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さよならが言えなくて。

さよならが言えなくて。12

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今日は智也が家に来る日。

友達を家に連れて来る事なんてなかったから敦兄も有紀も朝からそわそわしてた。

「樹、今日は残業しないですぐ帰って来るから」

「私も寄り道しないで帰って来て掃除する。花とか飾った方がいいかな。ねえどう思う敦兄」

「そうだな。デザートもいるな。帰りにデパ地下でケーキでも買って来るか」

このままほっておいたら、どこまで暴走するかわからない二人に釘をさしておかないと。

「ちょっと二人ともおおげさにしないでくれる?ただ友達が来るだけだよ」

「ただ友達が来る事がすごいんじゃないか。樹の友達だぞ」

「次にいつ友達が来るかわからないじゃない。もしかしたらもうないかも…」

「こらっ有紀。そんな事言うな。ほんとにそうなったらどうするんだ」

これって僕バカにされてるよね。

「いい加減にしてくれる?そりゃ今まで僕が友達を連れてくる事はなかったかもしれないけど、こんな風に言われる筋合いはないよね。二人がそんななら智也を家には呼べない」

「ごめん樹。別にお前をバカにして行ってるわけじゃなくて、初めての事だからテンパっちゃってあんな言い方しちゃったんだ。大事な弟の友達だ。会って兄としてよろしく頼むとお願いしなくちゃいけないから頼む。智也くんを連れて来てくれ」

「私も樹の友達に会っておきたい。樹の事をちゃんと任せられるか自分の目で確かめたいの。敦兄も同じ気持ちだと思う。樹はぽやんとしてるとこあるし、優しいし騙されやすいから心配なの」

16歳の女の子にこんな心配をされるなんて情けないとは思うけど、対人スキルの極端に低い僕を知ってるから心配なんだろう。よくクラスメートに言いくるめられて掃除当番を変わったり、宿題を見せたり、試験前にノートを貸したら帰って来ない事なんてざらで、そのたびに有紀は僕の代わりに怒ってくれてた。

「わかってる。敦兄も有紀も僕の事を心配してくれてるの。でも智也は本当にいい奴だから。いつも通りの敦兄と有紀で会って欲しい。ありのままの二人を智也に知ってもらいたいんだ。僕にとって大事な兄と妹だって」

「樹…。ありがとうな。樹も有紀も大事な家族だ」

「敦兄と樹も私にとってすっごく大事だよ」

「うん。最高の兄と妹だ。だから何も飾らないで。いつもの野田家の夕食に友達を呼んだだけ。ね」

「そうだな。いつものままで」

「わかった。でも掃除だけはしとくね」

ちゃんと話せばわかってくれる兄弟なんだ。いつもこうして話し合って解決して来た。それはこれからも変わらないと思う。ぶつかる事も多いけど、わかりあおうとしてくれる大事な家族。そんな自慢の家族を隆也にも紹介したかったんだけどな。

ふぅーってため息が出ちゃうのは隆也と智也の二人を敦兄と有紀に紹介したかったからだ。もう言っても仕方のない事だけど。

ま、今日はダメだったけどいつか隆也を紹介出来る日が来るかもしれない。今日は智也を紹介して次は隆也。うん。それでいい。

二人がバタバタと出て行ったあと、朝食の片付けをしてから僕は大学に向った。





*  *  *




『樹ちゃん、3コマで終わりでしょう。俺も4コマ目が休講になったから一緒に樹ちゃん家に行ってもいいかな』

智也から届いたメールに「いいよ」と返信し、待ち合わせ場所で智也を待った。隆也は今日は大学には来てないらしい。隆也からの手伝えメールも鳴らなかった。

そう言えば僕から隆也にメールした事ってないな。いつも隆也がメールしてきてそれに返してたから。僕がメールしたら隆也は返事をくれるだろうか?

メール作成のフォームを出して隆也のアドレスを入れたけど、何て送ろうか迷って何も書けずに破棄した。


「樹ちゃんお待たせ」

「僕も今来たところだよ」

行こうかと歩き出そうとした時に、可愛い女の子二人がやって来た。

「智也、今日はバイトないでしょう。これから私たちと一緒に遊ぼうよ」

「ごめん。俺、樹と約束してるから」

「ええ~~。この前今度遊ぼうって言ったじゃない」

女の子たちはチラリと僕を見て智也に甘えるように腕に縋り付いている。先にこの女の子たちと約束しているなら僕は今日でなくてもいい。何だか僕が邪魔をしてしまっているような気がした。

「智也、僕は今度でもいいから」

そう言ってそこから離れようとした。

「悪いけど、今日は樹ちゃんと約束してるから。それに俺、君たちに遊ぼうなんて言ってないよ。俺、出来ない約束はしないから。じゃあね」

驚いている女の子たちにクルリと背中を向けて僕の手を取って歩き出す智也の背中に引きずられるようにそこから離れる。

「と、智也あの子たちいいの?僕は本当に今日じゃなくてもいいんだから」

「あー。ウザかった。時々いるんだよね。ああいう女の子。ずうずうしいって言うか、自分が選ばれて当然とか思ってる子。俺、嫌い。ああいう子は相手にしない事にしてるから樹ちゃんは何も気にしなくていいよ」

「でも…。可愛い子たちだったのに…」

「何?樹ちゃんのタイプだった?」

「ち、違う。僕は…可愛い女の子だなって思っただけ。タイプとかそんなんじゃない」

「そ。それなら良かった。樹ちゃんは恋愛事に疎そうだから、好きな子が出来た時は俺に言うんだよ。俺がその子を見極めて樹ちゃんに相応しいかどうか見てあげるからね」

「敦兄や有紀と同じ事言ってる。ふふ。きっと智也は敦兄と有紀と仲良く出来るね」

「そう。そうなら嬉しい」

男なら、あんな可愛い女の子に誘われたら行っちゃいそうなのに、智也は僕との約束を守ってくれた。これが隆也ならきっと女の子と行っちゃうんだろうな。

「で、樹ちゃん、今日は何を御馳走してくれるの?」

「何がいい?作れるかどうかはわからないけど、智也の食べたいものを作るよ」

「ほんとに?じゃ一緒にスーパーに買い物に行って決めよう。何だかデートみたいで楽しいね」

「デ、デートって。智也、僕は男だよ。男二人ではデートにはならないよ。いくら僕が恋愛事に疎くても男2人でデートは違う事ぐらいわかるよ。変な事言わないでくれる?」

「うーーーん。ちょっと本気でそう思ったんだけど、まいっか。じゃ友達同士で買い物に行きますか?」

「それなら納得。うん。家の近くのスーパー新鮮で食材が豊富なんだよ。敦兄にビールも買っていこう」

それから二人で買い物を楽しんだ。

敦兄にはビールを有紀にはマカロンを智也が買ってくれた。


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