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さよならが言えなくて。

さよならが言えなくて。39

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隆也を思いながら自慰をしてしまってから、少しの間隆也の家に行くと、気まずいような気持ちになったりもいたけど、隆也が変わりなく僕に接しているので、ぎこちなくしている方が怪しまれると思い、平静を保つようにしているうちになんとか落ち着いて仕事が出来るようになった。

もちろんあれ以来、間違っても隆也を思っての自慰はしていない。

表面上は平穏にバイトとしてのハウスキーパーの仕事をこなしている。智也が遊びに来る事も増え、3人で夕食を取る事も多くなった。

相変わらずそんな日は智也は隆也の家に泊まっているけど、僕は必ず家に帰る。何度か智也に一緒に泊まろうとさそわれたけれど、隆也から言われたわけではないし、同じ空間で寝るなんてそんな心臓に悪い事は無理だと思って頑なに拒否し続けている。有紀に言うのも億劫だ。反対されるに決まってるし、有紀を納得できるほど上手く話せるとも思えないし。

この1ヶ月ほどで隆也の好き嫌いもわかって来た。しめじは大丈夫なのにシイタケは食べれないとか。バナナは匂いが嫌いだとか、大きな魚は大丈夫なのに。シラスとかちりめんじゃこは嫌いだとか…。何でも食べれそうなのに、食べれないものがあるなんて不思議な感じだ。

隆也が食べれないといったわけじゃない。出しても一口も手を付けない。それが何度か続いて、嫌いなんだなと次からは出さないようにしている。相変わらず1品リクエストは続き、繰り返し言われるメニューもあれば、作った事のないメニューを言う事もある。その中でも『肉じゃが』は何度も繰り返されるメニューで、2日続いても良いからたくさん作れと言われた事もある。ただ、僕が同じメニューを出すのが嫌で肉じゃがコロッケにしたり、牛肉じゃなくて豚肉を足したりして出している。それに関して隆也からクレームが来る事はないので、好きなようにしている。

このバイトを続ける中で変わってきた事と言えば、時折、隆也と視線が合うようになった事だ。前は僕が何をしていようが隆也は部屋にこもったり、TV を見たり本を読んだりして好きなようにしていたから視線が合う事なんてなかったのに、この頃よく目が合う。

目が合ってもすぐに隆也は視線を外すから何も言ってないけど、僕に何か言いたい事でもあるんだろうか?そうは思っても聞けずにいたのだけど…。

まただ。隆也と視線が合って目をそらされた。

僕は洗濯物を畳んでいるとふと視線を感じて顔を上げたら隆也が僕を見ていた。目が合うと視線をそらして手元の本へと目を向ける。

「あの隆也、もしかして僕に何か言いたい事ある?仕事の事?隆也が気に入らない事があったら教えて欲しいんだけど」

「いや。別にない。ポチは十分に働いてくれている。まあポチが来るようになってから智也が止まりに来る回数が増えたし、部屋が生活臭くなったような気がしないでもないが」

確かに家で料理をするようになった事もあって料理の匂いでも壁に浸みこんでいるのだろうか?洗濯もクリーニングじゃなく洗濯機で洗ってるし、布団は干す様にしているから陽向の匂いがするかもしれない。カーテンもこまめに洗ってるし…。でも僕はまだ生活臭なんて感じられないんだけど、隆也には感じられるというのだろうか。それが嫌?

「ごめん。僕はあんまり生活臭とか感じてないんだけど、今までの生活とかわっちゃったから?ごめん。隆也が何も言わないのを良い事に僕は隆也に聞きもしないで好きにしてた」

「別に責めてるわけじゃない。このままでもいい」

「じゃ他に何か言いたい事がある?自意識過剰と思わないで聞いて欲しいんだけど、この頃良く目が合うから何か僕に言いたい事があるのかなって思ったんだ」

「ポチは女と付き合った事はあるのか?」

いったい何を言い出すのか。隆也の突拍子もない質問にすぐに答えられなかった。

隆也が初めて好きになった人なんだし、好きな女の子なんていなかった。淡くこんな女の子ならいいなって思った子はいたけど、だからって付き合いたいとは思わなかった。

「僕は隆也と違って女の子に好かれるような顔じゃないし、こんな性格の男なんて嫌がられるに決まってる。付き合いたいと思うような女の子はいなかったし、言われた事もないよ。そんな事聞いてどうするの?」

「ポチは可愛いし、そこいらの女より綺麗だと思うぞ。ただしちゃんと見た目を良くしたらな。俯きがちな顔とか、ダメな男だと自分を卑下するところを無くして、少しおしゃれでもしてみたら変わると思うぞ」

「いいんだ。そんな事言ってくれなくても自分の事はわかってる。女の子たちだって隆也や智也みたいな男の人の方が好きなんだよ。僕は今は付き合いたいとも思わないし、今のままでいいよ」

「ポチは女に免疫がないという事だな。慣れればどうって事ないぞ。俺が女を紹介してやろうか?」

「いいって。紹介なんて要らない」

「18にもなってロクに女との付き合い方も知らないとか、童貞だとか男として損してるぞ。お前は性格もいいし、見た目さえちゃんとしたらイケるんだから付き合って見ろって。まあでもいきなり二人とかはキツイか。ポチにも女の好みもあるだろうしな。よし俺がポチの為に合コンを開いてやる。俺とポチだけじゃ女もそんなに呼べないから智也も誘うか。あと何人か男も集めて…。ポチのコーディネートは俺が見立ててやる。任せておけ」

「隆也、僕の為にって考えてくれるのは嬉しいけど、その気持ちだけもらっておくよ。合コンなんかしなくてもいい」

合コンなんてしたら隆也が女の子を口説くのをまじかで見る事になるかもしれない。隆也が口説かなくても女の子の方から隆也を口説いてくるだろう。そんなのを見たくないんだ。そのまま隆也が女の子と消えてしまったらと考えただけで胸が痛い。見なかったら知らずにいられる。だから隆也と一緒の合コンなんて出たくない。

僕は隆也が好きなんだから合コンで好きな女の子を作るなんて出来っこないんだから合コンをする意味なんてないんだ。そう言いたいけど言えない。隆也は僕の気持ちなんてお構いなしに合コンのメンバーを集めて行く。智也も僕が行くならと来るらしい。



その次の日、隆也に連れられて美容院でカットされ、セレクトショップで服を上から下まで一式見立てられた。

「隆也、せっかく見立ててもらったけど、こんなに高い物買えないから」

いくらバイトしてるからと言っても自分の出せる金額などたかが知れている。欲しい本もあるし、服なんて今持っているのだけでも十分に事足りるから買う必要はない。着換える時にタグを見たけど、10万近くもする服を買う気にはならない。

「そうか。わかった。じゃ脱いで来い。脱いだらその服は店員に渡せ」

買えって言われると思ったのにあっさりと引いてくれたので違和感を感じながらも着ていた服を脱いで店員に返した。

着換えて試着室を出ると、頼んでいた服を取って来るから外で待ってるように言われて外で待つ。ショップの袋を抱えた隆也と並んで歩き今日は外で食べると言う隆也に付き合った。

「じゃ、明日はバイトはなしだ。夕方俺のマンションに来い」

そう言って持っていたショップのバックを僕に渡す。

「え?ちょっと隆也何これ?」

僕の声は雑踏に吸い込まれ消えていく。隆也の耳に届く事も無く夜の街に消えて行く。渡された紙袋を覗くと、中には買わないと返したはずの服や靴が一式入っていた。


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