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さよならが言えなくて。

さよならが言えなくて。11

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「俺いいわ」

拒否の言葉に落ち込んでいる自分がいた。

もちろん誘って来てくれるなんて思わなかったけど、簡単に拒否された事が悲しかった。隆也の友達だ、受け入れられていると思っていたけど、それは違ったのかもしれない。

隆也の中の僕のいる位置は不確かなもので友達とも思われていないのかもしれない。その他大勢の中の一人。

隆也に頼まれごとを言われるたびに近づいているんだと勝手に思いこんでいた自分がバカみたいだ。

「何で?樹ちゃんがご飯作ってくれるんだよ」

「別にポチの飯じゃなくてもいいし。ポチの家族もいるんだろ。めんどくさい。俺そういうの嫌なんだよ。智也が行けば俺が行かなくてもいいだろ。じゃ、俺約束あるから行くわ」

「樹ちゃん俺だけでも行ってもいい?」

「え?うん。もちろん」

「隆也って、もういないし…。今日は「M女」の女の子と会うって言ってたな」

「こないだの女の子は?付き合うとか言ってなかったっけ?」

「いつものだよ。身体合わせたら違うなって奴?一回したからもういいとか言ってた」

「そんなの…。何かやっぱり僕にはわからないな。好きじゃなくてもいいなんて」

「樹ちゃんは純情だね。男はさ好きじゃなくても出来るでしょ。まあ最近の女の子もそうらしいけどね。樹ちゃんみたいに考える子は少ないんだよ」

「智也も?」

「うーーーん。しようと思えば出来るよ。実際昔は今の隆也と同じだったしね。でも今はそんな気は起きないな。樹ちゃんと居る方が楽しいしね」

「もう智也はいつも僕をからかってばかりなんだから」

「そうやってむくれる樹ちゃんが見たいからね。ほら俺たちも帰ろう」

知り合った時から隆也のまわりにはいつも綺麗な女の子たちがいて、隆也はいろんな女の子と付き合っては別れる事を繰り返していた。そもそも付き合っているのかもわからない関係みたいで、1ヵ月ほど続く事もあれば1日で終わる事も会って、最近は特にすぐに別れる事が多かった。

僕が口出しする事じゃないから何も言わないけど、隆也は誰とも真剣に付き合う気はないみたいに見える。女の子たちも本気で付き合う事を考えているような感じでもなくて、僕にはそれが理解出来ない。

そんな付き合いって楽しいのかな?それって恋なのかな?

一度だけ隆也に相手の女の子の事を愛してるのって聞いた事があるけど、隆也は僕の顔を呆れたように見てそのまま何も言わずに僕から離れて行ってしまった。

「隆也にそんな事言ったらダメだよ。人から批判されたり、意見を言われると途端に嫌になっちゃうから。俺みたいに付き合いが長いとそうでもないんだけど、樹ちゃんは知り合って間もないからね。友達でいたいならもっと隆也が樹ちゃんと仲良くなるまでは心に収めておいて、隆也と言う人間を知った方が得策だと思うよ」

智也は時々そう言ってアドバイスをくれた。

「隆也と友達でいるにはコツがいるんだよ。あいつ子供だからね」って、よく無視をされていた頃に教えてくれて落ち込まずにすんだ。僕にだけじゃなく、隆也にもフォローしてくれてて、智也がいなかったら僕はもうとっくに隆也に見放されてただろうと思う。

「樹ちゃんは何をするかわからないし、よく落ち込むからほっておけない」が最近の智也の口癖になっていて、よく僕の傍にいてくれる。隆也との橋渡しもしてくれるし、智也がいると安心出来る。隆也とだと安心する事がなくて、緊張して心臓がドキドキする。居心地がいいのは智也なんだけど、なぜか隆也と一緒に居たいと思ってしまう。隆也に憧れてるからかな。

「で、いつ夕食に招待してくれるの?」

「え?あ、そうだね。智也の都合の良い日でいいよ。でもほんとにいいの?兄と妹も一緒で」

「もちろん。樹ちゃんの兄弟見て見たい。俺を売り込んで信用を得ないとね」

「ぶっ。何それ。僕が夕食に招くだけで智也は信用を得てるよ。だって今まで友達を家に連れてきた事ないし。きっと敦兄と有紀の方が驚くと思うよ。智也カッコいいし。あ、有紀って妹の名前」

「何かドキドキしてきた。樹ちゃんハードル上げないでくれる?カッコいいとか言われると会ってガッカリされたら俺落ち込むよ」

「智也はカッコいいよ。それに頭もいいし。性格もいいでしょ。僕の事をちゃんと考えていろいろと教えてくれる。あ、敦兄も経済学部だったから話合うかもしれないね」

「そっか。楽しみだな。今日はバイトで無理だけど明日と明後日ならバイトないから。家の人と相談して決まったらメールしてくれる?っとごめん。バイト行かなきゃ。じゃ樹ちゃん気を付けて帰れよ」

「うん。智也もバイト頑張って。メールするから」

智也と別れて駅の方に歩く。隆也も本当は敦兄と有紀に紹介したかったけど仕方がない。智也だけでも紹介して大学でも大丈夫だって敦兄と有紀を安心させてあげなくちゃいけない。智也を見ればきっと安心するだろう。

駅前の信号で立ち止まった先に隆也と腕を組む女の子が歩いていた。

ズキッ…。

何?胸が痛い。

今までだって隆也と女の子が一緒にいるところを見た事はある。その時は胸が痛むことはなかった。なのに今日はズキッと胸を杭で刺されたように痛みが走る。

あ、隆也が笑ってる。

ズキズキ…。

あんな顔、僕には見せてくれた事ない。

だから胸が痛むんだ。僕、隆也に笑顔を向けてもらった事ない…。今更ながらに知る。

僕の知ってる隆也の顔は無表情か、少し機嫌が悪い顔、めんどくさいって顔、温度のこもった顔って僕に向けられたことあるだろうか?智也といる時に見る穏やかな顔は僕に向けられたものではない。たまたま見られる表情。

いつかは僕にも笑顔を見せてくれるようになるだろうか?今はまだ無理でも…。

僕が女の子なら笑顔を見る音が出来るんだろうか。女の子にはなれないけど。

そんなバカな事を考えてる内に二人は人ごみに紛れて見えなくなった。


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