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土曜の雨のジンクス

土曜の雨のジンクス89(最終話)

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次の週末、珍しく休日出勤し、仕事が早く終わると言う鷹之に合わせて、鷹之のマンションに行って昨日征一郎さんと遥斗さんとした話をする。別れた時の事を心配してるとのくだりでは険しい顔になった鷹之だけど、それ以外はオレの気持ちを分かってくれた。

「しかし征一郎さんは太っ腹というか…。」

「遥斗さんが出て行くって言ったからだと思うよ。」

「尻にひかれてんな。まあオレも明日叶の尻にひかれそうだけど。」

「オレは鷹之を尻に何かひかない。」

「そうかもしれないけど、明日叶に言われた通りにしてでも一緒に住みたいと思ってる時点で尻に引かれてるような気がする。どうも明日叶に言われるとダメだって言えないんだよなあ。」

「そんなのダメだ。ちゃんとダメな事はダメって言ってくれないとオレわからないから。」

「わかってる。明日叶が間違ってる時、オレがどうしても受け入れられない時は言うから。明日叶も溜め込まないでちゃんと言ってくれ。」

「わかった。オレもちゃんと言うようにする。」

「雨降って来たな。」

「ほんとだ。オレ週末に降る雨ってすごく嫌いだったけど好きになれるかもしれない。」

「ん?何で嫌いなんだ?」

「ジンクスがあったんだ。大切な人と別れる時、何でかいっつも土曜日で雨が降ってて…。高校の卒業式も雨降っただろ。母親が出て行った時も土曜日で雨が降ってた。」

「オレは好きだぞ。明日叶と出会った日も雨だった。それにオレが明日叶に付き合ってくれって言った時も確か土曜日で雨だったはず。初めてキスした日も、初めてHした日だ。この間オレと明日叶の気持ちが通じた日も雨のおかげでだろ。それに土曜日じゃないけど明日叶の生まれた日も雨だぞ。オレ何かで調べた事あるんだ。2002年5月10日は雨だった。むしろ明日叶にとって雨って結びの雨なんじゃないのか?」

「そんな事考えた事もなかった。別れた事ばかり覚えてて…。だから雨が嫌いになってた。でも鷹之よくオレとキスした日が雨だったとか、そのHした日が雨だとか覚えてるな。」

「何かオレと明日叶って雨に縁があるなあって思ってたからな。オレたちが再会出来たのも雨の日だし。」

「そうだな。そうだった。それは覚えてる…。雨が…鷹之と出会わせてくれた…。」

知らず知らずに涙が溢れて来たオレを鷹之は優しく胸に抱きよせてくれた。

「これからは雨でも悲しむことなんてない。雨は明日叶に良い事をもたらしてくれる。ジンクスなんてそんなもんだ。なっ。」

ウンウンと泣きながら頷く。

もう土曜日の雨のジンクスに振り回される事も、怯える事もないんだと鷹之が教えてくれる。鷹之はオレのマイナスな部分をプラスに変えてくれるたった一人の人だ。

雨のおかげで鷹之と知り合えたと言うのなら雨が好きになる。きっと誰よりも。

土曜日の雨だから別れる事になるんだなんて思い込もうとしていた自分にさよならを告げる。

これからもいろいろな別れがくるだろうけど、それを雨のせいなんかにしない。そう思った。



*  *  *



「もう。そんなところに座ってたら荷物入れられないだろう。邪魔するならどいてくれ。」

ある週末の晴れた日。オレは鷹之のマンションに引っ越した。征一郎さんや遥斗さんが手伝ってくれて、鷹之が手作りの食事で労を握らい、また家飲みしようと約束して二人が帰った後、荷物をほどいているのに何もせずにウンウン言ってる鷹之が邪魔だったんだ。

「鷹之っ。邪魔するならあっちにいけって。」

「明日叶オレは納得がいかない。どうして二人で住むのに、この部屋にベッドがいるんだ?オレのベッドで一緒に寝ればいいだろ?」

「嫌だ。毎日鷹之のベッドで寝てたら身体がもたない。」

「だからそれは明日叶の意志を尊重するって…。」

「とか言いながらこのベッド見てるだけでそんなになってる人に言われたくないです。」

上から見下ろすと鷹之の股間が妙に膨らんでいるのが見えてそれを見ながら言ってやる。なんでベッド見てるだけで大きくなるんだ?

「こ、これはほんとに明日叶と一緒に暮らせるんだと思ったら身体が勝手に反応しちゃったんだ。気にしないでくれ。」

「気にしないでくれって、そんななのに我慢出来るのか?」

オレも男だからどんな感じなのかたやすく想像出来る。見てるからかさっきよりも大きくなった気がする。

「あ、後でシャワー浴びるから問題ない。このベッドのサイズ。シングルか?てことはオレと一緒に寝る事は考えてないって事だよな…。」

シュンと俯いてるくせに股間は大きくてそのギャップが可愛いと言ったら鷹之は怒るかな?でかい図体のくせに頭を垂れている姿は大型犬が叱られて尻尾をくるりと小さく巻き付けている姿と重なる。

「鷹之が夜帰って来ない時もあるだろうし、仕事してる事もあるだろ。オレだって一人になりたい時もあるだろうし、抱き合うなら広い鷹之のベッドがあるからいいだろ。もしかしたらこのベッド使わないかもしれないし…。」

ギュンと股間が動いたのがわかって顔が赤くなる。オレの言う言葉一つでこんなになるんだ。

「わかった。うん。明日叶も一人になりたい時もあるよな。ウンウン。それ以外はオレのベッドいつ使ってもいいからな。」

「それじゃあ今から使おうかな。」

「え?」

「だってそれ…。もうつらいだろ。」

「明日叶…。」

「うわっ‼痛いって。そんなにぎゅっと抱き付くな。ここではしないぞ。鷹之のベッドだからな。」

「わかってるって。じゃ早速。明日叶の気の変わらない内に。」

「って。こらっ。抱き上げるなっ。横抱きするなっ。がっつくなっ。ケツに擦りつけるな~~~~~っ‼」

なんだか大人になったはずなのに高校生の時より子供に見えしまう鷹之との同居、いや同棲生活は始まったばかり。何だか振り回されそうだけど、それもきっと楽しいに違いないと思う。

もう離れなくていいように、これからはちゃんと口に出して聞く。自分の気持ちを言う。そう思いながら鷹之の腕に身を任せる事の幸せ。

外は雨が降っている。

優しい雨が…。

もう悲しい雨は降らないだろう。

悲しい雨も二人でいれば半分に、嬉しい雨は倍に、そうして二人の時間を紡いで行こう。もう離れる事のないように…。






Fin



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