月と太陽がすれ違う時

月と太陽がすれ違う時70(R18)

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※注意‼性描写が続いています。苦手な方はご遠慮下さいませ。








「動かないで。」

ビクンとする身体を抱きしめられ、肩口に英知の吐息を感じて尚更身体が小刻みに震える。英知の匂いが頭の奥まで痺れさせて、身体の奥の疼きを刺激する。

ビクビクと震える身体を、快感を逃がそうと深く呼吸をした時に、英知が肩の上に乗ったサーモンを舌で掬い取る。耳の傍で食べる音と嚥下する音が淫猥に響いたかと思うとペロリと舐められた。

「あ……っ。」

そしてまた一つ舌で掬うと同じ事を繰り返す。

食事はSEXを連想させる。英知が食べている時は自分が食べられている気がしてずっとゾクゾクしていた。

「ひぅっ‼」

「あ、ごめん。食べ物だと思ったら悠斗の鎖骨だった。」

わざとだ。わざとに決まっている。食べ物と間違えるはずない。なのに噛まれた鎖骨の痛みは疼きを増幅させるだけだった。

「あーあ。悠斗の綺麗な肌に噛み跡がついちゃった。ごめんね。」

そういって噛み跡を舌でチロチロと舐め吸い上げる。

「あぁっ…。」

もう限界だと思った。これ以上こんなにじれったく愛撫されては意識をそうそうに飛ばしてしまう。自然と腰が揺れているのに気が付いて恥ずかしくなるが、さもしいといわれてもそうなってしまうのだ。こんな身体にしたのは英知だ。淫らで淫乱な身体。いつもはスーツで守りを固めているのに、英知と二人になると途端に抑制が外れ反応してしまう。英知限定だけど…。

「フフッ。悠斗、腰が揺れてるよ。バスローブの前が膨らんで、おや、濡れているね。はしたないな。どこでもそんなになってるんじゃないだろうね。」

「そ、そんな…ひど…い…。」

言いながらも英知は僕の敏感なところを舌を這わせ、指は尖りをつねる。

「流星様には触らせてないだろうね。もちろんボスにも。」

「あ、当たり前…だ。…っあ、え…いち…だけ…。」

英知にだけこんな風になってしまうのに、酷い事を言われて目隠しした布から涙が零れる。意地悪な物言いと、意地悪な愛撫に涙が堪えても流れて止まらない。

「英知だけ好きなのに。僕には英知だけなのに…。うっ…。」

涙だけでなく嗚咽も止まらなくなる。こんなにされても、例え英知に罵倒されても好きなようにされても嫌いになれない。英知の前では弱くなってしまう自分を情けないとは思うけど、本当に好きな人の前では弱くなってしまうんだと思う。

「悠斗…。ごめん。やりすぎたな。流星様やヒナに嫉妬した。それ以上に悠斗の泣き顔が見たくて。目隠しをしてても悠斗の泣き顔は可愛い。俺は悠斗の泣き顔が見たくて苛めてしまう。」

英知は目隠しした黒い布をほどくと僕の涙を掬い取るように頬を舐め、潤んだ目元にキスをして涙を吸い取る。

「悠斗は涙まで甘い。身体ももちろんだけどね。もっと目隠しをして苛めたかったけど、もう俺が無理だ。」

僕のお尻に英知の硬くなったものが当たっている。英知も欲情してるんだと思えば僕の身体も温度が上がる。英知の顔が見えるのが嬉しかった。目隠しプレイも時にはいいのかもしれないけど、今は英知の顔を見ていたかった。それだけで安心する。何をされてもいいと思う。愛されてると目からわかるから。

「寝室に行くよ。」

コクンとクビを縦にふると英知が僕を横抱きに抱き上げて寝室に運び、優しくベッドに横にした。

「手錠は?」

「お仕置きだからね。悠斗はすぐに手で顔を隠そうとするだろう。今日は悠斗の顔を全部見ておきたいんだ。ビデオに撮っておこうかな。デジカメにも。」

「それは嫌だ。手錠は我慢するから撮るな。」

フルフルと頭を横に振る。ぷっくりと眦に涙がたまる。

「悠斗が嫌がる事はしない。俺の目の中にだけ焼き付けておくよ。それに撮って間違って誰かに見られたら大変だ。悠斗のいろんな顔は俺だけが知っていれば良い事だから。」

そう言いながら着ているものを脱いでいく英知から目が離せない。あの身体に抱かれるのだと思うと胸がドキンと跳ねる。何度も何度も抱かれてきたのに、いつもドキドキする。でも反対にいつまで英知が抱いていてくれるのだろうと思うと切なくなる。僕には英知だけだけど、英知の周りには魅力的な人が男も女もいるから。今は僕に興味を持っていてくれても先の事はわからない。

抱く方は年齢など関係ないのかもしれないけれど、老いてきたら抱かれる方の身体の方が飽きられる、醜くなる。肌の張りも失われて…。骨ばった男の身体なんて欲しくなくなる…。最近そう気が付いた。日菜太のような若々しい身体ではないと。もう何年かすると30になるのだ。

終わりはいつか来る。英知が他の人を選ぶ日も来るだろう。だから今だけは、英知がボクの身体を欲してくれている間は愛されている事を信じていよう。例え刹那な時間でも…。

英知のすべてを覚えていよう。顔も匂いも、愛し方も、抱き方も全てを…。たとえ英知が僕から離れても、忘れたとしても覚えていれば僕は一人でも生きていける。

英知の愛を疑っているわけではない。愛されている事はわかっている。でもそれが永遠ではない事もわかっているんだ。

「悠斗?」

何でもないと頭を横に振る。スプリングを軋ませてベッドに上がって来た英知にしっかりと抱き付いた。手錠は少し邪魔だけど英知の頭の上から両手を回せばぎゅっと背中に手を回す事が出来た。

「離さないからな。」

「え?」

「悠斗の考えている事くらいわかる。どうせまたネガティブに考えているんだろう?俺は悠斗を死ぬまで離したりしない。」

「……。」

「たとえ悠斗が俺より好きな奴が出来て俺から離れようとしても離してやらない。」

「僕が英知以上に好きになる人なんていない。絶対にいない‼」

「なら俺達はどちらかが死ぬまで一緒だ。あ、違うな。俺は悠斗がいなくなったら生きていない。」

「そんな…。ボクだって英知がいなければ生きていけない。」

そうなったらと思うと怖くなって英知にしがみついた。この人を失いたくない…。

英知に背中の骨が折れるんじゃないかと言うほど強く抱きしめられる。痛くて苦しいけど嬉しかった。英知も僕と同じ気持ちでいてくれる。それがいつまで続くのかなんてわからないけど、見えない未来に怯えて大切な今という時間を過ごすのはやめよう。

「英知、心から愛しています。」

「俺も悠斗を心から愛している。お前だけだ。」

英知の顔が近づいて唇を重ね合わせる。お互いの熱が口から伝わってお互いを求め合う。貪欲に舌を絡ませ、吸い上げ舐めあげる。唾液で口の周りが濡れても、口の端からこぼれても息が苦しくなるまで求め合った。

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