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さよならが言えなくて。

さよならが言えなくて。33

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全ての講義を終えて、隆也の家に行く前にスーパーに寄った。

今日は茶碗蒸しが食べたいって言ってたから、その材料と、茶碗蒸しの器も買わなくちゃいけない。

茶碗蒸しの他は山菜の炊き込みご飯と、赤魚の西京焼き、たことワカメの酢の物、水菜と豆腐のサラダに決めた。家で作る夕食もいつもバランスの良いものをと考えるけど、いつも以上に張り切ってメニューを考えた。すごくワクワクして浮かぶメニューから厳選して決めたメニューだ。その他にも作る時間があれば千切り大根とひじきを炊いておこうとその材料も買う。買い物代にと昨日隆也から手渡されたのは10万円。

こんなに要らないと言ったけど、何にいるかわからないからと渡された。いくら買い物代をもらってるとはいえ、無駄遣いをするつもりは全くなく、出来るだけ安く上げるつもりでいる。10万円もあれば2か月はゆうに持つだろう。

買い込み過ぎて少々重くなった荷物を持ち、隆也に行く事をメールすると、隆也から「家にいる」との返信。いないかと思ってたからちょっと嬉しい。

マンションのエントランスで合鍵を出すのに荷物を置こうとしたら入口が開く。そこには隆也が立っていた。

「すごい荷物だな。そんなにあるならメールする時に言えば良かっただろ」

「重いけど持てたから」

「一つ持つ。よこせ」

無表情であるいは少し怒ってるのかもしれない。そんな顔で僕の持っていた一番重そうな荷物を持つとスアスタと先に進む。

メールを見て迎えに来てくれたのかな?

「わざわざ迎えに来てくれたの?」

「新聞を取りに降りてきたついでだ」

嘘だ。頼めばコンシュルジュがドアまで運んでくれるって昨日言ってた。迎えに来てくれた優しさにちょっと笑みがこぼれる。しつこく言うと機嫌が悪くなるから深く聞かないけどね。

部屋に入ると買って来たものを振りわけ、下ごしらえを少ししてから、洗濯と掃除にかかる。昨日干していた選択物もといれなくちゃ。

「ポチ、少し休憩しながらしたらどうだ」

「ごめん。うるさかった?あ、隆也何か飲みたい?何入れようか?」

「休めって言ってるんだ。そんなに急いで何もかもしなくてもいい。見ててこっちがせわしなくなる」

「でも仕事だし、ちゃんとお給料もらう分働かないと」

「休むのも仕事のうちだと思え。俺が休めと言う時は休め。せわしない奴だ本当に。コーヒー淹れてくれ。もちろんポチの分もだ。淹れたらここに座って一緒に飲め。冷蔵庫にケーキがあるから食べてもいいぞ」

「ケーキ?隆也が買って来たの?」

「もらった」

そう言ってフイッと顔をそらす。?と思いながらもコーヒーを二つ入れ、冷蔵庫の中を覗くと大きなケーキの入ってる白い箱が目に飛び込んできた。

もらったって…。これ隆也一人に?でも隆也って甘い物好きだったかな?

「隆也って甘い物好きなの?」

「好きではないな。一つくらいなら食べれるがそれ以上は無理だ。」

甘い物が好きじゃない隆也にこんなにケーキを渡す相手っているかな?もしかして買って来てくれた?まさかね。

コーヒーを持って行った後でお皿とフォーク、ケーキの箱を持って行く。

隆也の家は調味料とか調理器具はないのに食器とかスプーンフォークは揃ってる。母親や父親がもらったものを置くっt来るからだって言ってた。さすがに茶碗蒸しの食器はなかったけどね。

ケーキの箱を開けると、中にはぎっしりとケーキが入っている。

「隆也はどれを食べるの?」

「甘くない奴」

甘くないもの…。フルーツのゼリーを隆也のお皿の上に置く。

「ポチは好きなだけ食べていいぞ。俺は食べないから」

「ご飯前だから一つだけにしておくよ」

シュークリームがあったのでそれを取ろうと手を伸ばす。

「シュークリームなんてどこででも食べれるだろ。このいろんな果物の載ったタルトがオススメだと言っていたからそれにしろ」

「誰が言ってたの?」

「そこのパティシエだ」

「買って来てくれたんだね」

「俺が食べたかったからでポチの為じゃないぞ」

言ってからムスッと口を歪めた。やっぱりもらったんじゃなくて買って来てくれたんだ。オススメのケーキまで聞いてくれたみたい。自分の為って甘い物あまり食べないのにこんなに買わないよね。初めてのバイトの日だから買ってくれたのかな?

隆也がオススメしてくれた果物のタルトを自分の皿に入れて「いただきます」と小さく言ってから一口食べる。

「うわー。隆也、すごくおいしいよ。果物の下にカスタードクリームが隠れててタルトと絶妙っ。果物も新鮮でフルーティだし、甘くておいしい」

「そうか。良かったな」

これ絶対に有紀が好きだ。どこのケーキだろ?

「これどこのケーキ屋さん?」

「ここから車で20分くらいの所にある」

「車で20分か。買いに行けないなあ」

「何だ。買いに行きたいのか?」

「うん。有紀が好きなケーキだと思うんだ。有紀にも食べさせてあげたいなあと思って」

「有紀?ああ、あの生意気なポチの妹か」

「生意気って…。人の妹の事そんな風に言わないでくれる?有紀は着は強いかもしれないけど優しい子だよ。いつも僕の事を心配してくれてるんだ」

「ふーん。ま、どうでもいいけど。俺には生意気な女としか思えないな。ガキだし。俺はガキは嫌いだから」

「隆也…。」

「まだ同じケーキが残ってるだろう。残りのケーキは持って帰ればいい。家に置いててもオレは食わないからな」

「いいの?」

「ああ。冷蔵庫の中にあったら邪魔だろう。持って帰れ」

「ありがとう。じゃ遠慮なくもらうね。有紀が喜ぶよ。ちゃんと隆也からもらったって言っておくね」

「そんな事言わなくてもいい」

ムスッとしながらコーヒーを飲む隆也にもう一度ありがとうを言ってケーキを口に運ぶ。本当にこのケーキ美味しい。

ニコニコと笑いながら食べる僕をじっと見ていた隆也が、僕が口に運ぼうとしたケーキを僕の手を掴んで自分の方へ引き寄せパクリと自分の口の中に入れる。

「……っ‼」

「あっまっ。よくこんなのが食えるな」

「ぼ、僕の食べかけ食べた」

「それが何だよ。ポチがあんまりうまそうに食うから食べて見たくなったんだ。何赤くなってんだ?」

「人の食べかけを食べるなんて。ビックリして顔が赤くなったの‼」

「変な奴だな。それくらい何ともないだろ。女じゃあるまいし」

「そうだけど…。」

僕は残りのケーキを口に頬張りコーヒーで流し込むと赤い顔を見られたくなくて、食器をキッチンに運ぶ。

「僕、料理作るから。隆也はどうするの?」

「ああ。部屋で課題やってくる。出来たら呼んでくれ」

「わかった」

もう隆也ったら。いきなりあんな事しないで欲しい。隆也には何ともない事でも、僕には初めての事なんだから驚くにきまってるじゃないか。僕は隆也の事が好きだから、余計に心臓がバクバクしちゃうんだよ。まるで恋人同士がするみたいだって思っちゃってますます顔が赤くなったなんて絶対に言えない。

思い出しては顔が赤くなるから、考えないように料理に集中して作った。気が付くと考えてたメニュー以上のものを作ってしまって、隆也に驚かれたのは言うまでもない。

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