スポンサー広告

スポンサーサイト

 ←さよならが言えなくて。18 →更新大幅に遅れます(@Д@; アセアセ・・・
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
もくじ  3kaku_s_L.png ご挨拶
もくじ  3kaku_s_L.png 貴方の腕の中で
総もくじ  3kaku_s_L.png キミと空とネコと
もくじ  3kaku_s_L.png S.S
もくじ  3kaku_s_L.png イラスト
もくじ  3kaku_s_L.png 頂きもの☆
もくじ  3kaku_s_L.png 雑記
総もくじ  3kaku_s_L.png 新撰組物語
  • [さよならが言えなくて。18]へ
  • [更新大幅に遅れます(@Д@; アセアセ・・・ ]へ
  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit

さよならが言えなくて。

さよならが言えなくて。19

 ←さよならが言えなくて。18 →更新大幅に遅れます(@Д@; アセアセ・・・

どうして智也が隆也が食べた事を知ってるんだろう?僕は話してない。隆也が智也に言ったのかな。僕の事を二人が話す事なんて思ってもみなかったから、なんか意外だ。智也から話すのならわかるけど、周りに興味のない隆也だから僕の家で肉じゃがを食べた事を話すなんて思いもしなかった。

食事に誘った時に家に誘いに乗らなかったくせにと智也は思わなかったのかな?すごくニコニコしてるけど…。

「肉じゃがってさ、隆也の中では特別な料理なんだよ。だからすごく味付けに厳しいの。一時、似ている味を探して、どこででも肉じゃがを食べてたんだけど、探してる味は結局見つからなくて肉じゃがを食べる事はなくなってたんだ」

「そうなんだ。でも隆也おかわりしたんだ」

「俺、樹ちゃんの肉じゃが食べた時にもしかしたらって思ったんだ。樹ちゃんの味なら隆也も気に入るかもなって。その通りだったんだ」

一口食べて上手いといって黙々と食べていた隆也を思い出す。探していた味に少しでも似ていたのなら嬉しいと思う。

「隆也が初めて本気で好きになった女の子の得意料理が肉じゃがでさ、その子フランスに留学しちゃって自然消滅しちゃったんだよな。あんとき隆也すごく落ちこんじゃって…。あの子だけだったんじゃないかな。隆也が好きになった子って。その子以外は誰でもいいみたいになっちゃったんだよね。まあ、そんだけその子の事が好きだったって事なんだろうけど…。樹ちゃんの肉じゃがおかわりしたって事はその彼女の味に似てたのかな?あ、隆也にはこんな話した事は内緒ね。」

「言わない…」

「樹ちゃん、今の隆也しか知らないから、すごく気まぐれで自分勝手な奴だと思ってるかもしれないけど、そうじゃない一面も持ってるって知っておいて欲しかったんだ」

「うん…」

ズキズキと胸が痛む。隆也に本気で好きな子がいた。その子以外なら誰でもいいって事は今もその子を忘れられないって事だ。隆也に好きな子がいる…。

「樹ちゃんどうしたの?少し顔色悪いみたいだけど?」

「何でもない。何か頭痛くなりそうな感じがして…」

「風邪でも引きかけてるのかな?早く家に帰った方がいいね。送るよ」

「そんなに痛いわけじゃないから大丈夫だよ。智也この後講義出るんでしょ。僕は出なくても大丈夫だから家に帰る」

「ほんとに一人で大丈夫?」

「家に帰って薬飲むよ。ほんとに大丈夫だから」

「そう?じゃあ家に着いたらメールして」

「わかった」

智也は敏いからすぐに僕がおかしい事に気が付く。僕自身が何でこうなってるのかわからないのに説明も出来ないし、何より一人になりたかった。一人になって頭の中を整理したかった。

智也と別れて家に着くまで頭の中でグルグルと『隆也に本気で好きな人がいる』という言葉が回っていて、ぼうっとして何度も人にぶつかってしまった。

家に着いて自分の部屋のベッドにドサッと身を投げ出す。帰って来るだけで酷く疲れている。つい最近この部屋に隆也が来た時は何だか隆也を近くに感じたけど、今は遠いような気がする。

隆也は誰にも関心がなくて、関係を持つのは誰でも良くって…。でもそれは本当に好きな人以外は誰でも良かったんだ。今でも肉じゃがを作ってくれた彼女を好き…なんだろうと思う。

でもそれはそれで僕には関係ない事のはず。隆也が誰を好きになろうと隆也の勝手だ。今好きでもない相手と簡単に付き合っている隆也にも好きな人がいたのなら、いつかは又本気で好きになる相手が見つかるかもしれない。それは隆也にとっても良い事だし、僕もそれを望んでいるはず。なのに、どうして胸が痛むんだろう。わからない。考えてもわからない。

メールの着信音が鳴る。


『樹ちゃんちゃんと家に帰れた?薬飲んで寝ないとダメだよ』


智也にメールするの忘れてる。


『ごめん。ちゃんと家に着いたよ。薬飲んで寝ます。また明日』


ふぅーと小さく息を漏らして電源を落とす。

隆也を本気にさせた人ってどんな人なんだろう。

自分の気持ちは考えてもわからなくて思考は隆也の好きだった人の事に切り替わる。

もしかしたらその人と付き合付てた時は今の隆也とは違ったのかもしれない。その頃はまわりに関心を持っていたのかも…。もしかしたら智也はその人を知ってるのかな?会った事があるのかな?聞いたら教えてくれるだろうか?でも聞いてどうする?もし自分が隆也なら、自分の居ないところでこんな話をされたくないだろう。

どうして僕はこんなに隆也の事を知りたいんだ?

結局同じところをグルグル回っているだけで、考えてるうちに本当に頭痛が酷くなる。部屋着に着替えるのも億劫でそのまま横になっていたらいつの間にか眠ってしまっていた。



*  *  *


「ほんとに何してるかな?熱出すなんて。大学、友達も出来て調子よさそうだと思ったのに頑張りすぎた?とにかく汗かいてるでしょ、パジャマに着替えて。ちゃんと汗拭ってからパジャマ着なさいよ。一人で出来る?」

「出来るよ。熱っていっても38度も出てないし」

「樹は油断したらあっという間に熱が上がるんだからっ。ここにお湯とタオル置いとくから、ちゃんと拭いて。わかった?」

「わかりました」

考えすぎたせいなのか起こされた時に熱が出ていた。自分ではぼーっとしているのは寝起きのせいだと思ったたけど、熱のせいだったらしい。顔が赤い、熱を測れと有紀に言われて熱がある事がわかって今に至る。

はぁーとため息をついて熱いお湯にタオルをくぐらせて身体を拭き、乾いたタオルで水気をとってパジャマに着替えてまた布団に潜り込んだ。起きて下に行く元気がない。

人間考えすぎるとロクな事がない。出もしない答えを無理やりに探そうとするからこんな事になるんだ。

洗面器とタオルを取りに来た有紀に礼を言うと「今日は夕飯は私が作るから寝てなさい」と言われた。

考えすぎて熱を出してしまう僕に比べると有紀の方がしっかりしている。僕のこのわからない気持ちも有紀ならわかるのだろうか?

希薄な友人関係しか築いてこなかった僕にはわからなくても、普通に友人関係を構築している有紀ならわかるのではないか?なら、敦兄にもわかる?でもこの話をしようと思ったら、今の隆也の事を話さなければならない。簡単に付き合う相手を変えていく隆也を敦兄も有紀も智也のように気に行ってくれるだろうか?きっとそんな人とはもう付き合うなって言われるだろうなあ。

誰に相談すればいい?と言っても僕の親しい人は敦兄と有紀の他は智也しかいない。

智也に相談すれば答えは出てくるんだろうか?


ランキングに参加しています。ポチッと押してくだされば嬉しいです。拍手とポチをいつもありがとうございます・:*(〃・ェ・〃人)*:・ 感謝です(ஐ╹◡╹)ノ

人気ブログランキングへ

にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
にほんブログ村

関連記事
スポンサーサイト


もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
もくじ  3kaku_s_L.png ご挨拶
もくじ  3kaku_s_L.png 貴方の腕の中で
総もくじ  3kaku_s_L.png キミと空とネコと
もくじ  3kaku_s_L.png S.S
もくじ  3kaku_s_L.png イラスト
もくじ  3kaku_s_L.png 頂きもの☆
もくじ  3kaku_s_L.png 雑記
総もくじ  3kaku_s_L.png 新撰組物語
  • [さよならが言えなくて。18]へ
  • [更新大幅に遅れます(@Д@; アセアセ・・・ ]へ

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • [さよならが言えなくて。18]へ
  • [更新大幅に遅れます(@Д@; アセアセ・・・ ]へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。