キミと空とネコと
キミと空とネコと6
まだ2月だというのに、今日は小春日和のように温かい日差しが優しく照らしていた。
そういえば、武蔵と出会ってからいい天気が続いてるなぁと思う。
「武蔵、嫌だろうけどちょっと我慢してくれよな。」
そう言うと、オレはリュック型のペット用かばんに武蔵を入れる。
「にゃーーーーっ」となにすんだって目をしながらも、好奇心旺盛の武蔵はリュックの中で遊びだす。
頭を出したり、ひっこめたり、底を爪でかいてみたり・・・。
リュックから飛び出てきて、リュックに猫パンチをあびせたり、噛んだり。
TVを見てるより楽しい。癒される。
しばらく、リュックに慣れるまで遊ばせてやる。
リュックの底に武蔵野大好きなタオルを敷いてやると、その上でコロンと丸くなったので、リュックを背負い、近くの動物病院に行く。
歩いて5分ほどの所に動物病院を見つけた。
あまり途切れる事なく動物を連れた人が入っていくので、流行っている病院だとわかる。
流行っているというコトは安心出来る病院なのだろうと判断して、武蔵の去勢手術の予約を申し込んだ。
今日がその予約日なのだ。
リュックを背負って、病院のドアを開けて中に入る。
先生はとても穏やかで動物を愛して止まないって感じで信頼出来る事は、待合室にいる人からも病院の雰囲気からもわかる。
おびえた様子の動物達もいない。
「高瀬さんは初めてですね。こちらにご記入お願いします。」と受付で書類を渡され記入する。
「武蔵、オマエ誕生日いつだ?わかんないよな・・・。誕生日は空白にしとくか。何ヶ月かもわかんないしな。」
「書けました。お願いします。誕生日とかわかんないです。」
「いいですよ。わぁ、高瀬さんて字がお綺麗なんですね。」
「そうですか?ありがとうございます。」オレは笑顔で答える。
「では、順番が来ましたらお呼び致しますのでそれまでお待ちください。」
「はい。お願いします。」
何か久しぶりに人としゃべった。
一言、二言なのに疲れた・・・。
「フリ」をしないといけないから・・・。
オレ、ドンだけ人嫌いになってるんだ?
このままじゃ、社会不適合になるかも・・・。
ま、武蔵がいるからいっか。深く関わらなければいい。
そうすれば裏切られたとしても傷も浅いだろうし、人に期待もしないで済む。
武蔵がいるおかげでオレの心は保たれている。
温もりも武蔵が与えてくれている。
多くを望まなければこのままで十分幸せだ。
武蔵がいなくなったら?
ダメだ。今は考えちゃいけない。
暗い闇がそこまで近づいて、大きな穴を開けて潜んでいる気配を感じた。
待合室は暖房が効いてあったかいはずなのに、寒気がしてブルッと身震いすると、リュックの中で武蔵が「にゃー」と声をあげる。
「大丈夫だ。オレはここにいるだろっ。」って言われてる気がして、リュックの中の武蔵をなでる。
しばらくすると「高瀬 武蔵くんどうぞ。」って呼ばれた。
武蔵で呼ばれるのがオレはなんだか嬉しかった。
オレではなく、主役は武蔵なのだ。家族の一員なのだと言われているようで・・・。
やっぱ、この病院好きだな。
なかなか話が進まなくてごめんなさい(*_ _)人ゆるゆるとですが進んでいきますので、お付き合いくださいませ。
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そういえば、武蔵と出会ってからいい天気が続いてるなぁと思う。
「武蔵、嫌だろうけどちょっと我慢してくれよな。」
そう言うと、オレはリュック型のペット用かばんに武蔵を入れる。
「にゃーーーーっ」となにすんだって目をしながらも、好奇心旺盛の武蔵はリュックの中で遊びだす。
頭を出したり、ひっこめたり、底を爪でかいてみたり・・・。
リュックから飛び出てきて、リュックに猫パンチをあびせたり、噛んだり。
TVを見てるより楽しい。癒される。
しばらく、リュックに慣れるまで遊ばせてやる。
リュックの底に武蔵野大好きなタオルを敷いてやると、その上でコロンと丸くなったので、リュックを背負い、近くの動物病院に行く。
歩いて5分ほどの所に動物病院を見つけた。
あまり途切れる事なく動物を連れた人が入っていくので、流行っている病院だとわかる。
流行っているというコトは安心出来る病院なのだろうと判断して、武蔵の去勢手術の予約を申し込んだ。
今日がその予約日なのだ。
リュックを背負って、病院のドアを開けて中に入る。
先生はとても穏やかで動物を愛して止まないって感じで信頼出来る事は、待合室にいる人からも病院の雰囲気からもわかる。
おびえた様子の動物達もいない。
「高瀬さんは初めてですね。こちらにご記入お願いします。」と受付で書類を渡され記入する。
「武蔵、オマエ誕生日いつだ?わかんないよな・・・。誕生日は空白にしとくか。何ヶ月かもわかんないしな。」
「書けました。お願いします。誕生日とかわかんないです。」
「いいですよ。わぁ、高瀬さんて字がお綺麗なんですね。」
「そうですか?ありがとうございます。」オレは笑顔で答える。
「では、順番が来ましたらお呼び致しますのでそれまでお待ちください。」
「はい。お願いします。」
何か久しぶりに人としゃべった。
一言、二言なのに疲れた・・・。
「フリ」をしないといけないから・・・。
オレ、ドンだけ人嫌いになってるんだ?
このままじゃ、社会不適合になるかも・・・。
ま、武蔵がいるからいっか。深く関わらなければいい。
そうすれば裏切られたとしても傷も浅いだろうし、人に期待もしないで済む。
武蔵がいるおかげでオレの心は保たれている。
温もりも武蔵が与えてくれている。
多くを望まなければこのままで十分幸せだ。
武蔵がいなくなったら?
ダメだ。今は考えちゃいけない。
暗い闇がそこまで近づいて、大きな穴を開けて潜んでいる気配を感じた。
待合室は暖房が効いてあったかいはずなのに、寒気がしてブルッと身震いすると、リュックの中で武蔵が「にゃー」と声をあげる。
「大丈夫だ。オレはここにいるだろっ。」って言われてる気がして、リュックの中の武蔵をなでる。
しばらくすると「高瀬 武蔵くんどうぞ。」って呼ばれた。
武蔵で呼ばれるのがオレはなんだか嬉しかった。
オレではなく、主役は武蔵なのだ。家族の一員なのだと言われているようで・・・。
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