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さよならが言えなくて。

さよならが言えなくて。13

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智也がリクエストしてきたのは和食だった。

バイトのまかないとか自分で作るものは洋食が多くて、なかなか和食を食べられないからとうのが理由だった。

スーパーで買い物を済ませて家に戻ると、ちょうど有紀が掃除を済ませたところだった。

「こんにちは。樹ちゃんの友達で飯塚 智也といいます。よろしくね」

「兄がお世話になっています。妹の有紀です」

「うわ~樹ちゃんと有紀ちゃんってほんとに兄弟って感じ。すごく似てるよね」

「よく言われます。性格は全く違いますけど」

何か好戦的な有紀にハラハラする。何でこんなに智也に突っかかるように言うの?いつもなら初めて会う人には気持ち悪いくらい笑顔で話すのに…。智也が気を悪くしてなければいいんだけど。

「うん。わかるよ。有紀ちゃんの方がしっかりしてるかな。樹ちゃんはぽやんとしてるところがあるからね。今まではきっと有紀ちゃんがそんな樹ちゃんを守ってたんだろうなって思う。気が気がじゃないよね。樹ちゃんは人を疑わなさそうだもんな」

それを聞いた僕はそんな事ないって思ったけど有紀は違った。

「そうなんですよ。すごい樹の事をちゃんとわかってくれてる。樹がこんなちゃんとした友達を作ったなんて私、すごく驚きました。さっきは嫌な態度でごめんなさい。もしかして樹をたぶらかしてるんじゃないかとか思っちゃって、構えて見てました」

「有紀。智也はそんな人じゃないって言ったじゃない」

「樹を信じてないわけじゃないけど、自分の目で確かめないと納得出来ないって思って。きっと敦兄も同じだと思うよ」

「へえ。お兄さんも樹ちゃんの事をすごく大事にしてるんだね。仲の良い兄弟なんだね」

「敦兄と有紀が心配性なだけですよ。まあ、仲は良いですけど」

「そんなところで立ってないで中に入って下さい」

「あ、これ。有紀ちゃんに喜んでもらえたらいいんだけど」

「え?うわ~。ラデュレのマカロンだ。智也さんありがとう」

「喜んでもらえて何よりです」

「樹、紅茶入れて」

「夕食前に食べるの?ご飯入らなくなるよ」

「一つだけだから。ちゃんと樹の作った夕食は食べるよ。それに智也さんに何か飲み物出さなくちゃいけないでしょう。ついでに入れて」

「しょうがないな。智也はコーヒーと紅茶とどっちがいい?」

「じゃコーヒー」

二人に飲み物を出す頃にはさっきの雰囲気が嘘のように打ち解けていた。

二人にしていても大丈夫だと判断し、夕食を作るから二人で話しててと声をかけてキッチンにこもる。

今日のメニューは野菜具だくさん味噌汁と肉じゃが、イワシの生姜煮、小松菜としめじとじゃこのお浸しと茶碗蒸し。智也にいろいろと提案して決まったメニューだ。

時々二人の笑い声がキッチンにも聞こえて、話が弾んでいるようで良かったと思う。有紀は智也を受けれてくれたみたいだし、智也も有紀と気が合うようだ。

後は敦兄が帰って来てから最後の味付けを見ればいい。肉じゃがも他のメニューも味がしみ込む時間にちょうどいいかなと火をとめてリビングに戻ると、僕の幼稚園、小学校、中学校の卒業アルバムや、家族のアルバムがテーブルに並べられていた。

「ちょっと、僕に断りもなくアルバムを智也に見せないでくれる?」

「樹ちゃん小さい頃から可愛かったんだね。今も可愛いけどさ。もちろん有紀ちゃんも可愛いけど」

「ついでみたいに言わないでくれます?これでも私モテるんですよ。樹よりもね。敦兄もモテるのに、どうして樹だけモテないんだろ。同じような顔してるのに」

「樹ちゃんは自分を出す事が少ないからじゃない?俯きがちだからなかなか顔見れないしね。でもコアなフアンとかいそう」

「そんなのいないですよ。僕はモテなくてもいいの。敦兄とか有紀とか隆也と智也を見てるからモテたら大変そうだし。僕は好きになった人一人に好きになってもらえたらそれで十分」

「樹ちゃんらしいね」

「好きな人もいないくせに。いつになったらそう言う人が樹に現れるんだろうね」

「う。今はいないけどいつかは出来るよ。今は大学に慣れるのに必死だし、そんな余裕ないだけ。隆也や智也じゃあるまいし…。」

「隆也って樹を入学式の時に助けてくれた人?今日は来ないの?」

「うん。隆也は忙しい人だから」

「隆也、人の家に行くのとかあんましないよ。一人暮らしの人の家とかなら行くんだけど、家族がいるところにってのは俺が友達になってからないなあ。俺も一人暮らしだから家に来る事はあるけど、俺が実家だったら来ないと思う。ま、よく誘われてるから忙しいのはほんとだよ」

「何か助けてくれたって印象とすごく違うような気がする。いい人なんだよね?」

「助けてくれたんだからいい人だよ。僕の友達でもあるけど、智也の昔からの友達なんだからそんな風に言っちゃダメだよ」

「ごめんなさい」

「いいんだ。隆也ってあんまり感情を見せないからわかりにくいんだよ。でも樹ちゃんの事はすごく気に入ってると思うよ」

何だか納得のいかない顔をしている有紀に智也が説明するけど、イメージがわかないようで隆也に関してはあまりいい印象ではないらしい。使い走りみたいな事をしているのを知ってるからかもしれない。

19時をまわり敦兄が帰って来て、智也を紹介し、有紀と同じような反応に敦兄以外の3人が苦笑を漏らす。それを見た敦兄が右眉だけを上げたのを見て慌てて有紀も同じような反応だったのだと話す。敦兄が片眉を上げた時は機嫌が悪くなる前だから要注意なんだ。

話を聞いて納得のいった敦兄が部屋着に着換えて来て3人が話している間に最後の味の確認をする。どれもおいしいと思うけど年の為に有紀に味見をしてもらいOKをもらって安心する。

有紀と二人で出来たものをテーブルに並べて敦兄と智也を呼んで食事を始める。僕は頷いたり時折返事をしたり短い説明を話すぐらいで、それ以外は3人で話が盛り上がっていた。やっぱり思った通り、この3人は似ている部分があるのか気が合うみたいだ。

ふと隆也は今何をしているのかと思う。今日も綺麗な女の子と過ごしてるんだろうか。誰でもいい相手。好きでもないのに付き合うなんて、そんな事をして欲しくないと思う。隆也には本当に好きな人と付き合って欲しい。僕ならそんな悲しい付き合いは嫌だから。

隆也はどんな風に女の子と付き合うのだろう。あの少し覚めた瞳で相手を見つめるのだろうか?僕には皮肉めいた言葉とか、用事しか言わない唇は優しい言葉を紡ぐのだろうか。そしてどんな風に抱くのだろう。

そんな事を考えてしまってチクリと胸が痛む。どうして胸が痛むのだろう。理由はわからないけど、隆也の事を考えると胸が痛くなる事が多い。どうしてなんだろう。



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