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土曜の雨のジンクス

土曜の雨のジンクス61

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遥斗さんが家に来てくれて消化の良い物をといろんな料理を作ってくれた。

おかげで冷蔵庫の中は食べるもので一杯だ。だけど…。食欲がずっとないままで、この間差し入れてくれたカレードリアは鷹之の味を思い出して2口ほどしか食べられなかった。

今のオレはサプリと栄養ゼリーで生きているようなものだ。

顔色が悪いから休めと言われても、家で一人でいるとどうしても鷹之の事を考えてしまうから仕事をしている方が気分的には楽なので毎日出社している。

この間が最後だと諦める事を決意した。思うだけなら自由だから、それだけは許して欲しいと思っていた。鷹之も「これで最後だな」って言ったのに…。

今日、遥斗さんは料理を作るだけに来たんじゃなかった。鷹之から言伝を預かって来たと言ったんだ。

どうして鷹之と遥斗さんに繋がりがあるのかわからなくて聞いたら、鈴城さんに鷹之が遥斗さんに会わせるように頼んだらしい。正確には征一郎さんにだそうだ。

きっとオレがずっと好きなのは征一郎さんだと思っているからだろう。会ってどうするつもりだったのかその行動の意味が分からなかった。

結局、征一郎さんを遥斗さんが呼び出して3人で飲んだと言ってたけど…。そしてオレへの伝言は「今週末、あのホテルで待っている」だった。

聞いた時、鷹之がオレの事をまだ考えてくれる事に驚きと、そしてオレへの伝言が嬉しかった。でも…。

今更なんの話があるんだろう。もう関係は終わりにしたはずなのに…。性的な意味合いなら遥斗さんに伝言なんて頼めるはずない。そう言う事は遥斗さんも引き受けないだろう。じゃあいったい何?

オレはホテルに行った方がいのか行かない方がいいのかわからなくなっていた。

正直に言えば鷹之に会いたいからホテルに行きたい。でも行ってしまったら鷹之に「好きだ」と言ってしまいそうで怖い。諦めたとはいってもすぐに気持ちが消えるわけじゃない。今でも好きなんだ。




その日から週末までオレは悩みに悩みまくった。

「絶対に行かない」そう思った次の瞬間には「鷹之に会いたい」そう思い辛くて胸が痛くて夜はロクに眠れなかった。鷹之と最後だと思ってからもあまり深い眠りは出来なくなったが、それ以上に眠れない。

寝ると鷹之が「こっちに来い」と手招きするけどオレがその手を取ろうとすると、すみれさんが横を走り鷹之が嬉しそうにすみれさんの手を取り二人で笑いながら家の中に入って行くんだ。オレの伸ばした手はそのまま浮いたままで次の瞬間パタリと落ち涙が溢れてくる。そこで目が覚めて本当に泣いてる自分に気が付く。そして嗚咽を漏らしてしまうのだ。

男だから泣くななんて言わないで欲しい。泣いてしまうオレは女々しいのかもしれないけど、それだけショックなんだ。それだけ鷹之がまだ好きなんだ。オレの中の鷹之への思いがちっとも消えてくれない…。





そして週末。時間を指定されているわけでもない。あれ以来征一郎さんからも、遥斗さんからも何の連絡も入っていない。約束は保護されたわけではない。鷹之はオレが来るのをあの部屋で待っているのだろうか?

朝早くから目が覚め、というよりも眠れなかった。今日の事が気になって…。

だらだらと家で時間を潰す。何をするわけでもなくグルグルと行くか行かないかまだ迷っていた。

時間が経つのが遅く感じられて身のおきようもなくウロウロと部屋の中を歩き回る。部屋を片付けて時間をやる過ごそうとしてもいつの間にか鷹之の事を考えていて、結局は何も出来ていない。

本当に鷹之はホテルに来るんだろうか?もう待っているのだろうか?

いつの間にかオレンジ色だった空は濃い闇へと移り変わろうとしていた。

「やっぱり鷹之に会いたい‼」

そう思うともう止める事なんて出来なかった。

会ってどうなるものでもない。でも鷹之がオレに会いたいと言ってくれている。それならオレだって会いたい。

何を言われるのか考えると怖いけど、それよりも会いたさが募った。

財布と携帯だけを持ち部屋を飛び出る。

電車なんか待ってられなくて、表通りまで行ってタクシーを探す。そんなときに限って空車のタクシーが捕まらない。

電車の方が早いかと思った時にタクシーを捕まえる事が出来て運転手に行先を告げる。

ホッとシートに身体を倒して外を眺める。光の筋が後ろへと流れていくのをぼんやりと見ていた。


ホテルに着くと緊張でなかなか中に入れずに立ち止まってしまう。鷹之に会うんだ、本当にこれが最後かもしれない。

いぶかしむドアマンの視線に気が付きフロントで鷹之の名前を告げ、自分の名前を告げると「先に部屋に入っておいて欲しい」と伝言があった。

どうやら鷹之はまだ来ていないようだ。少し緊張が取れて浅く息を吐く。

案内された部屋はいつも使っている部屋だった。

窓から外の景色を眺める。赤や白、緑のライトが眩く光っていた。

「もうここに来る事はないと思ってたのにな。また来ちゃった。」

もう来てしまったんだ。後悔はしていない。

何が有ろうと自分で願が得て決めた事だ。すべてを享受するつもりでいた。

最後に鷹之はオレに何を与えてくれるのだろう。



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