でボクの携帯と通話させておいてね。聞き取りにくいだろうけど、わからないよりましだと思う。凪くんだけでも大きな声で話して。」

「わかりました。」

「あと、凪くんが下條を拒否したら達樹くんたちの事で脅迫してくるだろうけど、怯まないで断固として拒否する姿勢を崩さないでね。」

「はい。」

「じゃ、決着をつけに行くか。」

「はい。お願いします。」

待ち合わせ場所にはオレは一人でタクシーで向かい、響夜さんとカイトさんは後ろから車で付いて来てもらう。

下條に響夜さんとカイトさんの顔がばれないようにするためと、このマンションの場所を知らせないため、3人でいるところを見られたら、下條が警戒するかもしれないからだ。

手には下條から持たされた携帯と、響夜さんが買って来てくれた携帯がある。

響夜さんの買って来てくれた携帯でカイトさんに電話する。

「もうすぐ待ち合わせ場所なのでかけました。」

「OK。そのままONにしておいてね。」

その携帯をぎゅっと握ってポケットに滑り込ませる。

達樹には昨日もうすぐ会えるようになるって話した。

達樹も早く会いたいと楽しみにしていると話してくれた。

そのために今日、キッチリと下條と決着をつけなければ。

オレはタクシーを降りると顔を上げて待ち合わせのカフェに向った。

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