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土曜の雨のジンクス

土曜の雨のジンクス45

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まだマンションの前でひざまずいて下を向いている鷹之を遥斗が振り返って見た。

もちろん鷹之はそんな事を知る由もなく、何度も地面を叩いている。

「征一郎、あれで良かったのか?」

「ああでもしなきゃ鷹之は動かないだろう。遥斗がオレに合わせてくれて助かった。」

「征一郎が考えている事くらいわかるさ。もうどれだけ一緒に居ると思ってるんだ。」

「どれだけ一緒に居てもお前は不安みたいだがな。」

「それは…。オレが我儘で臆病なだけだ。自分に自信がないんだ。」

「明日叶みたいな事を言うな遥斗は…。明日叶も同じ事を言ってた。オレは遥斗の事本気だから。死ぬまで離さないから。って言っても信じないんだよな。お前は…。」

「ウソじゃないってわかってる。征一郎が本気で言ってくれてるって知ってる。こないだ見合いを断った事も…、」

「あーー。それか。遥斗を不安にさせたのは。ちくしょう誰が言った?断るつもりだったから言わなかったんだよ。」

「でも相手の人、取引先の上役の娘だったんだろ。すごく美人だったって…。性格もよくて…。そんなの断ったら仕事にも差し障るじゃないか。」

「あのな、オレは仕事の為に結婚しようなんてこれっぽっちも思ってねーの。遥斗といることしか考えてねー。断ったくらいで付き合いがなくなるなら、そんな会社と取引する必要はない。他にも良い企業はあるんだ。オレだぜ?オレが会社を傾かせると思うか?それにもし仕事無くしてもcriminal mindで雇ってくれるだろ。」

「ダメだ。あの店は征一郎のものだけど、征一郎が来ると他の客がみんな征一郎の所に集まるから嫌だ。」

「かっわいい事言うなよ。このまま押し倒したくなる。」

「どうしてこの流れでそうなるんだ?頭おかしいんじゃないか?」

「遥斗自覚してないんだな。今、遥斗くんはヤキモチをやいたんですよ。うっわ。そんな事いう遥斗を始めて見た。だからオレが店に来るの嫌がってたんだ。」

「ち、違いますよ。征一郎が来るとオレの仕事が進まないからですっ‼」

「わかった。そう言う事にしといてやるよ。真っ赤な顔の遥斗も見られたしな。」

丁度、信号が赤で停車したため、征一郎は俯いている遥斗の顎に手を添え上に向かせるとキョトンと征一郎を見ている遥斗の唇を奪った。

「…ば、…バカッ…。」

耳まで真っ赤になった遥斗を横目でチラチラ見ながら征一郎はご機嫌で車を走らせた。

その頃にはすっかり置き去りにした鷹之の事も、それを明日叶に伝える事も頭の中から抜けていて遥斗とのデートを楽しんでいた。




一方の鷹之はどのくらいその場所に座り込んでいたのか、苦しそうな表情に近くを通った家族連れに「気分が悪いんですか?大丈夫ですか?」と声をかけられ、大丈夫ですとフラフラと立ち上がり、マンションを切なく見上げてから自分の家へと向っていた。

家と言っても店ではない。鷹之は明日叶のマンションから歩いて10分程の所に自分のマンションを購入していた。つい最近の事だ。

ファイリー向けで明るく、広く、15階建ての13階の角部屋が鷹之のマンションだった。まだ誰も入れた事はない。家具も備え付けられたものはあるが、無機質で生活感のない部屋だった。

「明日叶はあいつの事が好きなのか…。」

ベッドに乱暴に身体を投げ出すと、さっきまでの事を思い出す。

昨日帰って来た時に、明日叶は征一郎にオレには見せた事もないような素の顔で甘えていた。「せいいちろうさんだいすき~~」とか言ってた。酔ってでた言葉だ。本心なんだろう。明日叶はあの男が好きなんだ。合鍵さえ渡すほどに信用している。

あの男は合鍵を明日叶が渡したのはオレだけだと言った。それほどに明日叶の中に住んでいる男。オレよりも…。

明日叶、お前はオレがお前の事を気が付いていないと思ってるようだけど、とっくにあの明日叶だって知ってる。

卒業式の次の日に忽然とオレの前から消えてしまった。どうして…。その理由も聞かせてもらえないままに消えた男。

忘れるつもりだった。5年だぞ。忘れられているはずだったのに雨が俺達を出合わせた。

卒業式も雨だった。そして再会した時も雨。

明日叶、オレ雨が嫌いじゃなくなってたよ。でも明日叶は嫌ってたよな。特に土曜日の雨は…。卒業式も土曜日だったな…。

明日叶は幸せか?明日叶が幸せならオレは何も言わない。

週末に無理やり身体を繋げることを要求したオレに拒否しなかったのは何故だ?

無理やりにしても嫌だとも文句も言わない。「平気だから。好きなようにしていい」と切なそうに言うお前…。この5年間で何かがあったのだけはわかる。

明るくて、みんなから好かれ可愛がられていた明日叶は今は見る影もない。

前髪をのばして顔を隠し、度の入っていない不似合な眼鏡をかけ俯くようにして顔を見せようとしない。

オレが原因なのか…。そう考えるのはおこがましいとは思う。いや、あいつの為なのか?征一郎という奴の為?

自分には恋人がいるくせに、明日叶にも手を出す男。

連れていた男は年はオレより上だろうが、立ち振る舞い美しく、征一郎と頭一つ背が低いようだが、華奢すぎる印象はなかった。何もかもを受け入れるような瞳。征一郎を全て知っているのだと目が話していた。明日叶の事も嫌っているようではなく、征一郎の一部として認めているのかもしれない。そんな事出来るのか?オレには無理だ。好きな奴には自分一人が好きでいてくれないと嫉妬で相手を壊してしまうかもしれない。オレは相手に愛情を求めすぎるのか。明日叶と離れてから知った事だ。もしかしたら明日叶はそれが嫌になったのかもしれない。

でも今はそんな事はどうでもいいんだ。オレの事はいい。このままじゃ明日叶が壊れてしまう。明日叶がいくらあいつの事を好きでもこのままにしておいてはいけない。明日叶が苦しむだけだ。

どうすればいい?どうすれば明日叶をあいつから話す事が出来る?諦めさせられる?

あの二人が仲良くしているところを見せる?でも…。それは明日叶に深い傷を負わせるだけにならないか?

オレは明日叶の泣き顔なんてみたくないんだ。笑っていて欲しい。

どうしたらいいんだろう。まずはオレから話す方がいいだろう。いきなりそんな場面を見たらショックは計り知れないものがある。

でも週末に明日叶はオレに会ってくれるだろうか?何の約束もしないまま明日叶は帰ってしまった。

オレは明日叶の連絡先さえ知らない。マンションに行けばいいのかもしれないが、そこにずっといるわけにもいかないだろう。この前不審者と思われなかった事が奇跡なのだから。

取りあえずとホテルに週末の予約を入れたらキャンセルが出ていた部屋を確保する事が出来た。

あとはどうやって明日叶に連絡を取ればいい?会社の電話なら調べればわかるが、迷惑をかけるかもしれない。そうだ‼

鈴城さんならきっと明日叶と連絡を取れるだろう。鈴城さんに頼んでみよう。

善は急げとオレは急いで鈴城さんに電話をかけた。


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