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さよならが言えなくて。

さよならが言えなくて。17

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次の日、朝食の味噌汁の具が変わっていた事に気が付いたのは有紀。昨日、朝食分は残ってたはずだと言われたけど、豆腐とわかめの味噌汁が食べたかったからだとごまかした。

敦兄は何か言いたげに僕を見たけど、何も言わずに味噌汁を口にして、有紀に早く食べて学校に行けと言ってくれた。敦兄はもしかしたら夜中の訪問を知っているのかもしれない。それが誰かまではわからないだろうけど…。

二人が出て行ったあと、朝食の片付けをして僕も大学へと向かう。今日は隆也と智也と同じ講義のある日だ。

それ以外の講義では相変わらず友達らしい友達は出来ていないのだけど、隆也が僕をポチと呼んでいる事や、智也が仲良くしてくれているから二人に紹介して欲しいと言う人や、何で僕を構うのかと思う人が話しかけてくるので、話すだけの人はいる。

大概の人はあまりいい印象ではないのだけど、どう接していいのかわからないから、どの人に対しても同じ様に一線を置いて接している。あまり深く付き合おうと思うような人がいないのだけど、隆也と智也の友達もいるので冷たい態度を取れば隆也と智也にも迷惑がかかるような気がして一人一人丁寧に話す様に心がけていた。

「野田君さ、どうやって隆也と智也にとりいったの?あの二人から野田君に声をかけるとは思えないんだよね。」

今日も綺麗にメイクしている女の子数人に囲まれてしまった。いつもなら何となく来るのがわかるから、囲まれる前に逃げるようにしてるのに、今日はうっかり本を読んでて気が付くのに遅れてしまった。

「別に僕は取り入ったわけじゃないよ」

「嘘。そうじゃなきゃ野田君みたいに地味な子に二人が興味湧くわけないじゃない。特に凌也なんて絶対に相手にしない対応だもの」

ずいぶんな言われようだけど、まあ自分でも地味だと思うし、二人とはバランスが取れていないと思うから他の人がそう思うのも無理はないけど。実際に二人が無視せずに相手してくれてる事が僕でさえ今でも不思議だ。凌也には玩具扱いかもしれないけど…。

「そう言われても僕は何もしてないから答えのしようがないよ。隆也はともかく智也はみんなに優しいから僕とも仲良くしてくれてるんだと思う」

「当たり前じゃない、何言ってんの?ちょっと仲良くしてしてもらってるからって良い気になってるんじゃない?周りにいない物珍しさから相手にされてるだけなのわかんないの?その内飽きられて見向きもされなくなるんだから」

「そうよ。あの二人に似合わないのわかってるんだったら二人に親しくしないでくれる?趣味が悪いって言われるのはあの二人なんだから。それともアンタはそう言われてもいいって思ってるわけ?」

そんな事は思ってないけど、しかし女の子って複数で来ると何でこんなに強気になるんだろう。あんまり見てて気持ちの良いものでもなこの光景をもし、あの二人に見られたらとか思わないのかな?

「僕はあの二人の事を友達だと思ってるし、あの二人も友達だと思ってくれてると思うよ。多分…」

言ってて知りつぼみになってしまうのは隆也が僕の事を友達だと認定してくれているのかがわからなかったからだ。智也は友達だって言ってくれたけど、隆也からは聞かされてない。

「そんな事思うわけないじゃない。どこまでうぬぼれてんの?隆也なんてポチ呼ばわりされてるじゃない。隆也にはペットって認識なんじゃないの?」

一つ言えば倍以上になって返ってくるので口をつぐんだけど、それがますます彼女たちを煽らせてしまったようで同じような事をずっと言われる。負のオーラってかなり心に来るんだよね。もういい加減に嫌になって口を開こうとした時に隆也と智也が大講義室に入って来て、女の子に囲まれてる僕の傍に来る。

女の子って恐ろしく変わり身が早い事にビックリする。だってさっきまでの怖い顔を笑顔に変え、隆也や智也の目の中に入ろうと声色まで甘えるように可愛く話し出す。

「樹ちゃん女の子に囲まれちゃってるね。みんな樹ちゃんに仲良くしてくれてるんだ。樹ちゃん大人しいからね。苛めちゃダメだよ」

「ひど~~い。私たちいじめたりなんかしないわよ。野田君大人しそうだから、隆也と智也の傍にいると大変でしょって話きいてたのに」

「そうそう。隆也と智也の付き合い方を教えてあげてたのよ」

あの言われ方だと二人と付き合うなって事なんだろうなあ。

「ま、俺達、樹ちゃんの事をすごく気に入ってるからね。仲良くしてくれてるんならいいんだ。あ、じゃあお願いしておこうかな。何かね、樹ちゃん、俺たちに取り入ってるとか言う人がいるらしいんだよ」

女の子たちの表情がバツの悪そうな顔になりお互いを見合っている。

「あ、樹ちゃんが言ったんじゃなくてそんな事を言っている人がいるって友達が教えてくれたんだけど、君たちそんな人が樹ちゃんに近づいて来たら樹ちゃんを守ってくれるかなあ。俺たちが傍に居ない時に言ってるらしいからさ。頼むね」

「も、もちろんよ。野田君は隆也と智也の友達だものね。わかったわ。じゃ、私たち次の講義の教室に行かなくちゃ。またね」

「またね」

智也はひらひらと手をふっているのに、その女の子たちは振り返りもせずに足早に廊下を歩いて行ってしまった。

「自分たちが言ってたくせに良く言うよね。ほんっと集団の女の子の心理は怖いわ」

「お前女に言われっぱなしかよ。自分の事は自分で何とかしろよ。智也はこいつに甘すぎだ」

「ごめん…」

「隆也そんないい方ないだろ。樹ちゃんは優しいから隆也みたいに冷たく出来ないの。隆也と樹ちゃんを足して2で割ればちょうどいいんじゃない?」

「バカじゃないのか智也」

「あのね、仮にも友達が俺たちの事でいわれのない事を言われてるわけ、何とかしないとダメでしょうが」

「ポチはポチで友達ではない。お前にはどうだかわからないけどな」

「隆也、そのひねくれた考え方どうにかしないと樹ちゃん誤解するよ。樹ちゃん、あんな事言ってるけど、隆也は樹ちゃんの事、ちゃんと友達だと思ってるからね」

「ポチだポチ」

智也はそう言ってくれるけど、隆也が僕を友達だと思ってくれてるかどうかはわからない。それでも話すと気はちゃんと僕を見て話してくれているから知り合いよりは近しい間柄なんだと思う。それでいいと思ってるから隆也が僕をどう思ってるかなんて特別言葉にされなくてもかまわない。

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