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土曜の雨のジンクス

土曜の雨のジンクス73

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とぼけた事を平気で言う鷹之に呆れてしまう。

「奥さん?」だって。「誰?」だって。

そんなのすみれさんに決まってるじゃないか。なのに鷹之は心底誰の事を言ってるのかわからないって顔してる。

オレがわからないとでも思ってるんだろうか?怒りを通り越して呆れてしまって言葉が出ない。

うーんとうなりながら考えてる鷹之が嘘をついてるとか、演技しているようには見えなくてオレは言いたくない名前を口にした。

「…誰って…すみれさんに決まってるだろう。鷹之、オレをおちょくるのもいい加減にしてくれ。」

「…すみれ?はあ?なんですみれがオレの奥さんなんだよ。」

ここまで言ってもしらばっくれるつもりか。

「ここはすみれさんの店なんだろ。そして鷹之は会社の合間に手伝ってる。すみれさんには子供もいる。鷹之に以外にその相手がいるとは思えない。いるならそいつがこの店を手伝ってるはずだ。すみれさんに他に相手がいるなら、そいつがすみれさんと鷹之が二人でいる事を許すとは思えない。そう言えばすみれさんはどうしたんだ?オレがいるからどこかへ行ったんじゃないのか?」

「すみれなら入院してるよ。」

「入院?身体の具合悪いのか?」

「明日叶と約束した日。仕事が何とか片付いて、ホテルに行こうとしたらすみれから電話がかかって来て、お腹がひどく痛くて少し出血してるって言われて、急いでオレはここに来た。ベッドに寝ていたすみれを見て救急車を呼んですみれが落ち着くまで病院にいた。すみれが意識を取り戻した時にはもう10時になる前で、慌ててホテルに行ったけど、明日叶はチェックアウトした後だった。」

「それで、すみれさんは?」

「大丈夫だ。落ち着いている。しばらくは安静って事で入院となったけどな。」

鷹之がオレよりもすみれさんを取ったんだってわかる内容だったのに、すみれさんを心配したオレってお人よしなのかな。でも鷹之の子供も助かったんだから良かったんだ。

「子供は?」

「大丈夫。すみれも赤ん坊も大丈夫だ。」

「そう。良かった。」

「良くない。明日叶、お前またすごい勘違いしてるだろ。」

「何が?」

「オレはすみれの相手じゃないぞ。もちろんすみれの父親の子供でもない。」

「?」

鷹之の言ってる事の意味がわからない。頭が上手く働かなくて、何も言えなかった。鷹之は何て言った?

すみれさんの相手じゃない?父親じゃない?

「本当に明日叶は…。いや明日叶のせいじゃないな。すまん。オレ言ったつもりでいた。明日叶がそんな誤解してるなんて思ってなかったよ。高校の時と同じだな。オレは言わない。明日叶は聞かない。それで誤解が生じてすれ違う。でも高校の時とは違って今回はちゃんとオレは言ったし、明日叶も聞いた。誤解は解けた。だろ?」

「誤解…解けた…。」

独り言のように言葉が出た。

「オレの誤解?でもここに鷹之も住んでるんだろう?」

「オレはここには住んでない。もちろん必要があれば泊まる事もあるが、それはこの部屋だ。すみれの部屋じゃないぞ。ここの客間を使ってる。」

「泊まる…んだ。それって…友達の範囲を超えてる…よな。」

「また悪い方に考えてるな。違うって言ってるだろう。」

「でも、ここに鷹之は泊まるんだろ。ここの手伝いも喜んでしてる。すみれさんの事が好きだからだろ。父親じゃなくても好きだからそうしてるんだろ。すみれさんの父親の人の気配を感じない。すみれさんは未婚でとか、他に理由があって一人なんだ。鷹之はそんなすみれさんの力になろうとしてる。すみれさんの事が好きだから。お腹の子の父親になろうとしてるんだ。」

「…すみれの事は好きだけど。」

「ほらっ。やっぱり鷹之はすみれさんの事がすきなんじゃないか。」

「話してる途中だろ。ちゃんと話を最後まで聞けよ。わかった?口を挟まずにちゃんとオレの話を聞け。オレの話を聞いた後で何か聞きたいのなら聞けばいい。オレは隠し事なんてしない。」

「…わかった。ちゃんと聞くよ。」

ふぅーと息を吐き出して、一度オレを見た鷹之は何故だか少し苦い笑いをオレに向けていた。

そんな鷹之の顔をオレが見ていると今度は笑顔でオレの頭をくしゃくしゃと掻き回し、しょうがない奴だと小さく呟く。

なんだよそのしょうがない奴って…。心の中で不満に思って言おうとしたらくしゃくしゃと掻き回してた手が優しく、愛おしい者に触れるような触り方に変わったので、何も言えなくなった。

それはほんとにお前がが愛しいんだ、わかってくれと言っているような触り方だったからだ。

「明日叶ごめんな。そんな勘違いをさせたまんまだったのはオレの責任だ。オレ、本当に言ったつもりでいた。ほんとにごめんな。」

すごく少し悲しそうな目をしてたけど、オレが鷹之をじっと見ると優しい目に変わる。目が合うとよりいっそう愛しい者を見るように目が細められて、そんな目で見られると恥ずかしくて俯いてしまう。それでも優しく撫でてくれる手の動きは止まらずに何度も撫でてくれる。

「すみれはオレの母親だよ。」

母親?嘘をつくにもほどがある。そんなわけないじゃないかと撫でていた手を払いのけた。キッと鷹之を睨み付ける。

鷹之の言葉一つに一喜一憂している自分が情けなくなるけど、鷹之をずっと好きだってって言ってしまってから感情が抑えられない。自分で自分を持て余すくらいだった。自分の感情がコントロール出来ないんだ。

「嘘っ。そんな突拍子もない嘘信じられるわけないだろ。オレをからかってるのか?すみれさん、30いってないだろ。オレ達とそんなに離れているとは思えない。」

「そうだよな。そう思うよな。まあ実際オレも受け入れるのにすごく抵抗があった。でも本当に母親なんだよ。すみれの相手はオレの親父なんだから。」

高校の時、鷹之の家は父子家庭だった。再婚してとしたとしても不思議はない。

けど…鷹之のお父さんとすみれさんじゃ二回り近く離れてるんじゃないだろうか?

「明日叶が信じられないっていうのはわかるよ。二回り近く離れてるからな。でも本当の事だから仕方ない。」

「それならなんで鷹之のお父さんがここを手伝わないんだよ。鷹之のお父さんがここにいるのか?ちっとも見かけないし、他に人がいる気配ないじゃないか。信じられないよ。」


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