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土曜の雨のジンクス

土曜の雨のジンクス69

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全部話してしまった。

鷹之にオレの別れてからの5年間の事を。

もちろん誰とも構わずに寝ていた事も、薬を飲まされて蹂躪された事も、付き合いが続かずに誰とでも付き合っていた事もだ。これを知ればあの頃のオレと違う事がわかるだろう。

オレは鷹之だけだった頃とは違う。いろんな男に抱かれて、汚れている。

オレの話を聞いて、鷹之はしばらく口を開かなかった。当たり前の反応なのにオレは自分で傷ついていた。

ほんとオレってバカだよな。鷹之の傷としてでも残りたいって話しておいて鷹之が何も言ってくれない事に傷つくなんて勝手でどうしようもない。

二人の間に沈黙が訪れて、オレは興奮して乗り出していた身体をベッドヘッドにもたれかけた。

何もかもを話して脱力した。もう鷹之に隠している事なんて何もない。

そっと鷹之がオレの身体を起こし背中にクッションをかましてくれる。

「そのままじゃ背中痛いだろう。」

その声はとても優しくて、今までの鷹之とちっとも変りのない声でオレは思わず鷹之を見返した。

「バカじゃないの?オレの話聞いてたのかよ。オレは汚れてるんだって。あの頃の俺とは違うんだって。何優しくしてんだ。」

「明日叶は明日叶だろう。ちっとも変ってないさ。まあ外見は違うからオレも最初は気が付かなかった。そうさせたのはオレ?そうなんだろう?」

「何言ってんの?自分にどんだけ自信持ってるんだよ。自分がしたくてそうやってたんだよ。鷹之のせいなんかじゃない。」

「でもオレと別れてから明日叶は変わって行った。正しくは変えていかざるを得なかったのか、変えないとどうにかなりそうだったのか。」

「た、たまたま時期が被っているだけだ。」

「明日叶はオレと別れてからの5年間で自分を壊すかのようにしてきたんだろう。なら原因はオレしかないだろう。」

「どんだけ自意識過剰なんだよ。違う。鷹之と別れてから付き合った次の男だ。そいつの事が原因だ。」

オレは鷹之にすべてを話してしまった事を後悔し始めていた。

鷹之の傷としてでも存在してればいいと思ったけど、オレは存在してちゃいけない。この優しい男の未来に1ミリでも残ってちゃいけないんだ。これから鷹之はすみれさんと幸せになるのに、オレが影をさしちゃいけない。

鷹之の事好きなのに、好きな男の幸せを祈らない奴なんていないだろう。オレはその事を忘れていた。自分の事ばっかり考えて、鷹之の事を考えていなかった。

だからオレが荒れたのは鷹之のせいにしちゃいけないんだ。


「その次に付き合ったのって誰?」

そこまで追求されると思っていなかった。とっさに口から出た言葉だったから答えられなくなる。

「そんな男いないんだろう?」

「征一郎さんだよ。」

征一郎さんごめん。心の中で謝った。

今まで付き合った男とは身体は許してても心までは許してなかった。

そんなオレに付き合っている奴が本当の心を見せるわけはない。だから別れを切り出されて来た。

その誰も顔も性格もその当時は覚えてても、今振り返ればうろ覚えで笑えるほどだ。

鷹之にその内の誰かの話をしても信用してもらえるわけはない。妙に敏い男はすぐにオレのウソに気が付くだろう。でも、征一郎さんとの事ならわかる。それに鷹之はオレが征一郎さんを好きだと思い込んでるから余計に信用するだろう。鷹之の顔色が変わったのがわかる。オレの話を信じたんだ。

「鷹之も知ってるだろう。鷹之の次に征一郎さんと付き合ったんだよ。征一郎さんは大人で、すぐにオレは夢中になった。女とも付き合おうと思っていた時期もあったけど、オレは抱かれる方を選んだ。好きな女が出来る前に征一郎さんと出会ってしまった。」

「でも征一郎さんには遥斗さんが…。」

「そうだ。あの二人は付き合ってる。征一郎さんとオレとの付き合いは続かなかった。オレが子供過ぎて、征一郎さんを引き留めたくて自分を傷つけて…。征一郎さんじゃなくてもオレは魅力的なんだからちゃんと掴まえておいて欲しくてバカをした。」

「引き留めたかったから他の男と寝たっていうのか?」

「そうだよ。他の男に抱かれても征一郎さんはオレを許してくれた。帰って来たオレを受け入れてくれた。そのたびにオレはまだ愛されてるって実感してた。だから試す様に次々と抱かれたんだよ。」

「……。」

「そしてある時に薬を飲まされて、複数の男に蹂躪されて逃げて来たのを助けてくれたのが遥斗さんだ。遥斗さんは征一郎さんとずっと一緒に過ごして来た人だって知ったのは後からだった。二人が過去に付き合っていた事もその時に知った。征一郎さんはもうその時にはオレの扱いにほとほと疲れていたんだろうな。遥斗さんにいろいろと相談していたみたいだ。」

オレってウソの天才だなって思う。でもこのウソは絶対に鷹之に信じさせなければならない。鷹之の幸せのためにオレが汚れたのは鷹之のせいじゃないって思わせないといけないんだ。だから征一郎さんごめん。もう一度心の中で征一郎さんに謝る。そして鷹之に向って言った。

「征一郎さんと遥斗さんの仲が親密になるのに時間はかからなかった。もともと付き合った事のある二人だ。別れたのも事情があっての事で愛情がなくなったわけじゃなかった。オレの事で何度も会ううちにそうなったって当たり前だ。でも二人は付き合おうとしなかったよ。オレの事を考えてくれ手の事だろうけど、3人でいれば自然とわかる。二人は好きあってるんだって。でもオレがいる限り絶対に付き合う事はしないって思った。言ったろ。オレは征一郎さんが好きなんだ。好きな人の幸せを願わないわけないじゃないか。だからオレは征一郎さんに別れを言った。オレに気を遣わずに遥斗さんとちゃんと付き合えって。遥斗さんが可哀想だって。」

「征一郎さんはそれですぐに遥斗さんと付き合ったのか?」

「そんなわけないだろ。あの二人が付き合うまで時間がかかったよ。オレがどうにかなると心配されてるのわかってたから、もうオレはバカな事はしなかった。二人はオレがバカな事をしないって信用してくれるまで付き合わなかった。どこまでもあの人達はオレを1番に考えてくれたよ。だから二人が付き合うって言った時はオレはホッとした。」

「好きな人の幸せ…。明日叶は今も征一郎さんが好きなのか?」



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