スポンサー広告

スポンサーサイト

 ←土曜の雨のジンクス71 →土曜の雨のジンクス73
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
もくじ  3kaku_s_L.png ご挨拶
もくじ  3kaku_s_L.png 貴方の腕の中で
総もくじ  3kaku_s_L.png キミと空とネコと
もくじ  3kaku_s_L.png S.S
もくじ  3kaku_s_L.png イラスト
もくじ  3kaku_s_L.png 頂きもの☆
もくじ  3kaku_s_L.png 雑記
総もくじ  3kaku_s_L.png 新撰組物語
  • [土曜の雨のジンクス71]へ
  • [土曜の雨のジンクス73]へ
  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit

土曜の雨のジンクス

土曜の雨のジンクス72

 ←土曜の雨のジンクス71 →土曜の雨のジンクス73

5年前に戻る事は出来ない。あの頃のオレたちが子供すぎたんだ。

そっと鷹之に廻していた手を離す。オレが抱きしめていい相手ではない。

鷹之にはもう他に愛する家族が出来たんだ。

オレとの間には望むことの出来ない子供までいる。




「今更だけど、オレ本当にあの頃鷹之の事が好きだった。」

あの時言えなかった気持ちを素直に鷹之に言う。そして今の気持ちも…。

「ずっと鷹之の事が忘れられなくて、それが鷹之の事がまだ好きだからだって気が付いたのは鷹之に再会してからだった。ごめん、ずっと好きでいて…。」

ごめん。多分これからも鷹之の事忘れられない。好きだと思う。鷹之以上に好きな人が現れたら別だけど、現れる可能性は低いような気がする。だからごめん。心の中で鷹之に謝った。

「どうしてごめん何て言うんだ?オレはずっと好きでいてくれて嬉しい。」

「ありがとう。そう言ってもらえるだけで十分だ。」

「何だ?もうこれで終わりみたいな言い方だな。」

これで終わりだろう?鷹之は何を言ってるんだ?

「オレが何で明日叶の事気が付いたんだと思う?誰かに聞いたわけじゃないぞ。」

唐突に鷹之が話し出した意味がわからない。今更それを聞いたところでどうなると言うんだろう。もうそんな事どうでもよくなっていた。

「さあ。誰かから聞いたんじゃないなら顔みて思い出したとか?」

「確かに明日叶に似てるとは最初から思ってたんだけど、明日叶だと確信したのは再会して初めてSEXした時だ。」

再会して初めてSEXした時?オレ自分の事を言った覚えはないぞ。

「ここ…。」

そう言うと抱きしめていたオレを離して、右耳の後ろを撫でた。

「ひゃっ…。な、何するんだよっ‼」

「明日叶は見えないから知らないのかもしれないけど、右耳の裏にほくろが3つあるんだ。一つは少し離れてて薄くて小さいけど残りの2つは並んでる。知ってたか?」

そんな事知らない。高校の時もそんな事鷹之は言わなかった。

だからいつも執拗にそこを舐めていたのか?高校の時からずっと?

「だからすぐに明日叶だってオレは気が付いたんだ。だけど明日叶はオレの事を初めて会った人みたいに言って名乗り出ようとしないし、連絡先も教えようとしないからオレに気が付かれたくないんだってすぐにわかった。
オレは明日叶がどうして別れを切り出してオレの前から消えたのか知りたかったから、このまま明日叶と別れるつもりはなかった。身代わりでも明日叶を抱けるのが嬉しかった。」

気が付かれたくなかったのは事実だけど、鷹之がオレを抱けるのが嬉しいとか変だろう。

「もう理由がわかったんだからいいだろ。オレを抱いて嬉しいって言う鷹之の気持ちがわからないよ。」

「明日叶が好きだからに決まってるだろう。」

「鷹之っ、いい加減にしろよ。いくらオレが鷹之の事を好きだからって、言っていい事と悪い事がある。」

「明日叶を好きだって言う事のどこが悪い?」

開きなるように言う鷹之が憎らしい。

オレが鷹之を好きだって言ったからこのまま関係を続けるつもりか。

「オレは鷹之の幸せを願ってる。オレといて鷹之が幸せになれるとは思わない。オレがいると影をさす。」

「明日叶がいてどうしてオレの幸せに影をさす事になるんだ?男同士だからか?」

極力すみれさんの事は言いたくなくて遠まわしに言ったのにどうして鷹之はわからないんだ。

「鷹之の家庭に影をさすような事はしたくないって言ってるんだ。それにオレは1番じゃないのなら鷹之の傍にはいたくない。2番目で待ってるの何て嫌なんだ。」

「やっぱり明日叶だって1番になりたいんじゃないか。ずっと2番目でいいって諦めてたから心配してたけど、やっぱり明日叶はあの頃と変わらないよ。」

能天気に笑いかける鷹之が本当に憎らしい。

「もういい。熱、下がったからオレ家に帰る。」

「何を怒ってるんだよ。それになんだよさっきのオレの家庭って。」

「いい加減にしろよ。オレ、本当に怒るぞ。」

「今でも十分に怒ってるじゃないか。」

オレの怒りがMAXになる。

「鷹之にはすみれさんとお腹の子供がいるじゃないかっ‼そこまでオレに言わせたいのか。オレを愛人にでもする気か?セフレにでもする気か?」

「はあ?明日叶が何言ってるのかオレ意味わかんないんだけど…。」

「オレを呼び出してホテルに来なかったくせに…。」

「それは…。ごめん。最初に謝らないといけなかったのに、明日叶の看病するのが嬉しくて言ってなかった。」

「オレ待ってたのに…。ずっとあの部屋で鷹之が来るのを待ってたのに…。」

悔し涙が滲む。あの時の気持ちが蘇って心が痛くなる。

鷹之に家族がいるのならオレはずっとあんな思いをしなくちゃいけない。約束していても会えない関係なんだから。

「会社でミスが見つかって、それを修正するのに時間がかかった。明日叶に連絡すれば良かったんだけど、明日叶はきっと待っててくれると思って、先に仕事を片付けてしまおうと思った。それが間違いだったんだ。」

「会社?鷹之の仕事はここだろ」

「ここはすみれの店だ。」

鷹之からすみれさんの名前が出ると苦しくなる。

鷹之のすみれさんへの感情が家族への愛情だとわかるからだ。「すみれ」と呼ぶ鷹之の声はいつも優しい。

「だから鷹之の店でもあるだろう?会社?」

「オレは大学の時に会社を立ち上げて、それが軌道に乗って今は割と忙しくなってる。社員も大学の時からの社員が成長してオレが指示を出すだけで自分で動けるようになった。でもオレが指示を出してるだけじゃ成長しないだろう。だから考えて行動させるようにしてるんだ。まあそうできたのは社員が優秀だって言うのもあるけどな。征一郎さんはオレの会社の事を知ってるみたいだった。会社の名刺を渡したんだ。征一郎さんと遥斗さんに店で会った時に舐められちゃいけないと思って意気込んでだした。」

征一郎さん知ってた?オレには何も教えてくれなかったぞ。

「だからここは時々手伝ってるけどオレの店じゃない。すみれの店だ。」

「そう。鷹之は会社の社長か。奥さんは喫茶店のマスターなんだ。だから手伝ってるんだな。」

「奥さん?誰が?」


ランキングに参加しています。ポチッと押してくだされば嬉しいです。拍手とポチをいつもありがとうございます・:*(〃・ェ・〃人)*:・ 感謝です(ஐ╹◡╹)ノ

人気ブログランキングへ

にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
にほんブログ村
関連記事
スポンサーサイト


もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
もくじ  3kaku_s_L.png ご挨拶
もくじ  3kaku_s_L.png 貴方の腕の中で
総もくじ  3kaku_s_L.png キミと空とネコと
もくじ  3kaku_s_L.png S.S
もくじ  3kaku_s_L.png イラスト
もくじ  3kaku_s_L.png 頂きもの☆
もくじ  3kaku_s_L.png 雑記
総もくじ  3kaku_s_L.png 新撰組物語
  • [土曜の雨のジンクス71]へ
  • [土曜の雨のジンクス73]へ

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • [土曜の雨のジンクス71]へ
  • [土曜の雨のジンクス73]へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。