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さよならが言えなくて。

さよならが言えなくて。25

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スマホをいじっている隆也の前にホカホカと湯気を上げる親子丼と味噌汁を置く。昨日の残りの肉じゃがも温めて小鉢に入れて出す。

この前も肉じゃがだったからどうかとも思ったけど、食べなかったら食べなかったでいいかと出す事にした。

僕は自分用に智也が作ってくれたクロワッサンサンドとカフェオレを並べる。

テーブルの上に和食と洋食…。何だか違和感がある。まるで隆也と僕みたいだと思ってしまった。

並べるまでは何とも思っていなかったのに、並べて見て何だか変だと気が付いた。やっぱり僕も同じものにすれば良かった。なぜか少し胸が痛い。バカだなと思うけど…。

「何黙ってんの?食っていいの?食べるぞ」

隆也はなんとも思うわないのかな?

「何?」

「え。ほら和食と洋食と並んでて何だか合わないなって思って…。」

「別にいいんじゃないの?和食と洋食が並んでても。合わなくてもかまわないんじゃないの?俺は別に変だとは思わないけど?そんな下らない事考えてないで食えば?時間なくなるぜ」

隆也は変だと思わないんだ。僕が意識し過ぎ?隆也と自分に置き換えちゃったから?でもそうだよね。別に違うものが同じテーブルに並んでたって気にしなければいいんだ。僕の考えすぎだな。

隆也の言った事を反復して少し笑う。

だって、まるで隆也と僕が一緒にいても違和感なんて感じないって言われたみたいで少し嬉しかったんだ。

「何笑ってんだよ。ま、いいけど…。この親子丼うまいわ。俺、ポチの作るもの好きみたいだな。この肉じゃがも食っていいのか?」

「もちろん。昨夜の残り物だけど、良かったら食べて。この前も肉じゃがだったから重なって悪いけど…」

「どうして?別に構わない。食べたのちょっと前だし、この前のもうまかったから」

そう言ったきり、後は静かに黙々と食べている。

この前も思ったけど、隆也はとても食べ方が綺麗だ。

お箸の使い方もそうなんだけど、背筋を伸ばして食べている姿がいい。きっとご両親がそう言う風に躾けたんだろうな。

そんな事を考えているうちに隆也は全部食べてしまった。どれだけ隆也を見てるんだよ僕…。

「お前食べるの遅すぎだろう。と言うか俺の食べてるのをじっと見てるから食べるのが遅くなるんだ。ただでさえトロイんだから、サクサク食べろ」

「うん。ごめん。何か隆也が食べてるの見てたらお腹いっぱいになっちゃった」

「見てるだけで腹が膨れるわけないだろ。ちゃんと食え」

「でも本当にいっぱいなんだよ。隆也一つ食べない?せっかく智也が作ってくれたのに残すの嫌なんだ」

「わかった、一つもらう。ポチが食べたい方の残りくれ」

僕はどっちでもいいんだけど…と迷ってると野菜とハムの方を隆也に手渡された。隆也は玉子の方を食べている。

「あ、もしかしてこっち食いたかった?生野菜あんま好きじゃないんだよ。好きな方選べとか言ったのに悪いな。でも意外だな。智也の作るものそこそこうまい」

「レストランでバイトしてるうちに覚えたって言ってた。たまに自分でも作ってるんだって。洋食しか作れないけどって笑ってた」

「えらく智也と仲良くなったんだな」

あれ?何か怒ってる?

「そうかな?僕が一人でいる事が多いから気にかけてくれてるんだよ。智也は優しいから」

「こきつかってばかりで優しくない俺とは違ってな」

あれ?ますます機嫌悪い?何で?

「そんな事ないよ。隆也も優しい。こきつかってなんかないよ。僕が好きでやってるんだ。そうやって僕と繋がりを持っててくれる。どうでも良かったら僕に言って来ないでしょう。隆也も僕の事を気にかけてくれる。優しいよ」

「……お前お人よしでバカだな」

そう言った隆也の顔は無表情に見えるけど少し笑ってるような気がした。それだけでちょっと得した気分で嬉しくなる。

「コーヒーでも飲む?」

「ああ。もらう」

食べ終わった食器を片付けて、ソファーに座りなおした隆也にコーヒーを渡す。

その後会話らしい会話はなかったけど気まずい雰囲気と言うのではなく、むしろ穏やかに流れる空気が心地よかった。その時間を僕は楽しんでいた。

「隆也?」

あまりに静かすぎて隆也を振り返ると、隆也はソファーに持たれて静かな寝息をたてていた。静かすぎて眠ってしまったらしい。ご飯を食べてお腹いっぱいになったせいもあるだろう。

「もしかして昨夜あんまり寝てないのかな?」

僕は隆也がどんな生活をしているのか知らない。と言うよりも僕は隆也の事をあまり知らない。

何が好きで何が嫌いか。好きな音楽は何か。何に興味を持っているのか。兄弟はいるのか。誕生日だって知らないし、血液型も知らない。知っているのはアドレスと教えてくれた隆也の隠れ家のようなお店。肉じゃがは好きだけど、味にこだわりがあるところ。そんな事ぐらいだ。

隆也の寝顔を見ながらぼんやりとそんな事を思った。

少し眉間にしわがよってる。寝てる体勢が苦しいのかな?

寝やすいように横にしてあげようと思った僕は隆也の両足をソファーに上げて上体をソファーに寝かせようとしたんだけど、隆也に抱きしめられてバランスを崩して隆也の胸に抱かれたまま二人でソファーに崩れ落ちてしまう。

トクントクンと規則正しく打つ隆也の心臓の音。少し高い体温。強く抱きしめる腕。ほのかに香るスパイシーなフレグランスの香り。何だろう。心臓がドキドキと音をたて、顔が赤くなる。身動きが出来ないほどの強い腕に頭がクラクラする。

もしかして起きているのかと隆也の顔を見てますますクラクラしてきた。

眉間のしわは取れて、端正な隆也の顔が間近にあったから。

切れ長の目に鼻梁の通った鼻。薄く少し大きめの口。さらさらと流れる茶色い髪の毛。そのすべてがバランスよく配置されていて寝ていても綺麗だと思う。

「こんなに近くで隆也の顔を見るの初めてだな」

いつもならこんなにじっと隆也の顔を見る事なんて出来ない。少し目が合うだけでも強い隆也のまなざしに自然と目をそらしてしまうんだ。何に対しても自信のない僕は自信に満ち溢れた隆也の瞳が眩し過ぎて見れないんだ。

どれくらい隆也を見ていたのか。あまりに隆也を見ていたからか隆也の目が薄く開く。少し茶色がかった瞳に僕の顔が映し出される。

隆也はぼんやりと僕を見てふっと優しく笑って顔を近づけてきた。

始めて見た隆也の優しい笑顔に固まってしまった僕の唇に柔らかい物が触れ、そこから温かい温度が広がる。時間にしたら1秒か2秒の出来事。

「これってキス?隆也、僕にキスした?」

゚*。,。*゚*。,。*゚*。,。*゚*。,。*゚*。,。*゚*。,。*゚*。,。*゚゚*。,。*゚*。,。*゚*。,。*゚*。,。*゚
読んで下さいましてありがとうございます。
昨日は更新出来なくてごめんなさい。今日も時間が大幅に遅れてしまいました。もし待っていてくださった方がいらしたら申し訳ないです。

体調がスッキリしません。毎日のリハビリに変えてるのですが、どうもよくなりません。なるべく毎日ちゃんと更新したいと思ってはいるのですが、思うようにならず…。

出来るだけ毎日更新しようと思いますが、これからも今日みたいな事があるかもしれません。不定期気味になるかもしれませんが、お許し下さいませ。気長にお付き合い下さればありがたいです。わがままを言って申し訳ないですがよろしくお願いします。

†Rin†


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