土曜の雨のジンクス

土曜の雨のジンクス30(R18)

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※R描写続いています。未成年、苦手な方はご遠慮下さいませ。













熱いものが身体の中を支配する。

受け入れた直後の圧迫感は半端なものではなく額に汗が滲む。いくら男同士のSEXをしてきたからと言っても初めの痛みと苦しさは逃れることが出来ない。それが例え愛しい人の熱い熱棒だとしても…。

はあはあと浅い息を繰り返してその苦しさから逃れようとするけど、1ヵ月以上もつかわなかったそこは自分で思っているよりもきつくなっていたようだ。背後の鷹之もきついのだろうクッと小さな息が聞こえる。

「思ったよりもきついな。ビッチだと言うからもっとゆるゆるかと思ってた。」

「はぁ…うっ…。それ…は…昔の…事…っ…いま……はそんな事…ない…くっ…。」

「ふうん。でもこれじゃ楽しめない。もっと力を抜けよ。」

「…っく。わかって…る…。」

張りつめていたペニスも勢いをなくしていた。鷹之が大きくて後孔がめいっぱい引き攣れていてさっきまで鷹之の指を誘っていた中も鷹之を押し出そうとしている。

もっと鷹之と感じたいのに、鷹之にも気持ちよくなってもらいたいのに今までは出来ていた事が出来ない。男たちを自分の思うように中で締め付け蠕動運動で快感へ導いてきた事が出来なくて、苦しくて枕にうずめた目から涙がこぼれる。

「っぅ…。」

「動くぞ。動いてりゃ気持ちよくなるだろ。」

「やっ、…無理…だ…っ。」

そんなオレの言葉を無視して鷹之が動き出す。

潤滑油も足りていない。ローションを使ってるわけじゃないんだ。鷹之の唾液とオレから出たぬめりだけ。そこは生殖器官じゃない。排泄するためのものなのだ。女みたいに中から濡れるわけじゃないのに。鷹之だってそんな事百も承知のはずなのに無理やり動く。

「いたっ…ぅっ…や……。」

涙が溢れて枕を濡らす。こうなるかもしれないと思っていたけど、実際にこんなSEXをされると身体だけじゃなくて心も痛い。気持ちのないSEX。今までだってやって来たけど、それなりに快感を得たSEXだったのに今は悲しいだけだ。

「声出せ。こんなSEXだってわかってて誘ったんだろ。」

「やだ…。こんな…や…。」

それまで無理やりに出し入れされていたものがずるりと抜かれて仰向かされた。顔を隠す事も出来ずに泣いているところを見られてしまう。長い前髪で隠していた顔があらわになって気が付かれるんじゃないかとか余裕があればわかったんだろうけど、その時のオレにはそんな余裕もなくてただ涙だけがこぼれていた。

はぁと小さなため息をついた鷹之が汗で額に張り付いた髪の毛を梳いて優しく額にキスをする。

額から瞼に、鼻に、そして涙をすくうようにキスをして最後に唇に落ちてきた。

「あんたさ、こんなSEXしちゃだめだと思うぜ。こんなSEXしたい?」

フルフルと頭を横に振るオレを優しく抱きしめる鷹之の優しい手に身体が震えた。昔の鷹之みたいだ。抱き合っていた頃、こうして優しくオレを抱きしめてくれた。その腕の中が気持ちよくて大好きだった。

強張っていた身体の力が抜ける。本当は鷹之の背中に手を回したい。両手を頭の上で拘束されているから出来ないけど、それでよかったのだとも思う。だって縋り付いて鷹之が好きと言ってしまいそうだったから。

「あんたさ、きれいな顔してるんだから、こんな誰でもいいなんて抱かれ方しなくても相手見つかるよ。鈴城さんだってあんたの事本気なんじゃないの?」

顔の事を言われて今更ながらに気が付かれたのではないかと焦ったけど鷹之の口からオレの名前は出てこない。5年も経ってるし、少年の頃とは違うからわからないんだろう。

「鈴城さん…なら…でも…。」

「好きだって言われた?」

コクンと首だけで返事する。

「じゃオレ恨まれるな。あんたを抱いちまった事…。」

「鈴城さんに抱かれたいとは今は思わない…。だから他の誰かに身体の疼きを潤して欲しかったんだ。後腐れのない誰かに…。鈴城さんが好きでいてくれる事は嬉しいと思うし、応えたいとも思うけど、まだそこまで気持ちが育ってない。でも男ならわかるだろ。気持ちと身体は別なんだ。好きだと言ってくれる人に気持ちのないまま抱いてもらうわけにはいかない。」

「だから後腐れのない相手か…。それがたまたまオレになったわけだ。」

本当は違うよ。鈴城さんの事なんてちっとも頭の中になかった。大好きな鷹之に抱いて欲しかっただけなんだ。そう言いたかった。でも言っちゃいけない。鷹之にはすみれさんがいて、すみれさんのお腹の中には命が宿っている。

オレを抱いても女の人を抱くわけじゃないから浮気とは言えない。鷹之はきっとすみれさんが妊娠してるからSEX出来なくてたまってるんだ。それをオレで解消しようとしてるだけ…。

「オレもあんたも達ってない。このままじゃあんた他の相手を探すんだろ。オレだってこのままなんて無理だ。ちゃんと抱いてもいいか?」

嬉しかった。オレが他の相手を探すのは嫌だと思ってくれてるのならいいな。それなら鷹之がしてやるって思ってくれるなら…。

ちゃんと抱いて欲しい。たくさん鷹之を感じて、鷹之の愛し方を覚えておきたい。たとえすみれさんの代わりだったとしてもかわまない。

「抱いて…。」

素直に口から零れた。本当の気持ち。

ちゃんと身体全部で心全部で鷹之のすべてを受け止めたい。鷹之が欲しい。

鷹之が驚いたようにオレの顔を見つめ、二人で見つめ合い少しの沈黙が訪れる。それは少しも嫌な時間じゃなくて幸せな沈黙のように感じる。二人だけが共有している時間だから。

そして静かに鷹之の唇がオレの唇と重なった。



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