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土曜の雨のジンクス

土曜の雨のジンクス59

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何か間違った事を言ったのだろうか、征一郎さんがガックリと力なく頭を垂れた。

「何で遥斗に行くかなあ。確かに遥斗は明日叶と似ているところはあるし優しいけど、あの二人を見てそう思うのか?本当に?それならオレの方がよっぽどしっくりくるだろうが。はあぁ。やだねー。」

他に明日叶がずっと好きだとあんな切なそうに言う相手がいるというのか。鈴城さんでもない、征一郎さんでもない、遥斗さんでもない。オレの知らない人物なのか。


その時インターホンが鳴って遥斗さんが帰って来た。

「遥斗~~~。良く帰って来てくれた。鷹之くん鈍感すぎておせっかいやきたい衝動にかられちゃうよ。二人の問題は二人で解決しないと第三者が混じると余計にこじれるからものすごく我慢したんだぜ。褒めて♡。」

「良く頑張りました。」

頭を遥斗さんに突き出して撫でられて喜んでいるこの人は確か40になろうかと言う年齢だよな。オレよりも子供みたいなんだけど…。

そうしてチュっと軽くキスを交わすと遥斗さんに覆いかぶさるように征一郎さんは後ろをついて行く。

「征一郎ちゃんとおもてなししたんだな。最初は家にあげるの嫌がってたのに。あ、鷹之くんごめんね。悪い意味じゃないんだ。ここはなんていうか親しい人しか入れない事になってるから、滅多に友人も来ないんだよ。」

遥斗さんの口調が店とは違う。本来の遥斗さんはこんな感じなんだろう。

「征一郎うしろに抱き付くな。重い。それにちょっと汗臭い。シャワーでも浴びて来い。」

「わかったよ。遥斗は綺麗好きだかんな。嫌われないように身体の隅々まで綺麗にしてくるわ。鷹之くんの相手よろしく。」

チュっと遥斗さんの頬にキスして征一郎さんはシャワーを浴びに部屋を出て行った。



「さて、飲み直そうか。鷹之さんあまり飲んでないだろう?征一郎にいろいろと言われた?荒れていた明日叶を最初に助けたのは征一郎なんだ。鷹之さん…。オレも鷹之くんって呼んでいいかな?」

「ええ。どうぞ。」

「鷹之くんはどれだけ明日叶を受け止めようとしている?この5年間の明日叶は君の知らない明日叶だ。聞かない方が良いかもしれない。というよりオレは話す事が怖いな。これで鷹之くんが明日叶の事を軽蔑したり、嫌いになったりしたらそれこそ明日叶は救われないからね。」

この5年の間に明日叶に何が有ったのか。それをオレは受け止める資格があるのか。

「オレ、正直に言ってわからないです。高校の時の明日叶と今の明日叶は全然違う人間のようだ。この5年間で何かがあったのだろうとはわかります。それをオレは聞く資格があるのかがわからないんです。」

「そうだよね。君と明日叶はお互いに気づいていながら知らないふりをしている。会った事などないまるきりの他人の顔だ。それでお互いの事を知ろうなんて順番が間違っているとオレも思うよ。まずはお互いを名乗り合って、高校の時のわだかまりを解決する方が先だろうな。お互いにお互いの言い分があって、誤解しているのかもしれない。今だから解決できるかもしれないよ。そのために偶然の出会いを5年目にして神様がくれたのかもしれない。」

「そうですよね。明日叶もオレの事をわかってて知らないふりをしてるんですよね。」

「最初、雨の日にぶつかった時から明日叶は君だとわかったと言っていたよ。大人になっていたけど高校の時の面影が残っていたと懐かしそうに切なそうに話してた。」

「最初から気が付いていたのか…。なのにオレは気が付かなかった。」

「明日叶はそれでホッとしたんだからいいんだよ。そこで君に気がつかれていたらきっと明日叶はパニックになってしまっただろうからね。明日叶の時間が君に再会した時から動き出したんだよ。」

「オレも…。明日叶だとわかって止まっていた時間が動き出したような気がします。」

「ところで、鷹之くんお酒飲んじゃってるし、もうこんな遅い時間だけど家大丈夫なのかい?」

「すみれですか?大丈夫です。オレ、仕事で遅くなる事多いですから。それにオレが居ない方がすみれはいいんですよ。ゆっくり出来るし。」

「そうならいいけど。今日は泊まっていくといいよ。征一郎も鷹之くんの事気に入ったみたいだし、いろいろと仕事の話も聞きたいだろうしね。オレは店で出せる簡単なおつまみとかアイデアを聞きたいな。」

そこへシャワーを終えた征一郎さんがバスローブで頭を拭きながら入って来る。

「何だ、えらく仲良さげだな。オレも混ぜてくれ。」

「ちゃんと髪の毛を乾かして来い。お前すぐに寝癖つくだろう。朝は低血圧でなかなか起きないからスタイリングする時間ないんだから。社長が朝から寝癖つけて会社に出勤なんて情けなさすぎるって毎回言ってるだろう。」

「そんな事いいながらいつも完璧にスタイリングしてくれるだろ。愛を感じてるよ毎日。」

「オレは毎日うんざりしてる。」

そう言いながらも隣に腰掛けた征一郎さんの髪の毛をタオルドライしてる遥斗さんは嬉しそうで見ていて羨ましくなるほどだ。

「お二人はもう何年一緒なんですか?」

「遥斗何年になった?」

「征一郎とは高校の時からだから20年近いな。」

「20年も一緒?」

「いや、その間に何度か別れたりしてる。」

「征一郎が急にアメリカに行ってしまったり。」

「遥斗がイタリアにイタリア男といなくなったり。」

「あれは違うだろう。ルチアーノは泥沼だったオレを救ってくれた。だから今のオレがあるし、征一郎に迎えに来てもらうことが出来た。ルチアーノは兄のような人だとわかってるくせにそんな事をまだ言うのか。それならお前はどうなんだ。アメリカでさんざん女遊びしたくせに。おまけにマリアだったか?婚約までしたくせに人の事を言えるか。」

「まあまあ。でも今は一緒で幸せなんですよね。明日叶が羨むほどに。理想だと話していました。」

「そうだな。いろいろあって結局は遥斗しかいないと思った。遥斗しか愛せないとわかったから婚約は破棄した。」

「オレも征一郎から逃げたくせに征一郎を求めて、婚約破棄したと聞いて連絡してしまった。会いたくて会いたくて…。」

「オレ達は遠回りしながらも本当の相手に出会う事が出来たんだと思う。これって幸せな事だよな。」

「ああ。オレはもう征一郎から離れたりしない。」

「オレも遥斗を離したりしない。」



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