土曜の雨のジンクス

土曜の雨のジンクス36

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自分で墓穴を掘っていた事に気が付く。

鷹之と身体だけの関係でいる事は話すつもりなんてなかったのに…。

鈴城さんが優しくて、話しやすかったから気を抜いてしまっていたのかもしれない。

困惑して表情の固まってしまってオレに「そんな顔しないで」と鈴城さんが声をかけてくれる。

「伊藤さんの気持ちはわからなくてもないけどさ、そのままじゃいけないって。それは伊藤さんもそう思うでしょう?」

「そ…れは…。」

「まあオレに任せておきなって。菅沼さんの事はどうでもいいけどさ、伊藤さんの力にはなりたいって正直思ってる。自分の好きな人が不幸になるのってやっぱ耐えられないもんだよ。もしそれでもダメならオレが慰めてやるからさ。なんて実はこれが本音だったりして。」

「鈴城さん…。」

「最後のは冗談だって。伊藤さんとは友達ていう事で自分を納得させるから。その伊藤さんの敬語みたいなしゃべり方が普通になるくらいにさ。」

「あ、出来るだけそうし…する。」

「はは。少しずつでいいって。友達なのに敬語って変じゃん。ね。さあ、もっと食べて飲もう。さて明日はどこに行こうか。デートだからなあ。」

「オレはどこでもいいで…あ、いいよ。」

「OK‼オレがプラン立てとくから文句はなしだよ。オレに最後までちゃんと文句言わずに付き合う事。」

「わかった。」

それからは、食事を食べながらお互いの仕事の話とかたわいのない事を言って過ごした。

もっと暗い雰囲気になってしまうかと思ったけど、鈴城さんのおかげで楽しく食事をする事が出来たんだ。

鈴譲さんにとっては嫌な話だったはずなのに全てを受け入れて俺に笑ってくれる。ほんとなら怒られてもなじられても仕方ないと思っていただけに少し拍子抜けした感もある。でもそれが鈴城さんなんだなあとも思うんだ。

明日は鷹之に会えないけど、たまにはこうして鈴城さんと普段通りに過ごす週末もいいかもしれない。

鷹之と過ごす週末は幸せと不幸がをごっちゃになって、最後は悲しくなるから…。

鈴城さんと明日の約束をしてマンションに帰る時は少しだけ気分が浮上してた。

明日鷹之に会えなくても案外平気でいられるのかもしれない。もしかしたら鷹之もそう思っているのかな。だって普通子供がお腹の中に居るのに父親がいないなんておかしいもんな。ほんとおかしいよ。奥さんならきっと怒るだろう。なんですみれさんは怒らないで鷹之が週末出かけるのを許してるんだろう…。

ふと浮かんだ疑問は頭の中でグルグルまわるけどそれは本人たちでしかわからない事だし、オレが口出しするような事じゃないと苦笑いする。きっと二人の間では何かしらの理由があるのだろう。

鈴城さんなら明日は鷹之の事を考えるような事がないようにプランを考えてくれるだろう。きっと悲しい気分に見舞われる事もなく、いつもの週末みたいに声を殺して泣かなくてもいいはず。そう思う反面、鷹之に会えない寂しさも感じている。オレってほんとバカ…。





翌日はオレのマンションの最寄りの駅で待ち合わせた。マンションまで迎えに行くよと鈴城さんは言ってくれたけど、やっぱりどうしても自分のマンションを知られるのに抵抗があって駅での待ち合わせにしてもらった。

鈴城さんは不快な声を出す事もなく了承してくれたのでホッとしつつありがとうと感謝する。

駅に行くと鈴城さんの姿が見えなくてキョロキョロしてるとプッとクラクションが鳴らされ振り向くといつもと違う雰囲気の鈴城さんが運転席から手を振っていた。

「待たせました?」

「今来たところです。」

「あ、またそんなしゃべり方する。昨日言ったでしょう。敬語はなしにしようって。」

「あ、忘れてました。じゃなくて忘れてた。」

「やっぱ急には無理かな。でも言い直す伊藤さん可愛いな。」

「可愛い…。嬉しくないんですけど、それ。」

「ああ。ごめんごめん。だって表情がさ、クルクル変わって可愛いんだから仕方ないよ。でも言わないように気を付けます。」

「ふふ。鈴城さんが敬語だ。」

「ほんと。」

ひとしきり小さく笑いあった後、静かに車は動き出す。

鈴城さんの運転はとても優しくて鈴城さんの性格をそのまま表しているようだった。

「鈴城さんって運転がうまいな。オレ、あんまり車に乗らないからダメなんですよね。免許は持ってるんですけど。」

「そうなの?まあこの辺りじゃ車よりも電車の方が便利だしね。オレは営業でよく車に乗るからじゃない?酒井さんも上手だよ。あの人はパパだしね。子供乗せるからか慎重な運転するよ。」

「そうなんですか。酒井さん前は荒い運転だったんですよ。オレ最初乗せてもらった時怖くてシートベルト握りしめてました。」

「へえ。そうなんだ。やっぱ家庭を持つとか、子供が出来ると変わるものなのかなあ。」

「どうなんでしょうね。オレにはわかんないです。」

「オレも。ま、オレは今のままで十分楽しいからいいや。なんか家庭を守らなくちゃけないって思うとすんげー重い。」

「そうかも。でも鈴城さんならいい家庭を築きそうな感じがする。」

「伊藤さんの事好きなオレにそんな事言う?」

「あ、スイマセン。」

「ウソウソ。気にしてないって。まあいつかはそうなるかもしれないけどさ、今日はオレとのデートなんだからそんな話は横に置いとこう。」

「そうですね。で、今日はどこに連れて行ってくれるんですか?高速に乗りましたけど…。」

「ん?花見に行けなかったから花見に行こうかなって思って。さすがに近くはもうおしまいだからさ、少し足をのばしてみようかなって計画。途中のサービスエリアにさあおいしい天むすがあるんだよ。伊藤さんにも食べて欲しくてさ。あと黒豆パンとか。今言ったらおたのしみが減っちゃうから言わないけど…。今日は楽しもう。」

「聞いてるだけでおいしそうだし楽しみ。鈴城さんは本当にいろんな所を知ってるんですね。あ。知ってるんだ。」

「まあいろんな所に行かされるからね。うちの会社。ほんとこき使われてるんだよ。全く。」

「そんなに営業にいろんな所に行くんですか?」

「聞いてよ…。」



それからも仕事の話を面白く聞かせてくれたり、サービスエリアで美味しい物を食べたり、綺麗な桜を見たりととても楽しい時間を過ごして帰って来た。

「デートの締めくくりにお茶に付き合ってよ。」

「もちろん。今日はとっても楽しかった。久しぶりにたくさん笑った気がする。」

「そう良かった。じゃ後はうまいコーヒーでもごちそうするよ。」



★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・★゜・。。゜・。。・・゜☆

(●´・x・)ノ*☆*―こんばんゎ―*☆*
ご訪問くださいまして゚・*:.アリガ。.ヾ(❀◕ω◕)ノ ゚・*トゥ:.。゚・*ございます。

またやってしまってました。はい、下書きのまま(> <。)でも17分に気が付いてUPしたので許して下さいm(*T▽T*)m オ、オユルシヲ・・・

何だかたくさんの方がご訪問して下さるようになってて驚いています。本当にありがとうございます。少しでも楽しんで頂けたらと思いますが、拙い文章ですし、自己満足なところもございますので申し訳ない気持ちもあります。読んで下さる方には感謝、感謝でございますペコリ(o_ _)o))

さて、今日は久し振りにアニメイトに行って来ました。ずっと行きたかったのですが10日に暴君やら、P・B・Bやら出るので我慢しておりました。近くの本屋でも売ってますがアニメイト限定のペーパーとか欲しい人なので…。でもね25日にもいかないと行けないんですよ。カーニヴァルの13巻を三宮で予約してまして、なんと26日に天王寺であるサイン会の抽選に当たったので…。アニメイト限定版の13巻にサインするのでそれを持って行かないといけないんだって(> <。)ああ、交通費…。御巫桃也先生とニャンペローナに会って来ます(笑)

来月は唐々煙さんの「曇天に笑う」の外伝が出まして、そっちもサイン会に申し込んでるんですが当たりそうにない感じ…。まあ当たってもサイン会の会場がアニメイト京都なのですんごく遠いんですけね(爆)

相変わらず部屋の中はBL小説本とマンガで荷崩れを起こしそうです(笑)

ではでは最後まで読んで下さいましてありがとうございました。また寄って下さると涙して喜びます(´A`*)・゚。
(ヾ(´・ω・`)ノヨロシクデス(o´_ _)o)ペコッ


†Rin†



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