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さよならが言えなくて。

さよならが言えなくて。8

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それからも何度となく隆也からはメールが不規則に届く。隆也さんと呼んでいたのも気持ち悪いと隆也と呼ばされるようになってやっと呼び捨てにも慣れてきた。

隆也は外国語の講義はいつも出ているわけないから会える事は少ない。この教授は生徒主体性に重きを置いていて、やる気のない奴は講義を受けないくていいというスタンスで(広義にただし出ていないと試験はとてつもなく難しいらしい、)出席の確認は用紙に名前を記載するだけだから、隆也は僕に代わりに書くように言う事が多かった。智也によると小学校から中学まではアメリカに住んでたらしくて英語には困らないらしい。

何か隆也ってすごいなあって思う。誰もが羨ましがる容姿と高い身長、均整の取れた身体。頭脳も明晰。こんな隆也のそばにいても不釣合いじゃない友達ばかりが回りにいるような気がする。

性格は周りに無関心というか興味がないからそこは難ありなんだけど、智也が中和してるせいもあって完全にまわりから浮く事はないみたい。

そんなクールな隆也がいいと思う女の子も多いみたいだし、隆也のグループは付き合いが派手そうだ。

とてもじゃないけど僕がそこに入る事はないな。それでも何かにつけ智也が声をかけてくれるからその度に「何こいつ」って言う目で隆也のグループからも、遠巻きに見ている人たちからも言われてるみたいなんだけど、僕がこんなだからあまり気にもかけられてないみたい。

「あ、隆也からだ」

僕の携帯はいつの間にか敦兄や有紀からのメールよりも隆也からのお使いメールの方が増えて来ていた。時折智也からのメールも入るけど…。

「今度は何だろう。えと…。絆創膏買って持って来い?え?怪我したの?」

僕は返信するのも忘れて絆創膏と消毒液と塗り薬を買って隆也の元に急いだ。メールに場所が指定しないない時はいつも学食にいたからそのままダッシュで学食に向う。

どうして隆也の言いなりになってるのかわからない。ただ、隆也が僕に言ってくれるのなら隆也の望むようにしたいと思うし、僕に言ってくれるのが嬉しい。

頼まれごとをしたからって隆也から「ありがとう」をもらったりした事はないけど、そんな事を期待しているわけでもない。頼んでおいて隆也がいなくて智也がって事も相変わらずだけど、僕で役に立つならいいんだ。

友達のいない僕にとって知り合いじゃなくて友達未満な隆也と智也は大学生活に楽しみをくれてるから感謝の気持ちでお手伝いしてるって感じかな。

そんな事より早く行かなくちゃ。酷いけがじゃなかったらいいんだけど。絆創膏って言ってるから傷はそんなに大きくないのかな?酷かったらガーゼとか包帯だよね。

少し不安になりながら学食に行くと相変わらずきらびやかな集団の中にいた。でも今日はいつもに比べると人が少ない。女の子がいないんだ。

隆也は4,5人の男の子たちの真ん中にいた。横にはもちろん智也もいる。

「あ、樹ちゃんここだよ。ここ」

智也が手を振ってくれて隆也以外の男の子たちが僕を見る。

「何だよ男かよ。樹とか言うから可愛い女の子かと思ったじゃん」

「またえらいタイプ違うじゃん」

「この手のタイプって今までいなかったんじゃね?」

「隆也は守備範囲広いからな。でも綺麗な子限定。てことはこいつはタダの小間使い?」

酷い言われようだけど、実際僕はさえないし、隆也のグループの人からはかけ離れてるからそう言われてもしかたない。そもそも隆也が僕を飽きずに使ってる事の方が不思議なんだ。でもさ、やっぱりこう向って直接言われちゃうと悲しい。自分達はそれなりにカッコいいから僕の気持ちなんて何とも思わないんだろうな。

「お前らいい加減にしろよ。樹ちゃんは素直で優しいいい子なんだ。俺らみたいに汚れてないの。それによく見て見な。めっちゃ可愛い顔してるんだよ。そこいらの擦れた女の子よりも俺はいいと思うね。」

智也がそんな風に言ってくれてちょっと気持ちが浮上する。一人でもそう思ってくれる人がいれば大丈夫。隆也が何も言ってくれないのはいつもの事だから、何を考えてるのかはわからない。取り巻きの人と同じ様に思ってるかもしれない。ほんとはいつもそう思っちゃってるけど、言われないから気が付かないふりしてる。

いつまでも入口に突っ立っている僕を智也さんが手招きしてくれて、ドキドキしながら傍に行く。今日は女の子がいないから少し緊張しなくて済む。

「お前、こっち見て見ろよ」

いきなり取り巻きの一人の人に手を掴まれて抱えていた薬とかが落ちる。

「いたっ」

思いの他強く強く手を掴まれて顔をしかめる。

「ほっせー手。男だよな。ほんとだ。よく見たら可愛い顔してんじゃん」

「どれどれ?」

2,3人に顔を覗き込まれて嫌悪感が湧く。僕は女の子じゃないし、可愛い顔って言われても嬉しくないんだよ。確かに母さん譲りで小さな丸顔で日に焼けない白い肌や小さな唇は女の子っぽいかもしれないけど、体毛もい薄くてヒゲなんかそらなくていいけど、男なんだから品定めされるように見られてフツフツと怒りが湧く。

「いい加減にして下さい。僕は隆也さんに言われて来たんです。邪魔しないで」

いつもならじっと相手が飽きるまで我慢するけど、今日はどうしてだろうハッキリと思った事を言えた。

「樹ちゃん良く言った。ごめんね。こいつら悪気はないんだよ。樹ちゃんが可愛いから調子乗っちゃったんだ。ほらお前らも謝れよ」

「悪いな。嫌がらせるつもりなかったんだぜ。隆也が珍しく一人にお使いさせてるから気になってたんだ。なかなか会わせてないしな」

「そうそう。ま、男でもお前ならありだな。樹だっけ?」

それまで何も言わなかった隆也がその人に向った。」

「お前が名前を呼ぶな。智也は仕方ないけど、こいつは俺ももんだから名前呼びはするな。こいつは野田っていうから野田でいい。」

「うわっ。でた。俺様。」

「そんな事より早く手当してもらったら?」

智也の声にどうして呼び出されたか思い出して隆也に向き合う。さっき床に落とした薬なんかは智也が拾ってテーブルに置いていてくれていた。

隆也の顔を見ると殴られたのか口の端が着れていて、こぶしも擦りむいたように皮がむけている。酷い怪我では居ないけど痛いと思う。

「救護室に行こうって言ったんだけどめんどくさいって行こうとしないんだよね。俺が手当てしようかって言ったら急にメール打ち出すからさ、ああ樹ちゃん呼んだんだってわかった」

「少し染みるかもしれないですけど我慢して下さいね。すぐに終わらせますから」


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