「キミと空とネコと」
やさしいkissをして

やさしいkissをして90(R15)

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※注意‼大丈夫かとは思いますが、少し暴力的な表現が含まれますので一応Rつけておきます。ご注意下さいませ。



身体が震える。

指の先も震えて油断したら歯がカチカチと音を立てそうなくらいだ。

でも逃げていられない。

いつまでも逃げていたら達樹と会えない。

深呼吸してぐっと握りこぶしを作り震えを止める。

怯えたら下條にのまれると響夜さんに言われた。

少し高飛車なくらいで話せとアドバイスをもらっている。

そう下條の雰囲気に飲み込まれないようにしなくちゃいけない。

オレは顔を上げるとカフェの横のオープンテラスを覗く。

店の中でなく外を指定したのはすぐに下條から逃げられるようにするのと、往来で人の目に付きやすいからだとカイトさんは説明してくれた。

温かい陽の中で座っている下條は一見スラリとしてカッコいい出来る男に見える。

それを表すようにテラスにいる女の人は下條を見て何か囁きあっていた。

こいつの2重人格は本物だな…。

オレが下條の向かいに座ると下條がニヤリと下卑た笑いを浮かべた。

「凪はコーヒーでいい?」

無言でうなずくとウェイターを呼んで注文する。

「さて、ちょっと見ない間にずいぶんと色艶を取り戻したようだ。怯えて痩せこけた凪も魅力的だけれど、今の凪の方が私には魅力的だ。まあ私がお前を下僕にしたら、また痩せるのかもしれないが、痩せた凪はあいつが好みそうだからね。心配しなくてもしばらくは飽きる事はないと思うよ。」

そう言ってオレの頬を指でなでる下條に背筋が凍ったように寒気がした。

「オレはあんたの下僕になるつもりはない。今日はそれを言うために来た。」

「おやおやキミは自分の立場がわかっていないようだね。悪い子だ。それともそうやって煽っているのかい?いつの間にそんなテクニックを覚えたの?もしかして今いる男かい?本当に悪い子だ。次々に男をたぶらかすとんだ淫乱だね。」

「オレは淫乱なんかじゃない。とにかくもう会うつもりもない。これ以上オレに付きまとうな。警察に言うぞ。」

「ははっ。警察?言ってご覧。そんな事をしたらキミの周りの人間みんな不幸になるよ。それでもいいのかい?」

「オレの周りの人達はそんな弱い人じゃない。オレなんかよりずっと強いよ。今までオレはみんなを守ってるつもりだったけど、それはオレのおごりだった。だからオレはお前に屈したりしない。好きにすればいい。じゃ。」

オレはその場を立ち去ろうとしたけど、下條に手を掴まれていた。

「離せよ。見られてるぞ。見られたらヤバいのはお前なんじゃないの?」

「凪は本気で私を怒らせたいようですね。いいでしょう。」

下條はオレの手を掴んだまま、コーヒーを持ってきたウェイターに勘定をするように言いカードを取り出しサインするとオレを引っ張っていく。

「やめろよっ。離せっ。」

「あ、皆様お気になさらずに。弟なのですよ。本当に手のかかる子で…。」

嫌味なほどの笑顔で不審な顔をしている客に話すと、みんな嘘のようにそれを信じる。

「嫌だって‼」

下條の力は恐ろしいほどでどうやっても離せない。

「嫌だって言ってるだろっ‼」

掴まれている方と反対の手で下條を離そうと振り下ろした時に時計が下條の顔に当たって傷を作った。

「っつ…。」

さらにぎゅっと手を掴まれ、手首から先に血が通わないんじゃないかと思うほどに握られた。

「いたっ…。離せよっ‼」

「この辺まで来たらいいか。」

声のトーンが落ちて口調が変わった。

そして思い切り頬を撲られオレは後ろに投げ出される。

口の中が切れて鉄の味がした。

「てめーいつまでも調子に乗ってんじゃねーぞ。誰がお前に選択権があるっていった?ああ?お前はおれが飽きるまでおもちゃになってもらうんだよ。こうしてなっ。」

シャツのボタンを引きちぎり前をはだけるとオレの鳩尾をぐっと靴で踏む。

「ぐっ…。」

「くくっ。苦悶の顔っていつも思うがおいしそうだよな。お前顔が綺麗から余計にうまそうだ。」

そして靴をはいたまま胸の尖りをギリギリといたぶるように踏まれ、オレは苦痛で顔を歪める。

「ますますオレ好みの顔だ。早く家に連れて帰って楽しむとするか。お前可哀想だけど壊れるぞ。オレを怒らせたのがまずかったなあ。あいつなら少しは加減したかもしれないのに。バカだよお前。」

下條はオレの破れたシャツを引っ張ってオレを起こすとキスしようとしてきた。

唇が重なる前に顔をそむけると思い切り下條の腹を蹴った。

「ぐほっ…。てめぇ…。」

下條がひるんでいる間にオレは大通りへと走り出す。

早く逃げなくちゃいけない。響夜さんとカイトさんのところへ。

もう少しでというところで誰かが前に立ちふさがった。

「充…?」

「逃げないで下さい。あなたは下條様の下僕に選ばれた。あなたに下條様以外の場所はもうありません。」

「お願いだから通してくれ。オレは下僕になんかならない。」

「あなたは下僕の良さをわかっていません。下條様から与えられる甘美な快楽は下僕にしか与えられていない特権なのですよ。さあ。一緒に快楽の波に落ちましょう。」

「嫌だ。オレは下僕になんかならないっ。」

充を抜いて走り出そうとした時に髪の毛を掴まれて地面に押し倒された。

ブチブチと髪の毛が抜けた音が聞こえ、下條を見ると手にはオレの髪の毛が巻き付いている。

「充。凪を掴まえておけ。カメラは持ってきているな。ちょうどいいロケーションだとは思わないか凪?一歩外に出れば人の目がわんさかあるがここは人目につかない。ここでお前を凌辱したらさぞかし楽しいだろうな。」

「やめろっ。」

充に身体を押さえつけられ、身動きが取れない。

大きな声を出しているというのに通りから一歩入った公園の茂みに誰も気が付いてくれない。

「まあ最初だからサービスしてやるよ。嫌でも欲しがるようにしてやる。お前の痴態はすべてビデオに撮っておくんだ。案外これがマニアに受けていい商売になる。いいだろ。お前は気持ちよくなるし。オレには金が入る。凪は美人だから高く売れそうだ。シリーズにするか。充以上に売れそうだ。」

押さえつけられているオレの鼻に下條が何かの小瓶の蓋をあけ匂いを嗅がせた。

拒否する間もなく吸い込んだ匂いに吐き気を感じた。

なのにしばらくすると身体が疼くような感覚に囚われる。

何もしていないのにオレの中心には熱がこもって、押さえつけられている背中が土に擦れるたびにゾクゾクとした感覚が押し寄せて来る。

「どうだ?初めてか薬を使ってするのは。充どけ。カメラを回してろ。」

充がどけば立ち上がれると思ったのに身体はいう事をきいてくれない。

もぞもぞとしか動けないけど、下條にされるのは嫌で逃げようとするのにそれをあざ笑うかのように下條がオレを掴まえて馬乗りになり頬を叩く。

痛いはずなのに、それさえゾクゾクと快感を呼び中心はズボンに膨らみを作っていた。

「辛いだろ。なにせ上等の薬だからな。抜けるまで嫌ってほどイカせてやる。ほらよっ。」

そう言うとオレのズボンの上からもみしだく。

あらわになった胸の尖りをひねる。

ビクビクする身体とは裏腹に目からは涙が溢れた。

達樹ごめん…。

やられてしまうと目をつぶった時に響夜さんとカイトさんの声がした。

「下條そこまでだ‼」

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