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さよならが言えなくて。

さよならが言えなくて。36

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「おかえりなさい」

「ああ」

隆也がまだ家に帰っていない時に僕が隆也を出迎える事もある。そんな時はいつも玄関に隆也を迎えに行くのが当たり前になっていて、今日もいつも通りに隆也と智也を迎え入れた。そんな僕に隆也がケーキの入った箱を手渡してくれた。

ケーキ屋に寄った。夕食の後に食べれそうなら食べてもいいし、食べられなかったら持って帰れ」

「いつもありがとう。隆也の買って来てくれるケーキはいつもおいしいから楽しみなんだ。ここは初めてのケーキ屋さんだね」

「最近出来たばかりだが評判がいいらしいぞ。智也のお墨付きだ」

「そうなの?智也は新しい情報が早いんだね。ありがとう」

「うっわ~~。何か新婚さんみたい。隆也いいなあ。こんな風に樹ちゃんにお出迎えしてもらってさ。評判のケーキ屋を知らないかって隆也が言うから何かと思ったら樹ちゃんにお土産だったんだ」

「は?何言ってるんだ?頭に何か飼ってるのかお前。ポチが出迎えるのは当たり前だ。ケーキはたまたまそんな気になっただけだ。」

「頭に何か飼ってなんかいないよ。まあいいけどさ。ケーキは俺も食べたかったし…。でも樹ちゃんエプロン似合うね。いいよなあ。玄関まで夕食のおいしそうな匂いしてるし、樹ちゃん可愛いし。お嫁さんみたいじゃん」

「智也、僕はハウスキーパーだから。男だしお嫁さんとか有り得ないから」

「変な事ばっかり言ってると家に入れないぞ。まったく」

隆也は呆れたように智也を見ると靴を脱いで中に入ってしまう。

「冗談も通じないんだから。こんな奴のどこが良くて女の子は寄って来るんだろうな」

智也も靴を脱いで隆也に続く。智也が隆也にうるさく話しかけて隆也がめんどくさそうに答えるのはいつもの事なんだけど、本当にこの二人は仲がいいと思う。

夕食には少し早い時間だから二人にコーヒーを出す。僕はまだお風呂場の掃除が残ってたので残りの掃除をしてしまい、それから夕食を並べる。

3人分の料理をテーブルに並べる。いつもは隆也の真向いに僕は座るんだけど、そこは智也が座ってしまって隆也の横に座る。いつもと違う距離感に少し戸惑う。

「そうして二人で並ぶと違和感ないね。一人ずつみたら合いそうにないのに二人でいると合うんだよなあ」

「さっきからお前は何を言ってるんだ。食べないと冷めてしまうぞ」

「智也の口に合うかな?和食ばかりでごめんね」

「智也の口なんぞに合わせなくてもいいぞ。俺の口に合えばいいんだ。和食が嫌なら食べなければいい」

「隆也そんな風に言っちゃダメだよ」

「はいはい。食べるに決まってるだろ。樹ちゃんの料理なんだから。樹ちゃんの作るものは美味しいから和食でも洋食でも何でもいいよ。うん‼おいしい。な、隆也」

「まあまあだな。思ってたのと少し味付けが違うが、まあいいだろう」

「何偉そうに言ってんだか。素直に美味しいって言えないのかね」

「言葉なんかなくても残さずに食べてくれたらそれだけで嬉しいよ」

「樹ちゃんはほんとに良い子だね。隆也のとこのバイトが嫌になったらいつでも俺が雇ってあげるからね。俺の家でハウスキーパーしてくれる?」

「ここをクビになったらお願いするよ」

「始めたばかりなのにクビにするわけないだろう。ポチが来るようになってまずい外食を食わずにすんでるんだ。いまのところポチをクビにする予定はない」

「そう言えば隆也あんまり外食しなくなったな。泊まりで遊ぶとかしてないよね。相変わらず女の子とは遊んでるみたいだけど」

「ポチが俺が居なくても夕食を作ってるからな。俺の上辺だけを好きな女と食べる外食より、一人でポチの作った飯を食べる方が何倍もいい」

「そりゃそうでしょうよ。樹ちゃんの愛情がこもってるんだから」

愛情…。隆也に美味しいものを食べてもらいたいと思う気持ちに隆也を好きと言う気持ちをのせていつも作ってるのが智也にわかってしまったのかと思った。

「隆也には美味しいものを食べてもらいたいから、その気持ちを込めて作ってるよ」

「だから樹ちゃんの料理はおいしいんだよ。有紀ちゃんも言ってた。」

「智也、有紀とよく話すの?」

「メールとかね、時々交換してる。有紀ちゃんは樹ちゃんの事が気になってしょうがないみたい」

「どっちが年上かわからないな。ポチは妹に心配されてるのか」

「僕が頼りないからだろうな。そんなつもりはないんだけど、敦兄や有紀はそう思うみたい」

「樹ちゃんらしいというよりも有紀ちゃんらしいって言った方がいいのかな。有紀ちゃんってほんとに樹ちゃんの事が大好きだよね」

「おかげで俺は嫌われてるけどな」

「あ、そう言えば言ってたな。隆也って何なのっ‼って言われちゃったよ俺」

何だか有紀の話が出て来ていたたまれないような気持ちになる。隆也の機嫌が悪くなっていくのがわかるから。口数の減った隆也と僕に気づいているのかいないのか智也は一人しゃべり続けている。

でも隆也の地雷加減がわかるのかそれ以上は踏み込まずに違う話題に切り替える辺りはさすがだと思う。伊達に何年も隆也と付き合って来ているわけじゃないんだ。

有紀の話題がそれた事にホッとしながら残りの食事を食べた。

食後にケーキをと思ったけど、いつもよりもたくさん食べてしまったからか食べたいとは思わない。食べれない事はないけど、せっかく隆也が買って来てくれたケーキだからどうせなら美味しく食べたい。二人は食べたいかと思って聞くと全部持って帰れと言われた。

いつもそうなんだ。二人で食べるには多すぎるケーキを買って来る隆也。本人は否定するだろうけど僕の家族にって買ってくれてるんだと僕は思っている。

その効果はてきめんで、敦兄は隆也の事を僕の家族の事まで気にかけてくれるいい人だと思っているし、なんだかんだいいつつ有紀も少し態度が軟化してる部分がある。

「じゃ僕はそろそろ帰るね。智也はどうするの?」

「あれ?樹ちゃん帰っちゃうの?俺は泊まるけど」

「勝手に決めるな。お前も帰れ」

「そんな事言うなよ。めんどくさいもん帰るの。だから泊めてくれ」

「じゃ布団出さないとね」

「いらないよ。こいつのベッドキングサイズだろ。一緒で構わないって」

「またか。お前は。俺は嫌だって言ってるだろう」

「布団出したら片付けるの面倒じゃないか。どうせ樹ちゃんにやらせるんだろ。樹ちゃんの仕事を増やすなって言ってんの。いいじゃん。前にも一緒に寝たんだし」

「誤解を与えるような良い方をするなよ。酔っぱらったお前が俺のベッドにいつの間にか潜り込んで寝て鷹之だけだろうが」

「だから今日もそのていで。だから樹ちゃん布団いらないから」

「もう好きにしろ。レオは風呂に入る」

隆也は怒ったのかそのまま風呂場に行ってしまった。

「樹ちゃんも今度は一緒に泊まろうね」

「そんな事したら有紀が何言うかわからないよ」

「俺も一緒なら大丈夫だって」

「いつかね。じゃ僕本当に帰るね。あんまり遅いと敦兄や有紀が心配するから」

「そうだね。樹ちゃんは兄妹に愛されまくりだからね。樹ちゃんを恋人にする人は大変だね」

「当分そんな人は出来ないと思うよ」

僕は隆也に貰ったケーキの箱を抱えて智也におやすみを告げると帰路についた。

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