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さよならが言えなくて。

さよならが言えなくて。20

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鬱々と答えも出せずに毎日を過ごしている僕に、何か悩みがある事を察知した敦兄や有紀が何かと僕に話しかけてくる。

心配してくれるのはありがたいと思う反面、少しほっておいて欲しいとも思ってしまい「何もない」といつもになく冷たい態度になってしまい、言ってしまってから後悔する。

大学で一人で図書館で本を読んでいる時が楽なのは逃避してるからだってわかってるけど、逃げてしまう弱い僕だ。

隆也からのメールはこのところなく、今付き合っている彼女と過ごすのに忙しいのか、僕を使う事に飽きたのかはわからない。隆也は大学を休みがちで、僕と同じ講義も休んでいて、何週間も会っていない。単位数は大丈夫なんだろうかと智也に聞いたら、代返屋に頼んでいるから心配ないんだろうって言われた。

智也は隆也以外にもたくさんの友達がいるから、一人になる事はないみたいだけど、僕はますます一人でいる事が増えて、ほんとに隆也と智也以外に親しい友人は居ない事にどんだけ寂しい人間なのかと思う毎日だ。まあ、隆也と智也と仲良くなるまではそれが普通だったんだけど、仲の良い友達が出来たからこそそう思うんだろうと思うのだけれど…。

「樹ちゃん何か悩みでもあるの?最近沈んだ顔してるよね」

今日の講義も智也は来てたけど、隆也は来なかった。智也だけなのを見て少し気落ちした顔をしていたのかもしれない。お茶しようとこの間のケーキ屋に誘ってくれた智也が心配して声をかけてくれる。

「うん。悩んでるというのか…。隆也の事なんだけど、最近大学で見かけないから…。メールもぱったり来なくなったし…」

「心配?」

「心配と言うか。何か…心配とかじゃないんだけど…。どう言っていいのか自分でもわからなくて…。敦兄や有紀も僕が変なのに気が付いていて、気にしてくれてるんだけど二人には言えないっていうか…」

自分でも何言ってるのか支離滅裂だと思うんだけど、智也は静かに聞いてくれている。

「俺にも言えないかな?俺で良かったら話を聞くよ。助言出来るかどうかはわからないけど、話せば気持ちが楽になるかもしれないし」

「でも、きっとうまく話せないと思う。それでも聞いてくれるかな?」

「もちろん。でもここじゃ話しにくいよね。俺のマンションに行こうか」

「智也の家に?いいの?」

「今日はバイトもないし、予定もないからいいよ。じゃ行こうか」

早い方がいいとばかりに言われて慌てて残っていたケーキと紅茶を流し込み席を立った。

大学から歩いて10分程の智也の家はとてもおしゃれなマンションで、オートロックのドアをくぐるとすぐの所にいた管理人さんが「おかえりなさい」と声をかけてくれる。

観葉植物の置かれたロビーを通りエレベーターに乗ると12階まで静かに上昇を始める。

「何かすごくおしゃれなマンションだね。家賃すごく高そう…」

「ここ父親の持ち物だから家賃なし」

「へえ。智也ってもしかしてお金持ち?」

「お金持ちかどうかわからないけど、まあこんなマンションあるんだからそうなのかな?」

「なのにバイトしてるの?レストランだったよね?」

「親の金に甘えるのも男としてどうかと思うんだよね。自分の稼いだお金で生活したいじゃん」

「そうなんだ。智也って男だね。普通は親に甘えちゃいそうなもんなのに」

「家賃いらないからね。そんなに使わないよ。夕食も店のまかないあるし。でも隆也も同じだよ。あいつの家こそ金持ちだよ。父親がどっかの会社の専務かなんかの役職だったはず。母親もいいとこのお嬢さんだとか言ってたな」

突然隆也の名前が出て来て胸がドキリとした。とっさに声が出なくて黙ってしまったけど、ちょうど12階についてドアが開いたので僕の様子を訝しむことなく智也はエレベーターを降りて行く。

智也の家の中は明るいオフホワイトの室内に温かみを感じさせる木彫の家具がセンス良く並べられていた。

広いリビングダイニングともう一部屋ある1LDKの間取りは優しく光を取り込み、角部屋だからか静かで心地よい空間だった。まるで智也みたいな部屋だなと思った。

「適当にその辺に座ってて。飲み物コーヒーでいい?」

「うん」

出来たコーヒーをローテーブルに置くと智也は僕の前に座った。

「で、樹ちゃんは何を悩んでるわけ?」

担当直入に言われてうっと言葉につまる。

「ゆっくりでいいからさ」

優しい智也の言葉に持っていたマグカップをテーブルに置いて大きく息を吐いた。

「さっきも言ったけど自分でもわからないんだ…」

そう前置きをして、今悩んでいる事をつっかえたり、黙り込んだりしながら智也に話す。智也は相槌をうちながら口を挟むことなくわかりにくいだろう僕の話を聞いてくれた。隆也と出会った時に思った事から始まり、口を利くようになってからの事、メールを交換してから、隆也の頼まれごとをするようになってからの事、周りの反応、家族の反応。隆也に対しての気持ち…。正直に話した。智也も友達なのに隆也は何か違うんだという事も…。

時間がかかったけど、自分の中に溜め込んでいたものをすべて話した僕は少しスッキリしていた。智也に話した事で気持ちの整理も出来たように思う。

なんやかんやといいながら、結局は隆也の事は嫌いじゃない。傍にいれたらいいと思う。友達なのに智也とは違う気持ちを持っている事はどうしてだか解決はしてないけど…。

「智也聞いてくれてありがとう。何か少しスッキリした。僕は隆也の事、嫌いじゃない。隆也が僕の事をどんな風に思っているのかわからないけど、嫌われてないんならいいなと思う」

「隆也は樹ちゃんの事を気に入ってるって言わなかった?嫌われてなんかないよ。そこは安心してもいいと思う。俺と隆也と同じ友達で有りながら何か違うって言うのは癪だけどね」

「癪?どうして?」

「隆也が樹ちゃんの中で特別だって事だから。俺も樹ちゃんの事気に入ってるんだけどな。ま、俺は友情に熱い人間だから隆也に譲るとしましょうか。樹ちゃん絶対に苦労すると思うよ。あいつ自覚ないから。俺はいつでも樹ちゃんの味方だから、困った事があったら相談して。少なくとも隆也の友達の中で俺ほど長く付き合ってる人いないから、俺が一番隆也の事を知ってると思う」

「ありがとう。うまく隆也と友達でいられるように頑張るよ」

「友達…ね…」

意味深に目を細めて言う智也に首を傾げると「可愛い」と抱きしめられた。

「ちょ、ちょっと智也…。ビックリするような事しないでくれる?」

もしかして友達ってこんな風にスキンシップも多いものなのかな?こんな風に他人と触れ合う事のない僕は戸惑うばかりだ。

「ごめんごめん。あんまり樹ちゃんが可愛い仕草するもんだから愛しくてさ」

「ううん。僕、こんな風にスキンシップした事ないから…。あの…普通、友達ってこんな風にスキンシップするもんなのかな?」

「ふふっ。まあ有りなんじゃない?でも親しくもない友人はしないかな」

「そうなんだ」

「そう。だから隆也と俺以外にされたら「止めて下さい」ってちゃんと言わないとダメだよ」

間違っても二人以外にされる事はないと思う。隆也もしないんじゃないだろうか。

「そんな事する人いないよ。隆也だってしないと思う」

「その辺の危機意識は樹ちゃんないよね。心配なんだよなあ。ねえ樹ちゃん、今日泊まらない?もっと話したい」

友達の家に泊まるなんて初めての事に誘ってもらえて嬉しくて笑顔になる。

「いいの?僕友達の家に泊まるの初めてだ」

「そうなんだ。初めてか…。樹ちゃんの初めてをもらっちゃったな。じゃ家に泊まるって連絡して。それから買い物に行こう」

「うん‼」

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